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オールドメディアが伝えない海外のニュース

元スパイが溢れるアメリカのTV業界:米大手メディアは「国営」放送化している

Pentagon

何年も裏の世界で暗躍してきたアメリカ諜報機関の元職員たちが、表の世界に姿を現し情報操作を行なっている。彼らは、アメリカの諜報活動を指揮し、捜査許可もなく盗聴をし、罠を仕掛け、心理戦を繰り広げ、その他の内密作戦を実行してきたような人物たちだ。しかし彼らの多くが次々と大手テレビ局に「再就職」し、「専門家」として情報操作の表舞台に立っている。

 

大手メディアには属していないジャーナリストのラニナ・カレック氏が、この流行を鋭く指摘する報道を行なっている:

 

 

【訳】これは正気を失った事態です。CNNやMSNBCなどの大手ニュース・メディアに、なんと多くの元スパイが「アナリスト」として雇用されていることでしょう。国の安全保障に仕えるキャリアを積んだ後、彼らは専門家のふりをしてニュースを方向付ける操作を行なっています。これは国営テレビのような状態です。

 

さらにカレック氏は動画の中で次のように批判している:

 

アメリカが嫌う諸外国の国営メディアを、24時間批判しているようなこれらアメリカのニュース・メディアが、実は自分たち自身、国営メディア化しています。

 

特にCNNが再雇用している元諜報機関の職員の数は飛び抜けていると指摘している。

 

彼女のツイッターに投稿された動画には、アメリカの諜報機関でキャリアを積んできた元スパイたちが、次々と大手テレビ局で「専門家」や「アナリスト」の役職を得ている事例が紹介されている。

 

元CIA長官ジョン・ブレナン

 

元国土安全保障省アドバイザー、フラン・タウンセンド

 

元CIAおよびNSA長官マイケル・ヘイデン

 

元FBI特別捜査官アシャ・ランガッパ

 

元FBI特別捜査官監督ジェームス・ガリアーノ

 

国務省副長官トニー・ブリンケン

 

元CIAロシア作戦主任スティーブン・ホール

 

さらにカレック氏は次のように批判する:

 

元スパイを雇用することで、これらニュース・メディアは彼らが常に、そして時には意図的にデマを伝えることで『ニュース』を作り上げることを許してしまっています。そうした行為は決して問題視されることもなければ、訂正されることもありません。これらメディアは国営テレビ化していると言えるのかもしれません。

 

だからCNNの画面には無限に好戦的なタカ派が登場し、アメリカ国民が米国の敵を恐れるよう仕向けます。彼らの多くは、彼らがまだ政府機関で勤務していた時に、嘘をつくことで私たちが戦争に突入するよう仕向けてきたのと同じ人たちです。

 

この動画の中で、エドワード・スノーデンの内部告発を支援したことで一躍有名になったジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏がこうした大手メディアを批判する場面が引用されている:

 

これはジャーナリズムを完全に腐敗させてしまっている。大量破壊兵器やイラク戦争が大嘘だったことから私たちが学んだことは、まさに私たちは諜報機関を信用するべきではないということだった。彼らが証拠もなく何かを言う時・・・MSNBCやCNNだけでなく他のメディアも彼らを情報源として使っているし、彼らをニュース・アナリストとして雇用している・・・CNNやMSNBCのチャンネルをつければ、基本的に国営テレビ、つまりCIAテレビを見ていることになる。

 

カレック氏は次のようにまとめている:

 

こうした「アナリスト」たちは、彼らの元所属機関に永遠に忠誠を誓っています。それがCIA、FBI、NSA、DHS、そしてその他のどの「諜報コミュニティー」と呼ばれる米国政府機関であろうと。彼らは退官した後、ニュースを作り上げるために活動しています。彼らがそのキャリアを捧げてきた、横暴な国家安全保障機関のためにプロパガンダを繰り広げています。そして彼らが、大手ニュース・メディアの同僚たちから疑問視されることは決してありません。

 

彼らは諜報機関内部で長年勤務してきたため、彼らは常に本能的にこれら組織を守ろうとします。たとえこれらの機関が脅迫的で横暴であったとしても。彼らの多くは、彼らがアメリカ国民に対して発言する内容によって利益を受けるような外国政府や様々な国防に携わる企業と契約関係を結んでいます。もしこれら大手メディアが、大手石油会社の元重役を地球温暖化アナリストとして雇ったとしたらどう思うでしょうか?

 

このCIAと大手メディアのズブズブの関係は、ただただ異常です。

 

専門家という名の下のプロパガンダでしかありません。これは恥ずべきことであり、ジャーナリズムを腐敗させています。そして、スパイとして経歴を築いてきた人たちが、自分たちの利益になるよう、そして世論が好戦的な興奮状態に陥るよう、デマを拡散するためにアメリカの電波を悪用しているのです。

 

スパイ番組へようこそ。

 

大手メディアが決して伝えない、このカレック氏によるメディア批判を目の当たりにすると、現在アメリカ政治で起きている現職のCIA職員が起こしたいわゆる「内部告発」や、それを元に大統領を弾劾しようと躍起になっている野党民主党の動きが、別のものに見えてくる。

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