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「米連銀は不況を阻止しようとパニック状態にある」とエコノミストのマイケル・ペント氏

「米連銀は不況を阻止しようとパニック状態にある」とエコノミストのマイケル・ペント氏

エコノミストであり、資産運用会社Pento Portfolio Strategiesの設立者でもあるマイケル・ペント氏は、アメリカの中央銀行が最近になって突然、金利の切り下げを実施し、新たな量的緩和(QE、つまり紙幣の大量印刷)を開始したということは、「連銀がパニック状態にある」ということを意味していると、先週末ネット番組に出演し語った。

 

彼ら(連銀)は金利の上昇を止めただけではなく、金利を2度も切り下げた。そして今月末、彼らは再び金利を引き下げようとしている。彼らはまた、巨大な量的緩和を行うことに賛成している。彼らは1300億ドルをレポ取引市場に融通して毎晩1300億ドルを投入し、銀行システムを再流動化させ、さらに毎月600億ドルを市場投入するという量的緩和に引き戻すためにそれを繰り返している。ピーク時には、それは850億ドルであった。つまり、連銀は量的緩和のピーク時(大恐慌時代)にほぼ戻っている。彼らは徐々にこれを行ったのではなく、突然、600億ドルの量的緩和を開始した。

 

経済は健全で繁栄していると言われている中、なぜ紙幣の大量印刷が始まったのか?ペント氏は、連銀が「不況」を止めるためにパニックに陥っていると語る。

 

今日、私たちが置かれている資産バブルの程度を考えると、世帯ごとの平均負債は史上最大である。企業の負債も過去最大であり60%も増加している。大恐慌以前はアメリカの国家負債は9兆ドルであったが、現在は23兆ドルだ。非金融負債は、現在53兆ドルであり、大恐慌以前は33兆ドルであった・・・

 

これらの財政上の不均衡とひずみのせいで、連銀は我々が穏やかな不況を迎えられないことを知っている。もし彼らが金融市場を再流動化しなければ、2008年に起きたことが再び今日にでも起きる。当時、株式市場はGDPの100%の規模であったが、現在、それは150%、つまり経済規模の1.5倍となっている。つまり、株式市場が下落するということはあまりに大きな出来事であり、よりインパクトが大きい。大恐慌当時、失業率は急上昇した。何百万人もの人々が解雇された。それと同じことが、今日、起こりうる。しかも当時よりずっと悪い状況になりうる。

 

ペント氏は、債権バブルがいつかの時点で弾け、その影響は地球上のあらゆる場所に行き渡ると予想する:

 

もしこれが弾ければ、我々は全員、ひどい状態に陥る。世界規模で見て、我々はこれほど巨大なバブルを作り出したことはかつてなかった。各国の中央銀行の人間たちは愚かだ。彼らは間違いなくそれを証明した。彼らにできることは、このバブルを延命しようとすることだけだ・・・

 

このカオス状態は(いずれ)やってくるし、容赦ないものになる。私は自分のクライアントたちを確実に保護するつもりだ。このカオス状態から利益を生むチャンスが見出せるかもしれない。

 

 

マイケル・ペント氏が出演したネット番組はここで視聴できる:

 

https://youtu.be/hx00m6IMrt8

 

Screenshot via Greg Hunter’s YouTube channel

 

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