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富豪のクーパーマン氏がテレビ出演中に涙:分断してしまったアメリカ政治に失望し次の世代を憂う

Leon Cooperman

伝説のヘッジファンド投資家で自身もビリオネアーであるレオン・クーパーマン氏が、本日、CNBCの番組に長尺の出演をした。そのインタビューの中でアメリカの大統領選挙について質問されると、クーパーマン氏は高まる感情を抑えようと沈黙してしまい、ついには涙してしまうシーンがあった

 

これがそのシーン。(開始後1:14分〜)

 

 

クーパーマン氏は、民主党から立候補し、世論調査で先頭を走っている極左の候補者であるエリザベス・ウォーレン上院議員について次のように語った:

 

エリザベス・ウォーレンにわざわざ私は老いぼれだと言われる必要はない・・・(彼女は)間違った相手に対して失礼に振る舞い時間を無駄にしている・・・私は全財産を寄付してもいいと思っている・・・しかしその意思決定は自分自身で行いたいのだ。

 

 

クーパーマン氏は、ウォーレン議員を辛辣に批判する非公開書簡を本人に送っており、それに対してウォーレン議員がツイッター上でクーパーマン氏を真っ向から批判しているという背景がある。

 

番組出演の中で、今のアメリカ政治についてクーパーマン氏は次のように語っている:

 

彼ら(政治家)は、(極端な言葉で)印象操作を行うことが本業だと思っている・・・本物の政策論争を行なっていない。

 

そしてウォーレン議員が提唱する富裕税の案について、「道徳的に間違っている」と語っている:

 

私が財産を寄付するのに、エリザベス・ウォーレンや政府にそうしてもらう必要はない・・・富裕税は、破綻したコンセプトだ。世界には14か国ほどそれに挑戦した国々があるが、彼らは結局それを廃止した。それは悪夢だ。ここ50年間、IRS(アメリカの国税局に相当)は手続きを簡略化すると私たちは約束されてきたというのをご存知だろう。これは悪夢になる。毎年、各自の純資産を計算し、その2%を政府に納税するだって?それは馬鹿げている。(そうなれば)ゴールドの価格は急騰するだろう。なぜなら、人々は彼らの資産を隠すためにゴールドを選ぶだろうから。それは完全に間違った考えだ。

 

 

 

富を蓄えること自体が悪であるとするアメリカ国内での風潮に対して、次のように語っている:

 

人々は百万長者を毛嫌いしているわけではない。彼らはそのうちの1人になりたいだけなのだ。

 

これは馬鹿げたことだ。全員に無償サービス(*)を提供することを約束することで、低俗な大衆に訴えるやり方だ。

 

教育について:

 

・・・無料でもらえるもの(*)などない。金持ち全員から彼らの資産を全て奪ったとしても、問題解決にはならない。世界を混乱させるだけだ・・・・

 

(*)ウォーレン議員やバーニー・サンダース議員など、極左の大統領候補者たちは、増え続ける学生ローンを免除する政策を掲げている。

 

法の抜け穴について:

 

2%(富裕税)が問題なのではない。問題は、法の抜け穴を塞ぐことだ。彼らはそれができない。政府は麻痺しているため、(投資による)成功報酬をなくすことができない。7年間もこのことについて議論して、内国歳入法のセクション1031(**)をなくすことができない。それをなくし37%の税率を導入しさらに税率を上げればよい。富裕層の人々はそれで良い。先進的な所得税の仕組みを私は信奉している。それについて私には全く問題ない。私が感情的になってしまうのは、(政治家たちによる)討論があまりに馬鹿げているからだ。とても(国民に)不和を生じさせ敵対させている。

 

(**)キャピタルゲインの認定時期を延期し、連邦所得税の支払いを先延ばしにすることができることを定める法律。金融資産を多く持つ富裕層にとって有利な法律と言われている。

 

トランプ大統領について:

 

トランプ大統領は発言する言葉を変え、人々に対する扱い方を変える必要がある。・・・もし彼が自身の行動を変えないのであれば、「ビクトリー・ラン」を行い、再立候補すべきではない・・・。我々には(国民を)統一する人物が必要だ。

 

 

メディアについて:

 

ウォルター・クロンカイト(***)が墓場から戻ってきてくれることを待ち望んでいる。私が客観的ニュースを見られるように。

 

(***)1960年代〜1970年代にかけて活躍したテレビ・ジャーナリストで、19年間CBSの夜のニュース番組で司会を務めた

 

ウォーレン議員に対する市場の反応について:

 

(S&Pが)3050で、市場はトランプの再選を織り込んでいる。もしウォーレンが当選する見込みが十分あると見え始めると、市場は大幅に下落するだろう。

 

「高止まりしているが、しかし制御された」市場について:

 

私が常に言っているように、大きく下落する条件は、今ではない。問題を抱えたインフレが加速する際に下落は起きる。強行に反対する連銀のせいで下落は起きる。私の見解では、連銀は弱腰すぎる。強硬姿勢からは程遠い。市場が次にやってくる不況の匂いを嗅ぎつけている。また、投資家が熱狂しているために下落は起きる。市場はうまく制御された状態を保っている。それは正当に評価しなければいけない。

 

下落を引き起こす要因について:

 

我々が不況に直面したときや、アメリカの政権の指導者に大きな変更が起きる場合、中国との合意に失敗する時、もしくは原油価格が大幅に急上昇する場合、(市場は)大きく下落するだろう。中国と原油が、目先の市場パフォーマンスを左右する。原油価格は非常に落ち着いた動きをしている。中国について、大統領は今年以降、納得いく合意に到達するつもりであるように見える。しかし、攻撃的な政策により、我々は需要を先延ばししているのではないかと、私は懸念している。

 

そしてクーパーマン氏は、アメリカの子供や孫達の世代の将来について語り始めると、とても感情的になり黙り込んでしまい、目に涙を浮かべる一幕があった。

 

そして次のように語った:

 

彼らの物語が、彼らのような多くの人々がアメリカンドリームをまさに体現している。(エリザベス・ウォーレンのように)資本主義は忌み嫌うべき言葉だと言い、これらの(次の世代の)人々は、絶え間ない努力と(多くの場合)パラダイム・シフトを見抜く洞察力がなかったために富を得ることができなかった恩知らずな人たちだと示唆する。そして今度は、彼らが社会的に自分たちの役割を十分に果たしていないと提言する(****)ということは、あなた(エリザベス・ウォーレンのような政治家)が著しく無知であるか、わずかに政治的に有利になるように故意に事実を曲げていることを意味している。

 

(****)つまり学生ローンを免除するというような政策提言。

 

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