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NY連銀が550億ドルの追加資金をレポ取引市場に投入:新四半期になっても金融市場の流動性リスクはくすぶり続けている

repo market - liquidity crunch

アメリカ金融市場における短期資金の枯渇リスクは、毎年9月末に流動性が低下するという季節的な問題と考える市場関係者は多かった。そのため、連銀が3回のターム・レポ市場への介入を行った後でも、四半期の最終日となった9月30日(月曜)、翌日返済のレポ取引市場(オーバーナイト・レポ)で635億ドルにものぼる資金借り入れの申し込みがあったのは驚きであったが、それでも想定の範囲内と考えられていた。四半期の最終日に、これだけの予期せぬ資金需要があったことを受け、連銀は急遽オーバーナイト・レポ市場に資金を供給した。

 

そして今日10月1日(火曜)、新しい四半期が始まった。しかし、金融市場のキャッシュ不足はいまだにくすぶり続けていることが判明した。先ほど、NY連銀は今四半期における最初のオーバーナイト・レポ市場への介入を発表した。その発表内容を見ると、NY連銀がレポ取引市場に投入する資金の上限額は、1000億ドルから750億ドルに縮小されている。さらに、金融機関が驚きの548.5億ドル分の担保資産を納入して短期融資の申し込みをしており、その全てが受理されていることがわかる。

 

納入された担保資産の内訳は、500億ドル分の米国債、47.5億ドル分の不動産担保証券(MBS)、そして1億ドル分の政府系機関債券となっている。

 

Via NY-FRB

 

2週間のターム・レポ取引市場に1390億ドルものキャッシュが投入されたにも関わらず、資金需要はいまだに高いままである。(このターム・レポ取引は10月の第2週に返済期限を迎える。)

 

これが意味するのは、アメリカの短期金融市場で起きている資金不足は季節的な問題ではないということであり、深刻な資金不足が市場に蔓延しているということだ。連銀はこの問題に対処するために、おそらく毎月200億ドルの量的緩和を再開する必要がある。これは第1回目の量的緩和(QE1)と同規模となる。

 

 

 

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