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オールドメディアが伝えない海外のニュース

中国政府が反発:米政権内部で「中国企業の上場廃止を検討中」という報道を受けて

Beijing

先週金曜、アメリカ政権が中国企業を米国株式市場から上場廃止にする検討を行なっているというスクープ記事が報じられたこれを受けて、アメリカの株価は一時急落した。

 

その翌日に、米財務省はこの報道を否定する声明を発表したしかし米財務省が報道を否定したにも関わらず、中国政府は公式見解を行い、「そのような米国市場と中国市場を分離(ディカップリング)することは、世界経済に不安定性の波として押し寄せ、中国のみならず米国をも毀損することになる」と述べた。

 

中国国営メディアのGlobal Timesは、米政権による「ディカップリングを行おうとする最新の試み」について批判する意見記事を日曜に掲載した。その中で、中国企業を米国株式市場から締め出すことは、「中国およびアメリカ経済と企業にとって将来にわたって重大な影響をもたらすだろう」と語った。

 

さらにその記事の中で、「何人かの狂信的なアメリカのタカ派」が、「中国の製造業および企業による経済発展について非常に過小評価している」と批判した。

 

何人かの狂信的なアメリカのタカ派は、米中のディカップリングについて気の狂ったアイディアを考案するのではなく、過去70年間において中国経済がどれほど発展したのかよく見てみる必要がある。なぜか?それは彼らが危険な火遊びをしており、中国の製造業および企業による経済発展について非常に過小評価しているからだ。

 

Global Timesはまた、米財務省が報道を否定したがアメリカの市場を安心させるための試みに過ぎないと一蹴した:

 

米財務省の広報担当官、モニカ・クロウリー氏は土曜に行われた報道の中で次の発言が引用されている:「現政権は、中国企業がアメリカの株式市場に株式を上場することを禁止する検討を現時点では行っていない」。この否定声明は、マーケットを安心させるためだけの試みにしか過ぎないであろう

(太字強調は筆者)

 

このGlobal Timesが掲載した意見記事の最後で、もし中国企業が上場廃止になれば、中国企業が「米国内で事業拡大することを停止する」という明らかな報復措置で米国政権をけん制した:

 

米中貿易戦争により不確実性が高まっていることを考慮すると、中国企業の上場が禁止される場合、考えられる一つの結論は、米国市場に上場している中国企業が非常事態計画を発動するか、少なくとも米国における事業拡大を停止することになる。中国に投資している米国企業もまた、同じ問題を検討する必要があるかもしれない。つまるところ、米国は、将来のリスクと政策の不確実性についての懸念が高まることで、残されている経済成長の推進力を消滅させることになる。

 

月曜に開かれた記者会見で、中国外交部の広報官は、同様の警告をアメリカ政権に対して発言した。しかし広報官が使った表現は、Global Timesのものより攻撃性は抑えた表現であったとロイター紙は報じた

 

中国外交部の広報官、耿爽(Geng Shuang)氏は、Global Timesの意見記事の内容を踏襲した見解を述べ、中国企業を上場廃止にすることは米国と中国の両方にとって損害となると主張した:

 

最大の圧力を行使し、米中関係を強制的にディカップリングしようとすることは、中国そして米国の企業および人民の利益を毀損することになり、金融市場に動揺をもたらし、そして世界の貿易と経済成長を危機に陥れることになる」と耿爽(Geng Shuang)氏は述べた。

 

これは国際コミュニティーの利益と合致しない。

 

トランプ政権が貿易戦争の戦術の一つとして、強制的に中国企業の上場を廃止することを諦めたとしても、アメリカの連邦議会は様々な強制力を行使することができる。

 

今年6月、民主・共和の両党からなる米連邦議員たちは、アメリカの株式市場に上場している中国企業に対して、上場廃止の措置を受けたくなければ、より強力な規制監督に従わなければいけないとする法案を支持した。しかし、同法案が議会の上院・下院の両方およびホワイトハウスで審議を通過する可能性は低いと見られている。

 

中国商務省の王受文商務次官は、中国政府と米国政府が「冷静かつ合理的に」貿易問題を解決することを望んでいると語っている。米中間によるハイレベル貿易協議は、ワシントンDCで10月10日と11日に開かれる予定

 

一方、トランプ大統領は本日、次のツイートを行なった:

 

【訳】「長年経って、ようやくアメリカは、経済的優越性と軍事的なスーパーパワーとして21世紀中に我々を追い抜こうとする中国政府の計画と野望に立ち向かっている。現在起こっていることは、米国がようやくこれに対抗し始めたということだ(トランプ大統領のおかげで)。これは・・・

 

【訳】貿易で起きており、軍事的競争でも発生している」と中国の専門家で著作家でもあるジョナサン・ウォードは言う。我々はたちは勝利に向かっているし、我々は勝利する。彼らは、我々と締結したディールを反故にするべきではなかった。誕生日おめでとう、中国!

 

 

 

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