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ヘッジファンドのビル・アクマン氏、「WeWorkの価値はゼロ。SoftBankは損切りして事業撤退すべき」と発言

ヘッジファンドのビル・アクマン氏、「WeWorkの価値はゼロ。SoftBankは損切りして事業撤退すべき」と発言

ヘッジファンド業界で大胆な物言いをすることで知られている富豪のビル・アクマン氏は、SoftBankがこれまでWeWorkに投資した全額(最近新たに救済策として出資した60億ドルを含む)を損切りする羽目になる可能性があると、今週火曜ロビンフッド・インベスター・カンファレンスで語った。フィナンシャル・タイムズ紙が報じた。アクマン氏は、ヘッジファンドのPershing Square Capital Managementの創業者兼CEO。

しかしすでに事業の悪化が誰の目にも明らかなWeWorkについて、こうした悲観的な予測を行っているのはビル・アクマン氏だけではない。IPOが頓挫したことで、JPモルガンから受けられる予定であった60億ドルの協調融資も得られなくなり、WeWorkの生命線は切れかかっていた。これにより、同社が予定していた新たなオフィス契約は次々と延期され、マンハッタンのロード&テイラー・ビルに本社を統合する予定も白紙撤回されている。さらに、中国市場における事業は空席率が高く赤字を垂れ流す状態となっているほか、締結済みの長期リース契約によりWeWork には600億ドル近い支払い義務が発生している。WeWorkの事業に関する財務データは日に日に悪化している状態だ。

FT紙は次のように報じている:

「WeWorkは、その株価、そしてその債券価格も、ゼロになる確率が非常に高いと私は考えている」とビリオネアーのヘッジファンド・マネジャーは語った。

アクマン氏は、WeWorkの創業者ニューマン氏のことを優れたセールスマンと表現しているが、同社に対してあまりに早急に「巨額がてこ入れされた」とも語っている。

そして、彼自身の経験からして、SoftBankは無駄金を捨て続けていると警告した。

貴重な金を無駄な事業に捨てたことがある人物として、これ(WeWork)は、まさに貴重な金を無駄なことに捨てているように私には見える。SoftBankは(救済せずに)立ち去るべきだった。

SoftBankはこれまでの投資金額を全て諦めるべきと語っているアクマン氏やその他の一家言ある人たちに比べて、現時点で格付け会社は比較的トーンダウンした評価を下している。しかし今週火曜、フィッチレーティングスは、将来の経済減速や経営ミスを乗り越えるためにWeWorkは「最低限の余裕」しかないと警告している。さらに、SoftBankが救済のために最近投入することを決めた資金は、WeWorkが4000人の雇用削減を含む社内改革を乗り越え、既存の事業を持続するために必要な資金として「最小有効金額」であると分析している。

Photo courtesy of Adam Jeffery | CNBC

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