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ニューヨークタイムズ紙、信用も株価も失墜:広告収入の下落が止まらない

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今週水曜、ニューヨークタイムズ紙の株価が一時7%も下落した。この日の取引は前日の終値から4%の下落で引けた。株価が急落した原因は、同紙の広告収入が下落し続けていると報じられたため。

 

今週、同社は印刷版の新聞からの広告収益が前年比で9.7%下落したと発表した。デジタル版からの広告収入は、前年比で17.2%下落した。印刷版への広告の出稿量は7.9%下落し、デジタル版紙面への出稿量は5.4%下落した。しかし、ニューヨークタイムズ紙の定期購読者数は増加したと発表している。デジタル版限定の購読者数は400万人、デジタル版と印刷版を合わせた購読者数は490万人と発表している。

 

業績発表の中で、同社はフェースブック・ニュースとの新たなパートナーシップ提携について話題を振ったとThe Wrapが報じている

 

ニューヨークタイムズのCEO、マーク・トンプソン氏は次のように語っている:

 

この(フェースブックとの)契約に関して、直截的な財務上の利益より大切なのは、その戦略的な有意性だ。我々は、これまでにも様々な実験やイノベーションに参加し僅かながら収益を得てきた。しかしフェースブック・ニュースは異なる。シリコンバレーの巨人がニューヨークタイムズ紙のジャーナリズムの価値を認め、複数年契約を結んでそのプラットフォーム上に掲載することにしたのはこれが初めてのことだからだ。

 

フェースブック・ニュースは10月に米国内でサービス提供が開始された。ニューヨークタイムズ紙のコンテンツを数百万ドルでライセンス提供する計画はニュースの見出しを飾っている。

 

ニューヨークタイムズ紙の執行副社長であり最高執行責任者であるメレディス・レビエン氏は次のように語っている:

 

私たちは(このパートナーシップ契約に)参画することを決めました。その理由は、フェースブックが多額のライセンス料を増額することにコミットし、またそれがこれまでの同社のプラットフォームからは一歩進んだ変化を示していたからです。

 

この提携関係は今のところ楽観的な話題を提供しているが、ニューヨークタイムズ紙が抱えている問題の根本的解決にはなっていない。つまり、定期購読者数は増えているが、かつてのように同紙に広告を出稿したいという人や企業たちが減っているということだ。

 

従来の広告収入が下落している中、フェースブック・ニュースから得られるライセンス収入は、その穴埋めをするのに十分な売り上げをもたらすだろうか?

 

少なくとも、今週水曜の株価の下落から言えることは、株主たちはこれに対して「ノー(No)」という判断を下したということになる。

 

日本の新聞各社も、おそらくニューヨークタイムズ紙と同じように広告収入の激減に苦しんでいることが想像できる。購読者数を増やしているニューヨークタイムズ紙ですらこの有様なのだから、購読者数が減り続けている日本の新聞各社の広告収入はどれほどだろうか。

 

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