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オールドメディアが伝えない海外のニュース

元FBI弁護士がロシアゲート捜査の中で証拠をでっち上げた容疑で犯罪捜査の対象に

Lindsey Graham

2016年の大統領選挙前に、トランプ陣営の選挙キャンペーン・スタッフであったカーター・ペイジ氏に対してFBIが監視・盗聴を行っていたことに関して、証拠をでっちあげていた容疑でFBIの元職員が犯罪捜査の対象になっているとCNNが報じた

 

その報道によると、外国諜報活動偵察法(Foreign Intelligence Surveillance Act、通称FISA)に基づいて FBIが行った令状申請について、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官が調査を行ったところ、加筆修正された文書が見つかった。おそらく、裁判所から捜査令状およびその後の捜査更新の許可を得るために、手が加えられた文書が申請書の根拠資料として利用された可能性がある。

 

文書がでっち上げられていたことを示す証拠は、連邦検事のジョン・ドュラム氏に提出された。ドュラム氏は、今年初め、2016年の米国大統領選挙に関するFBIの活動について幅広い捜査を行うようウィリアム・バー司法長官により任命されている。

 

しかしCNNは、「この加筆・修正された文書が、FBIによるペイジ氏の捜査にどれほど重要な役割を果たしているかは不明であり、FISA捜査令状がこの文書がなくても承認されていかたについても不明である」と報じている。CNNは本件を大ごとにしたくないような報道の仕方だが、少なくとも、司法省が犯罪捜査に着手するほど重要な案件であることは間違いない。

 

ホロウィッツ監察官による調査の中でインタビューを受けた数名の証人は、FISA捜査令状の申請を行う手順の中でFBIが犯した誤りについて、ホロウィッツ監察官は気が付くだろうと予期していたと語った。しかしそうした誤りは、FBIによる捜査の前提を崩すものではないとも語った。(略)

 

ホロウィッツ監察官の元で働く調査官たちは、その調査の中で100名以上の証人へインタビューを行った。今年行われた1件のインタビューの中で、この(改変された)文書について1人の証人に問いただした。この証人は変更が行われていたことを認めたと情報元である人物は語った。

 

犯罪捜査の対象となっているFBI職員の肩書きや身元は不明である。また、この職員が現在も連邦政府機関で勤務しているかについても不明である。本件と関連すると思われる起訴状が法廷に提出されたことを示す公開情報はない。CNN

 

今週木曜、リンゼイ・グラム上院議員(サウスカロライナ州選出・共和党)(冒頭の写真)は、ホロウィッツ監察官がその調査報告書を12月9日に公表すると発表した。また、その2日後、ホロウィッツ監察官は上院司法委員会で証言するだろうとも発表している。

 

* * *

 

CNNは本件について追加情報を報じている。

 

犯罪捜査の対象になっているのは元FBIの平(ひら)の弁護士だと報じている。

 

【訳】CNNが本件の更新を行った:(捜査対象となっているのは)元FBIの平の弁護士。

 

FBI弁護士のサリー・モイヤーの証言を思い出した –– 彼女はカーター・ペイジに対するFISA捜査令状の申請書を「平の弁護士の支援を受けて」審査していた。

 

【訳】この先数週間、法科大学院に行ったことがない人たちは「毒を盛られた木になる果実(fruit of the poisoned tree)」(*)と呼ばれる法律原則を学ぶことになる。

 

(*)「毒を盛られた木になる果実(fruit of the poisoned tree)」とは、アメリカで利用される法的比喩表現であり、違法に入手された証拠を指す。この表現のロジックは、もし証拠の情報源(「木」)もしくは証拠そのものが汚染されていた場合、そこから収穫される全て(「果実」)もまた汚染されているということ。(引用元: WikiPedia 

 

また、この捜査対象となっている元FBI弁護士は、タシナ・グアハーではないかと指摘する人もいる。

 

【訳】タシナ・グアハーを忘れるな。彼女は司法省安全保障課でFISA専門弁護士であり、FISA文書を収集していた。いつのまにか司法省を退職し、先月、ボーイング社へ転職した。

 

早速、トランプもこのニュースを喜ぶツイートをしている:

 

 

 

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