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仏マクロン大統領、「欧米による世界覇権の終焉が起きている」

Macron
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8月27日、フランスのマクロン大統領は、各国の大使を集めたカンファレンスの席上で衝撃的なスピーチを行なった。マクロン大統領は、ロスチャイルド&Cie銀行で勤めた経験があり、ロスチャイルド資本の代理人と言われる人物。先月のスピーチには、これまで世界の覇権を握り支配してきたロスチャイルド資本の本音がにじんでいる内容だ。

以下は、マクロン大統領のスピーチの一部を抜粋して日本語訳したもの:

 

国際秩序は、かつてない方法で揺らいでいる。特に、これを言うことが許されるのなら、ほとんど全ての分野において非常に歴史的な規模で、私たちの歴史上、初めて起きている大いなる激変によって国際秩序が揺らいでいるのは疑いようがない。私たちが初めて目撃するのは、大きな変革であり、地政学的で戦略的な再編だ。

 

私たちは、欧米の世界覇権の終焉を経験しているのは疑いようがない。私たちは、18世紀以降の欧米覇権という国際秩序に慣れていた。18世紀は啓蒙主義という啓示によりほぼフランスが覇権を握り、そして19世紀は産業革命のおかげでイギリスが覇権を握り、そして最後に、20世紀は2度の大戦と、その支配的である経済的かつ政治的な国力によりアメリカが覇権を握った。しかし物事は常に変化する。

 

現在、これらの覇権は、特定の危機に直面した時に欧米人が犯した失敗により深刻に揺らいでいる。また、アメリカ人が数年にわたって取ってきた選択により揺らいでいる。それは現政権から始まったことではない。中東やその他地域での紛争における特定の関わり合いを再考することにつながり、深い外交戦略かつ軍事戦略、そして私たちが永遠に触れることができないと思っていた連帯関係の構成員を再考することにつながる。私たちは、その連帯関係を、今のように地政学上の環境が変わってしまう前に、一体となって形成してきたわけではあるが。

 

それから時が経ち、新たな大国が興隆した。私たちは、おそらく、その影響力を長い間甘く見ていた。中国がその最前線である。しかし、ロシアもまた、その国家戦略はここ数年、より成功していると言わざるを得ない。これについては後でまた言及するつもりだ。インドも興隆している

 

これらの新興経済は、経済的だけでなく政治的にも大国になりつつある。誰かが書いているように、これらの国は真に「文明国家」(*)であり、これらの国は我々の国際秩序を揺るがすだけではなく、経済秩序にも介入し、政治秩序やそれに伴う政治的な創造性についても見直しを迫る。これらの国は、我々よりもダイナミズムがありインスピレーションがある。

 

インド、ロシア、中国を見てみるといい。これらの国は、今日のヨーロッパ人よりもずっと強力な政治的インスピレーションがある。彼らは、真に論理的で、哲学的で、私たちが少し失ってしまった創造性を持ってこの惑星について考えている。(太字強調は訳者)

 

(*)参考:国民国家の次のモデル? 台頭する「文明国家」

 

マクロン大統領の演説は、フランス人らしい気取った婉曲表現が散りばめられているが、意味していることは明らかだ。

 

例えば、「地政学的で戦略的な再編」は、世界の覇権が、欧米以外の国に移ることを指す。マクロン大統領自身、欧米から、中国、ロシア、インドへと世界の覇権基軸が取って代わられることを語っている。

 

「特定の危機に直面した時に欧米人が犯した失敗」は、金融危機を指すのだろう。2008年の金融危機では、非倫理的なサブプライム・ローンをきっかけとしたバブルを生み出したが、その原因を生み出した資本家は誰も逮捕されることなく、国民の税金が投入され大手銀行のほとんどは救済された。今もなお、中央銀行は迷走している。西欧型資本主義は限界を迎えつつある。

 

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「アメリカ人が数年にわたって取ってきた選択」とアメリカを名指ししているのも興味深い。このアメリカ人とは、ウォール街の資本家やエリート層を指している。彼らが行なってきたことの一つに、中国共産党を作り上げたことがある。スティーブ・バノン氏も、「中国共産党は西側のエリートが作り上げた怪物」と最近、語っている

 

しかも、「それは現政権から始まったことではない」と言い、トランプ政権よりも前から、アメリカの歴代政権がこうした過ちを犯してきたと指摘している。

 

そして「連帯関係の構成員を再考する」とは、これまで国際秩序を保ってきた同盟関係の再編成を意味する。それはNATOの再編かもしれないし、国際連合の解体かもしれない。

 

マクロン大統領のスピーチの中には、日本について言及している部分もある。

 

 

マクロン大統領がこのスピーチを行なっている動画はここで視聴できる:

 

 

 

スピーチの全文は、フランス政府の公式サイトで公開されている

 

Photo via www.elysee.fr

 

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