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MITメディアラボのディテクター伊藤 穰一氏が辞任:エプスティーンとの関与が明らかになり批判が強まる最中

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エプスティーン事件は彼の自殺により収束するどことか、その余波は各業界のエリートたちに広がり終わりが見えない。エプスティーンと生前中に関係があったことで、本日土曜、MITメディアラボのディレクターを務める日本人、伊藤 穰一氏が辞任を発表したとニューヨークタイムズ紙が報じた

【連載】エプスティーン事件Part 1:司法と政界を揺るがす全米史上最大のスキャンダルに発展か

 

 

伊藤 穰一は、起業家でありベンチャー・キャピタリスト。その異色の経歴が買われ、2011年からMITメディアラボのディレクターに抜擢されていた。2012年からニューヨークタイムズ紙の取締役も勤めている。同氏は、MITの総長マーティン・シュミット氏にeメールを送り、その中で「ここ数日、そして数週間、深く考えぬいた結果、即刻、メディアラボのディレクターとMITの教授職を辞任することがベストであると考えます」と辞任の意思を伝えた。

 

先週、伊藤氏はエプスティーンから52万5000ドルの寄付を受け取ったこと、そして「彼(伊藤氏)の個人的な投資ファンドに120万ドル」の寄付金を受け取ったことを認めていた。

 

彼が辞任を伝えた前日、New Yorkerに掲載された記事で、記者のロナン・ファロー氏は、伊藤氏がエプスティーンとの関係を隠蔽しようとしていた動きを報じていた:

 

New Yorkerが入手した数十ページに及ぶeメールおよびその他の書類によると、エプスティーンはMITの正式な寄付データベースにおいて「不適切」と掲載されていたにも関わらず、メディアラボは彼からの寄付を受け取り続けており、その資金をどのように使うべきかエプスティーンに相談していた。さらに、彼からの寄付を匿名扱いし、外部にも大学内においても寄付金の出所を公表することを避けていた。最も特筆すべきは、エプスティーンが裕福な寄付金提供者とMITメディアラボとの間を取り持っていたことである。エプスティーンは、ビル・ゲイツ氏や投資家のレオン・ブラック氏のような個人及び組織のフィランソロピストたちから、数百万ドルの寄付を勧誘していた。

 

伊藤氏は、メディアラボの内部に対しても謝罪メールを送っている。その中で、「現在の状況は真に困難な場面であるが、メディアラボは耐え抜くと信じている」と同僚たちにメッセージを送っている。

 

MITメディアラボのディレクターとして、伊藤氏は5000万ドル以上の寄付金を収集することに貢献しており、大学内では英雄的な人物であった。しかしNew Yorkerの記事が報じられると、先月、大学内で彼を支援するために立ち上げられたオンラインの誓願書から、彼を支援すると表明した大学内の人物たちの名前は減っていっていた。

 

メディアラボの元職員がニューヨークタイムズ紙へ提供した内部メールには、過去何年にもわたってエプスティーンが寄付し勧誘した寄付金の説明が行われていた。そこには、未公開株式投資会社Apollo Global Managementの設立者であるレオン・ブラック氏、そしてマイクロソフトの共同設立者ビル・ゲイツ氏から200万ドルの寄付金の説明も含まれていた。

 

エプスティーンがフロリダ州で未成年を含む女性に対する性犯罪で有罪判決を受け入れてから6年後の2014年10月のeメールで、伊藤氏はビル・ゲイツ氏からの寄付は「ジェフリー・エプスティーンによる案内」であったと書いている。当時MITメディアラボの寄付金関連の部署で勤務していたピーター・コーエン氏は、その返信メールの中で、「寄付金の記録目的として、我々はエプスティーンの名前をこの寄付のきっかけとなった人物として言及しない」と書いている。

 

ビル・ゲイツ氏の広報担当者は、土曜日、「エプスティーンは、ビル・ゲイツ氏に対してフィランソロピーを広めるのを支援することに関心がある人物として紹介された。エプスティーンはビル・ゲイツ氏に積極的にアプローチしてきたが、二人の間にビジネス上のパートナーシップや個人的な関係があったとする話は率直に言って真実ではない。エプスティーンがビル・ゲイツ氏の補助金計画や個人的な寄付活動を指南していたとするいかなる主張についても、完全な誤りである」と発表している。

 

しかし、2013年に、ビル・ゲイツ氏がエプスティーン所有の悪名高い「ロリータ・エクスプレス」と呼ばれるプライベート・ジェットに搭乗した事実に関して、その理由や目的については一切の言及がない。

 

ビル・ゲイツもエプスティーン事件に関与か?:プライベートジェットに搭乗していたことが発覚

 

MITメディアラボで2014年から2016年にかけて寄付金関連部署のアソシエイト兼卒業生連絡調整コーディネーターとして勤務していたシーニュ・スウェンセンさんが、内部メールをニューヨークタイムズ紙に提供した。その内容を同紙が精査し次のように報じている:

 

彼女(シーニュ・スウェンセン)は、彼女のメディアラボでの上司に対して、エプスティーンがメディアラボと関わっていることは気分が悪いと何度も訴えたと言う。「しかし決して聞き入れてくれなかった」と土曜に行われたインタビューでスウェンセンさんは語った。彼女は、コーエン氏の下で勤務していた。このインタビューには、Whistleblower Aid(内部告発者への支援)と呼ばれるグループから弁護士も参加した。

 

スウェンセンさんは、2014年3月にメディアラボでのポジションに応募し面接を受けた際、エプスティーンがメディアラボに関わっていることを知ったと語る。のちに彼女は、コーエン氏に対して、MITがエプスティーン氏を寄付者として「不適切(disqualified)」としてリスティングしていることを伝えたが、コーエン氏は、伊藤氏がエプスティーンと交友関係があると返信していた。

 

スウェンセンさんが提供した2014年付のメールの一つで、伊藤氏はエプスティーンから10万ドルの寄付を記載し、寄付金関連部署のスタッフに対して「これは匿名からの寄付として計上するように」と指示を出している。コーエン氏は、そのメールへの返信メッセージの中で、この寄付金は「ジェフリーの資金。匿名である必要あり」と書いている。

 

その他のメールの中で、エプスティーンが他の人物たちから寄付を得ようと活動していたことが示されている。ビル・ゲイツ氏からの寄付に関するやり取りメールの中で、コーエン氏は、伊藤氏は「ビル・ゲイツとは会話していない」と記し、メディアラボは「この資金をこちらからは要請していない」と書いている。

 

8月15日付のメールの中で、伊藤氏はエプスティーンから資金を受け取ったことを認めている。これがきっかけとなり、MITは内部調査を開始した。そして本日土曜、MITの学長ラファエル・リーフ氏は、外部の専門家を利用して、「速急に、かつ完全で独立した調査」を行うよう、MITの総合委員会(General Counsel)に要請したと発表した。

 

「エプスティーンからの寄付を受け取ったことは判断ミスだった。同じような失敗を繰り返さないために、そしてMITの価値観を完全に反映させるために、我々は大学のポリシーやプロセスをどうすれば改善できるか積極的に精査している。我々は内部審査を継続しており、そこから得られる発見事項が、今後の方針を決めることになる」、とリーフ氏は大学コミュニティーに対して送信したメールの中で発表している。

 

一方、コーエン氏によると、Apollo Global Amangementの設立者、コンラッド・ブラック氏は、「匿名を希望する知人への敬意を表して」400万ドルの寄付をMITメディアラボに対して行なった。その後、コーエン氏は伊藤氏に対して、ブラック氏自身も匿名であることを希望するか、エプスティーン氏に問い合わせて欲しいと依頼している。

 

エプスティーン事件は、本人がニューヨークの留置場で「自殺」したことにより刑事事件ではなくなったが、生前に彼と関わった有力者や有名人たちが、一人、また一人と評判を落とし現職を追われている。

 

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