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穏健派の米民主党議員たちはトランプ大統領の弾劾について及び腰になってきている:世論の支持率が下落

穏健派の米民主党議員たちはトランプ大統領の弾劾について及び腰になってきている:世論の支持率が下落

野党民主党が過半数を占めるアメリカの下院議会は、自分たちの主張に都合が良い証人だけを選り好みし、ここ数週間にわたって非公開の場で証言を聞き出した後、彼らに公開証言を語らせてきた。しかしこの強引な手続きや「演出」により、トランプ大統領の弾劾手続きに対するアメリカの有権者たちの支持率が低下してきている。

 

証人たちは、トランプ大統領が確かにウクライナに対してジョー・バイデン元副大統領の汚職について捜査するよう要請したと証言した。しかし弾劾裁判に対する有権者の支持率は下落しており、むしろ弾劾に反対する世論が高まっている。

 

FiveThirtyEightが集計した全米世論調査の平均値によると、弾劾を支持すると回答したのは10月中旬の50.3%から、現在は46.3%へと低下しており、反対すると回答したのは43.8%から45.6%へと増えている

 

FiveThirtyEightが集計した平均値で、無党派層は、10月末には47.7%が弾劾を支持すると過去最高値を記録していたのが、過去3週間では41%へと下落している。(太字強調は訳者) –The Hill

 

民主党の選挙資金集めを行なっているある人物は、保守系の新聞The Hillに対して次のように語っている:

 

(ロシアゲート疑惑についてメディアが大騒ぎした)3年が経ち、この国はロシアについて耳にすることにもうウンザリしている。そして現在、平均的アメリカ人は、ウクライナについて問題化しようとしている案件について理解していないか、全く気にしていない状態だ。

 

また別の世論調査YouGovでも、弾劾への支持が下落していることが示されている。数週間前には、無党派層の39%が弾劾を支持していたのが、現在は35%へと下落している。逆に、弾劾に反対すると回答したのは、35%から40%へと増えている。

 

【訳】POLITICO/Morning Consultによる世論調査結果:「アメリカの世論は、公聴会が大成功だったにもかかわらず弾劾に対する熱気を失っている」

 

エマーソン世論調査:

 

10月:

支持する:48%

支持しない:44%

 

11月17日〜20日:

支持する:43%

支持しない:45%

 

 

弾劾への支持率は、下院による証人への公聴会が行われている最中から下落が始まっていた。左派系メディアのPOLITICOとMorning Consultが先週行った世論調査の結果、支持すると回答した比率が2%下落し、反対すると回答した比率が3%上昇した。

 

さっそくトランプ大統領は、世論の「潮目」が変わったことを喜ぶツイートを行なっている。

 

【訳】世論は、今では弾劾に対して強く反対する方へと変わっている。特に選挙結果を左右する州では75%から25%になった。ありがとう!

 

左派系メディアの代表格であるワシントン・ポスト紙のレイチェル・ベイド記者によると、穏健派の民主党議員らは、弾劾について「及び腰」になってきているという。

 

【訳】ワシントン・ポスト紙のベイド記者曰く:民主党議員の何人かは、世論が弾劾へ反対するという懸念が高まっているため、「及び腰」になっている。

 

一方、下院で弾劾手続きを強引に進めてきた下院情報委員会のアダム・シフ委員長(民主党)(冒頭の写真)は、こうした事実はないと否定している。

 

【訳】アダム・シフは、弾劾を支持する世論は過去2ヶ月間で劇的に高まっていると語っている。

 

彼は、支持率が下落していることを示す、今週発表された世論調査については都合よく省いている。ようやく(非公開の場から)公開の場で証人が証言することを許可した結果、今週の世論調査では、特に無党派層での支持率の下落が進んでいることを示している。

 

世論の意見は、弾劾強硬派の民主党議員には関係ないようだ。先週テレビに出演したエリック・スワルウェル下院議員(民主党)は、「私は世論調査など気にしていない。私の同僚議員たちも同じだ・・・この大統領は彼の強大な権力を使って、外国政府に対して彼が選挙で不正を行う手助けをするよう依頼したのだ」と語っている。

 

それにしても、民主党の議員や彼らを支援する左派系メディアは、バイデン元副大統領とその息子がかかわるウクライナや中国との汚職疑惑について気味が悪いほどまったく話題にしない。

 

Screenshot via CNN’s YouTube

 

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