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WeWorkの社債価格が過去最低を更新:SECによる調査の可能性が迫る中

SEC

WeWorkが規則違反を行った可能性について、米証券取引委員会(SEC)による調査が迫っているとブルームバーグが金曜に報じた。この報道を受けて、2025年5月1日に満期を迎えるWeWork(WECMC 7.875% May’25)の社債価格が、金曜に最安値を更新し1ドル当たり74.750をつけた。

 

ブルームバーグの記事は、情報源から得られた情報として、WeWorkが規則違反を行った可能性について、米証券取引委員会(SEC)がすでに調査を行っていると報じている。(冒頭の写真はSECのワシントンDC本部ビル。)

 

米証券取引委員会(SEC)の監視部は、今年8月にWeWorkがS-1上場申請書を提出した前後に投資家に向けて情報開示した内容、およびIPOを計画していた9月前後に行われたその他の申請書類について調査を行なっていると報じられている。

 

この調査開始を受けて、WeWorkはウォール街の弁護士事務所から弁護士チームを編成しているとも報じられている。同社の企業バリュエーションが大暴落したことに関して、米証券取引委員会(SEC)による厳しい追及が行われることを見越した対策である。

 

現在のWeWorkの企業バリュエーションは80億ドル。2018年第4四半期には470億ドルの企業バリュエーションをつけており、過去12ヶ月で83%の企業価値が消失した計算になる。

 

WeWorkは、運転資金が枯渇する前にIPOを達成し資金調達する必要があったと、S-1上場申請書の中で公表し投資家に真実を伝えることを怠っていた。そのことを考えると、米証券取引委員会(SEC)が調査を開始したというニュースは、誰の目にも当然と受け止められている。

 

ブルームバーグに情報提供した人物は、米証券取引委員会(SEC)が具体的にどういった不正行為について調査しているかについては明確にしていない。

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