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カナダ国民がトルドー政権の水際防止作戦に激怒:イランからの渡航者をいまだ入国禁止にしない「弱腰外交」に批判が集まる

カナダ国民がトルドー政権に激怒:イランからの渡航者をいまだ入国禁止にしない「弱腰外交」に批判が集まる

カナダ・オンタリオ州保健省当局者・右側(Screenshot via Global News)

中東イランでは新型コロナウィルスによる死者数が公式発表だけでも66人と、中国の2803人に次いで最悪の事態となっている。新型コロナウィルスが大流行している最悪地域の一つであるにもかかわらず、イランからの渡航者をいまだ入国禁止にしていないカナダのトルドー政権に対して、カナダ国民の間で怒りが高まっている。

 

【訳】COVID-19がそこまできている。このウィルスはイタリア、韓国、中国、そしてイランで爆発的に拡大しており、封じ込めはもはや現実的ではない。

 

しかし、病院が機能不全に陥らないために、感染拡大を遅らせることが重要だ。

 

トルドー政権の対応は満足いくものではない。

 

 

中には、カナダ政府がイランからのフライトを禁止しないことで、ウィルスを国内に持ち込ませていると非難する人すらいる。

 

【訳】オタワ(カナダの首都)にいる誰か(政府関係者)、この事態を真剣に考えて中国、韓国、そしてイランといった主要地域から全てのフライトを停止し、こうした地域から人々がカナダに入国するのを禁止することはできないだろうか?

 

我々は、文字通り、これ(新型コロナウィルス)を飛行機で入国させてしまっている!

 

 

一方、隣国であるアメリカのトランプ政権は、過去14日以内に中国とイランを訪問した外国人の入国を全面的に禁止したが、同様に爆発的な感染拡大が起きているイタリアと韓国からの入国にはトランプ政権もいまだ甘い措置となっている(ただし、米国務省は、自国民に対して感染が拡大する韓国デグ市北イタリアへの渡航中止勧告を行なっている)。

 

昨日、カナダの公衆衛生当局者たちは、国内で新たに4人の感染者が確認されたと発表した。いずれもトロント周辺の病院で診断を受けた。これでカナダ国内で確認された感染者数は合計24人になった。

 

これまでのところ、カナダ国内で感染が確認されたケースはすべて旅行者と関係があることがわかっている。感染が確認されオンタリオ州ボーガンで自宅隔離を行なっているトロント在住の50代の男性は、同様にトロント在住の彼の兄弟が最近イランへ渡航していたとGlobal Newsが報じている

 

また別の60代の男性は、金曜、ノース・ヨーク総合病院の救急科を受診し、そこで感染が確認されている。彼も最近イランへの渡航歴があったことがわかっている。

 

3人目の感染者は、すでに感染が判明していた女性の夫である。この夫婦は、最近娘を連れてイランへ渡航していた

 

これまでのところ、カナダ政府は新型コロナウィルスの感染が広がる7つの国・地域へ渡航注意勧告を行なっている。4段階ある注意勧告レベルのうち、中国はすでにレベル3の「不要な渡航は避ける(Avoid non-essential travel )」であり、イランも今日になってようやくレベル2「高い警戒レベルを行使(Exercise a high degree of caution)」からレベル3「不要な渡航は避ける(Avoid non-essential travel )」へ引き上げられている。

 

航空会社はイランへのフライトをキャンセルしているが、こうした「ホット・ゾーン」へ渡航した旅行者は、いまだカナダへの入国が許可されている。

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