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イタリア政府は国の半分を隔離する予定:ロンバルディア州の医療制度は崩壊寸前

イタリア政府は国の半分を隔離する予定:ロンバルディア州の医療制度は崩壊寸前

ミラノ(Photo via Pixabay)

イタリア政府は、同国の金融センターであるミラノを含むロンバルディア州全体を隔離する計画であることが報じられた。イタリア政府が準備している発令のドラフト版が公表された。

政府発令のドラフト版によると、ロンバルディア州は入ることも出ることも禁止されるという。同様の規制措置がすでに「レッド・ゾーン」に指定されているベネツィア、パルマ、そしてモデナなどにも適用される他、ベネト州、エミリア州、ピードモント州の他の地域にも新たに適用され、北イタリアおよび中部イタリアの11の州で隔離が行われる予定である。この政府発令が行われれば国土の半分が隔離されることになる。

また、この発令により、封鎖された地域にあるスキーリゾート地、博物館、その他の文化施設、プール、ジム施設、スパが閉鎖されることになる。同地域のショッピングセンターも週末には閉鎖される予定。閉鎖は4月3日まで続く予定である。

イタリアを訪れた観光客が新型コロナウィルスに感染し、彼らがその他の欧州各国、アジア、中東、南北アメリカに感染を広げているため、イタリア政府は渡航者を制限するために積極的な政策を打ち出すことが強く求められている。まもなく発表される予定の「政府発令」は、そうした各国からのプレッシャーを受けた中での苦渋の選択とも言える。同国にとって金融と経済の中心である北イタリアを封鎖することにより、同国の経済が大打撃を受けるのは必至である。

一方、イタリア国内で感染拡大の震源地となっているロンバルディア州の集中治療災害ユニットの責任者が、同地域の医療制度が崩壊寸前であると語った。病床が足りないために、現在は廊下に集中治療用のベッドが設置されているという。

ロンバルディア州の集中治療災害ユニットのチームは、3月26日までに同州だけで最大1万8000人の感染者が発生し、そのうちの最大3000人が集中治療を必要とするだろうと予測している。

【訳】ロンバルディア州集中治療災害ユニットの責任者が、同州の医療制度が崩壊寸前にあると語っている。集中治療の設備が廊下に設定されている。3月26日までに彼らはロンバルディア州で最大1万8000人のCOVID-19感染者が発生し、そのうち最大3000人が集中治療を必要とすると予想している。

【更新情報】

イタリアのコンテ首相は、現地時間の日曜深夜2時、記者会見を開き、北イタリアのほぼ全土を封鎖するという発表を行った。中国以外では最大規模の都市封鎖となる。当初、政府発令のドラフト原稿が土曜夜に事前にリークし、報道が先行したことで封鎖対象地域を脱出しようと列車に飛び乗る人たちの動画がSNSに投稿されていた。

実際に発表された内容は、当初報じられていたよりも規模が小さいものとなったが、それでもイタリアの人口の約4分の1が隔離対象になった。

都市封鎖の対象となっているロンバルディア州は、イタリアのGDPの22%を占める経済の中心地であり、同国経済の心臓部である。

https://twitter.com/BFidr/status/1237534577343647744?s=20

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