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ビル・ゲイツ氏は、同氏が主張していたよりもジェフリー・エプスティーンと親しい間柄だったことが判明−NYタイムズ紙が報じる

ビル・ゲイツ氏は、同氏が主張していたよりもジェフリー・エプスティーンとより親しい間柄だったことが判明−NYタイムズが報じる

政界、財界、社交界を巻き込んだ大スキャンダルの渦中にありながら、ニューヨークの留置場で不審死を遂げたジェフリー・エプスティーン。彼についてはこれまでにも大々的に弊紙でも報じてきた。エプスティーンと交遊があった有名人は、ことごとく「彼についてはほとんど知らなかった」としらを切っている。英国のアンドリュー王子、ビル・クリントン元大統領、ビル・ゲイツ氏、イスラエル元首相のエフード・バラック氏、俳優のケビン・スペイシー氏などがまさにそうである。

 

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エプスティーンが、未成年の少女を組織的に売春させていた罪で有罪判決を受けた2008年以降も、彼らはエプスティーンとの交友関係を持ち続けていた。(エプスティーンは、未成年の少女を売春させたことを、「ベーグルを盗む」程度の軽罪と表現していた。)

 

ビル・ゲイツ氏は先月、エプスティーンとは「会ったことがあるだけ(met him)」と声明を発表し、エプスティーンと「ビジネス関係や交友関係(business relationship or friendship)」はなかったと主張していた。

 

しかし、ビル・ゲイツ氏とエプスティーンは、少なくとも6回、会ったことがあるとニューヨーク・タイムズ紙が報じた。エプスティーンのマンハッタンにある豪邸には、「複数回」訪問したことがあり、そこに一晩宿泊したことも最低1回はあると報じている。

 

NYタイムズ紙が入手した面会に関するメールの記録と写真によると、2011年5月3日、ゲイツ氏はエプスティーンのニューヨークにある豪邸を再び訪問した。

 

この写真はエプスティーン邸の大理石が敷き詰められたエントランス・ホールで撮影された。そこは、青と金色のスリッパを履き、アメリカの国旗があしらわれたフリースを着たエプスティーン氏と、その両脇には各界の名士達たちが写っている。写真の左から、当時JPモルガンの重役であったジェームス・E・ステイリー、元財務省長官のローレンス・サマーズ、そしてエプスティーン氏を挟んでその反対側に、ゲイツ氏と、写真の右端にニコリック氏が写っている。ゲイツ氏は、グレーのスラックスとネイビーのセーターを着ており、微笑んで写っている。New York Times

 

この写真にも写っているボリス・ニコリック氏は、ゲイツ氏のアドバイザー。さらに興味深いのは、エプスティーンがマンハッタンの留置場で死亡した今年8月10日の数日前、彼は自分の遺書を改訂していたのだが、その遺書の予備執行人にこのニコリック氏を指名していた。

 

ゲイツ氏はエプスティーンのライフスタイルを「興味深い」と語っていた

 

2011年にゲイツ氏が同僚に送信したメールの中で、彼は次のように書いている:「彼のライフスタイルは非常に異なったものだが興味深い。私には向いていないが」。

 

ゲイツ氏の広報担当であるブリジット・アーノルド氏は、ゲイツ氏が「エプスティーン邸のユニークな内装について言及しただけです。エプスティーンは、知人を思いつきのままにゲイツ氏に紹介するということを習慣的に行っていました。(ゲイツ氏のメールは)決して興味があるとか承認を行なっているということを伝える意図はありませんでした」と発表している。

 

「エプスティーン邸のメイン・ホールの壁には、イギリスから取り寄せた人口の眼球が何列にもなって埋め込まれていた。これら眼球は、負傷した兵士のために作られたものだった」とDaily Mail紙が報じている

 

ゲイツ氏は、エプスティーンを遠ざけようとしているが、エプスティーンのプライベートジェットの飛行記録はそれとは反する内容を物語っている。Daily Mail紙が報じた内容によると、「ゲイツ氏は、エプスティーンと共に、ニュージャージー州にあるティーターボロ空港から(フロリダ州)パーム・ビーチに、2013年3月1日に飛行した。この年に数回搭乗したフライトの一回であり、パイロットであるラリー・ビスコスキー氏が乗客の氏名を記録していた」。

 

 

ゲイツ氏は、それがエプスティーンのプライベート・ジェットだとは知らなかったと主張している。

 

フライト記録によると、2013年3月、ゲイツ氏はエプスティーンのガルフストリーム社製飛行機で、ニュージャージー州のティーターボロ空港からフロリダ州パームビーチへ向けて飛行した。ゲイツ氏は自身でも400億ドルするジェット機を保有しているが、(広報担当の)アーノルド氏は、ゲイツ氏がそれがエプスティーンの飛行機だとは知らなかったと語った。New York Times

 

 

【訳】ビル・ゲイツの広報担当者は、2ヶ月も準備期間に費やしながら、ゲイツがジェフリー・エプスティーンのことをほとんど知らなかったと発表した。さらに、今になって、ゲイツ氏は、エプスティーンの自宅の内装が好みではなかったと言う。

 

 

ゲイツ財団の複数の職員もまた、エプスティーンの豪邸を複数回訪問していた。エプスティーンは、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団とJPモルガン・チェースと、数百万ドル規模の慈善基金について打ち合わせしており、エプスティーン氏にとって巨額の手数料が転がり込む可能性があった」とNYタイムズ紙は報じている。

 

2011年末、ゲイツ氏の指示により、フィランソロピーのための資金集めについて予備的な打ち合わせを行うため、財団はエプスティーンの邸宅に一団を送った。エプスティーン氏は、訪問客らに対して、もし彼らがエプスティーンの名前をインターネットで検索すれば、彼は悪い人物という結論を抱くかもしれないと話した。しかし、彼が行なったこと(未成年の少女に売春をさせたこと)は、「ベーグルを1個盗む」程度のことでしかなかったと同氏が語ったと、2人の人物が証言した。

 

 

【訳】ビル・ゲイツ。私は彼がこの世界で最も賢く、最も金持ちの男の1人であると信じているが、彼はジェフリー・エプスティーンがこれら全ての少女に対して行なっていたことを知らなかったと言うのか?

 

少女達である。大人の女性ではない。

 

少女達だ。

 

彼女達は、今でも子供、もしくは当時、子供だった。

 

これは子供に対する性的虐待だ。

 

これは性的虐待。

 

子供達に対する。

 

 

ゲイツ氏がどのようにエプスティーンと知り合いになったかについて、NYタイムズ紙は次のように報じている:

 

ゲイツ氏に近い2人の人物、ボリス・ニコリック氏とメラニー・ウォーカー女史が、エプスティーンと親しい関係があり、時折、両氏の仲介人としての機能を果たした。

 

ウォーカー女史は、テキサス大学を卒業した6ヶ月後の1992年にエプスティーン氏と出会った。当時、ヴィクトリアズ・シークレットの所有者であるウェクスナー氏のアドバイザーであったエプスティーン氏は、ウォーカー女史に対して、そこでのモデルのオーディションを受けさせてあげることができると話しかけてきたとウォーカー女史自身が語った。彼女はその後ニューヨークに引っ越し、エプスティーンが所有するマンハッタンのビルのアパートに滞在した。彼女がメディカル・スクールを卒業した後、1998年にエプスティーン氏は彼女を科学アドバイザーとして雇う。

 

ウォーカー女史は、その後、マイクロソフト社の重役であるスティーブン・シノフスキー氏と出会う。彼は、その後Windows部門の社長に就任した。彼と暮らすため、ウォーカー女史はシアトルに引っ越ししている。2006年、彼女はシニア・プログラム・オフィサーとしてゲイツ財団に採用されている。

 

同財団で、ウォーカー女史はニコリック氏と出会い友人となる。ニコリック氏はクロアチア出身であり、ハーバード大学メディカル・スクールの元研究員。同財団の科学アドバイザーであった。ニコリック氏とゲイツ氏は頻繁に共に旅行し、個人的な時間を共に過ごしていた。

 

依然としてエプスティーン氏と頻繁に連絡を取っていたウォーカー女史は、彼をニコリック氏に紹介した。そして両氏は友人関係になっていった。

 

エプスティーンとゲイツ氏が最初に直接出会ったのは、2011年1月31日の夜、アッパー・イースト・サイドにあるエプスティーン氏の邸宅だ。そこには、元ミス・スウェーデンのエバ・アンドレッソン・ドゥービン博士と彼女の15歳の娘も招待されていた。エバ・アンドレッソン・ドゥービン博士はかつてエプスティーン氏と付き合っていた。(アンドレッソン・ドゥービン博士の夫で、ヘッジ・ファンドを所有する大富豪、グレン・ドゥービン氏は、エプスティーンの友人であり仕事関係者。ドゥービン氏はコメントすることを拒否した。)

 

この夜の集まりは午後8時に始まり、数時間続いたとゲイツ氏の広報担当アーノルド氏は語った。その後、エプスティーン氏はこの集まりについて知人や関係者に自慢するメールを複数件送っており、NYタイムズ紙が調べたその中の1件のメールで「ビルは素晴らしい」と書いている。

 

ビル・ゲイツ氏は、「私はニューメキシコにも、フロリダにも、パーム・ビーチにも行っていない」と主張している。「彼(エプスティーン)の周りにいる人たちが、世界で病気を減らすためやフィランソロピーをもっと進めるために資金集めをしたいなら、彼(エプスティーン)が裕福な人たちをたくさん知っていると言っていた」とゲイツ氏は語っている。

 

ビル・ゲイツ氏自身が、そのエプスティーンが知る「裕福な人たち」の1人だったようだ。報道によると、ゲイツ氏はMITのメディアラボに200万ドルを寄付した。同大学の職員らは、これがエプスティーンに「勧誘された」寄付金と記している。

 

MITへの寄付についてはここで報じていた。

MITメディアラボのディテクター伊藤 穰一氏が辞任:エプスティーンとの関与が明らかになり批判が強まる最中

 

 

ゲイツ氏の広報担当アーノルド氏によると、「時が経つにつれて、ゲイツ氏とそのチームは、エプスティーンの能力やアイディアがまっとうなものではないことに気がついたため、エプスティーンとの全ての関係は解消された」。

 

しかし2008年に彼が性犯罪で有罪判決を受けていたことは公開情報からも明らかであった。それなのになぜ、2011年以降、長年にわたってゲイツ氏と彼の取り巻き達は、エプスティーンとこれほど「深い関係」を築くことにしたのだろうか?

 

 

Photo via NYTimes

 

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