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無糖のソフトドリンクが高い死亡リスクに関係している−45万2000人を対象にした研究結果で判明

砂糖を多く使っている炭酸飲料(ソフトドリンク)は健康に良くないというのは以前から知られているが、無糖のものも高い死亡リスクにつながることが、欧州10カ国における45万2000人を対象にした研究結果で明らかとなった

 

今週火曜日、全米医療協会ジャーナル(Journal of the American Medical Association)に掲載された同研究結果によると、1日グラス2杯以上のソフトドリンクを飲む人は、1ヶ月にグラス1杯以下しかソフトドリンクを飲まない人に比べてあらゆる種類の病気に罹患して死亡する確率が高いことが判明した。

 

同研究を行なった研究者らは、「本研究の結果は、ソフトドリンクの消費量を減らそうとする、現在進められている公衆衛生政策を裏付けているように見える」と結論づけている。

 

同研究は、砂糖を使ったソフトドリンクと人工甘味料を使ったソフトドリンクを比較して、ソフトドリンクが健康に与える影響の違いを突き止めている。砂糖を使ったソフトドリンクは、消化器系の病気(肝臓、盲腸、膵臓、小腸等)による死亡と関連しており、無糖のソフトドリンクは循環器系の病気(冠動脈疾患とも言われる虚血性心疾患を含む)による死亡と関連している。

 

ソフトドリンクの消費と、ガンによる死亡やアルツハイマー病による死亡との関連性は本研究では発見されなかった。砂糖を使ったソフトドリンクと無糖のソフトドリンクの両方を多く摂取することは、パーキンソン病による死亡リスクと関係していることも明らかとなった。これまでの研究結果では、こうしたソフトドリンクを大量に摂取することで、肥満のリスクや、2型糖尿病、心疾患のリスクを高めることは知られていた。

 

この研究には、約50名の研究者が参加した。研究チームを主導したのは国際ガン研究機関(International Agency for Research on Cancer)のニール・マーフィー博士。分析に利用したデータは、1992年〜2000年にかけてアンケートとインタビューにより収集された。研究対象となった人々は、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、デンマーク、ノルウェー、スペイン、スウェーデンの10カ国。

 

コカ・コーラ社とペプシCo社は、同研究結果に対するコメントを求められたが返答しなかった。近年、健康意識の高まりからアメリカにおいて炭酸飲料の消費は減少傾向にあり、ミネラルウォーターや無添加の炭酸水の消費が増えている。

 

これまでの研究でも、ソフトドリンクの消費と健康問題との間に因果関係があることは裏付けられていた。1日に2杯以上、砂糖を使った飲料を飲むことで、特に女性の間で心疾患による死亡リスクが高まることが、今年初旬、全米心臓協会(American Heart Association)が発行している雑誌Circulationに掲載された研究報告書で明らかとなっている。

 

全米心臓協会ジャーナルに掲載された研究では、18歳〜40歳の健康な34名の被験者に対してカフェインを含んだ炭酸飲料の摂取効果を調査している。カフェインを含んだ炭酸飲料をより多く摂取することで、偏頭痛を引き起こすこととリンクしていることが判明している。さらに、1時間以内に32オンス(約950ml)のエナジー・ドリンクを消費すると、最長4時間にわたって心臓内に電気的障害が起きるリスクが急激に高まった。

 

ソフトドリンク・メーカーを代表する経済団体である全米飲料協会(American Beverage Association)の広報担当者、ウィリアム・ダーモディー氏は、ソフトドリンクを弁護している。「ソフトドリンクは、バランスの取れた食事の一部として消費することは安全です。この研究の執筆者たちもこの点については触れていません。アメリカの飲料メーカーは、微糖や無糖のソフトドリンクをかつてないほど多く市場に投入しており、そうすることで消費者がソフトドリンクから吸収する砂糖の量を減らすようイノベーションを起こすことにコミットしています。今日、全米の消費者が購入するソフトドリンク全体の半分以上が無糖です。誰も砂糖を過剰に摂取するべきではありません。我々は、自社製品の安全性と品質をお約束します。」

 

CokeとPepsiCoの株価は、年初来でそれぞれ16%と23%上昇している。ダウは年初来12%の上昇。

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