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金融市場のバブル崩壊が始まった?:連銀による新型コロナウィルスへの対応は「最後の審判の日を先延ばしにしているだけ」とピーター・シフ氏

金融市場のバブル崩壊が始まった?連銀による新型コロナウィルスへの対応は「最後の審判の日を先延ばしにしているだけ」とピーター・シフ氏

Screenshot via YouTube

週末が明け、日経平均株価は5%以上下落して取引開始されている。一方ニューヨークはまだ日曜夜のため株式市場は開いていないが、取引が始まった先物市場ではE-mini S&P 500先物がマイナス5%のストップ安まで下ぶれした。2010年5月に起きた株価の瞬間的暴落(flash crash)の時ですら起きなかった価格の急落がアメリカ市場でも起きている。

E-mini S&P 500先物がストップ安をつけたということは、アメリカ現地時間の明日月曜朝9時半(東海岸時間)にニューヨークの株式市場が取引を開始するまで、このストップ安以下の値段では取引を行うことが許されないことを意味する。もちろんストップ安以上の値段であれば、取引することが許されている。

* * *

週明けの株式市場の混乱を予言するかのような発言をピーター・シフ氏が先週金曜に行っている。ピーター・シフ氏は、過去に何度か本サイトでも紹介している。同氏は、投資アドバイザリーサービスを提供するEuro Pacific CapitalのCEO兼、チーフ・グローバル・ストラテジストでありエコノミストでもある。

先週金曜、ポッドキャストQuoth the Ravenにゲスト出演し、司会者のクリス・アイアンズ氏とともに新型コロナウィルスが経済、金(ゴールド)、ビットコインなどにもたらす影響や、連銀(Fed)が次に起きる金融システムの崩壊を回避することができないと考える理由について見解を披露した。

(ゴールド)について

金(ゴールド)について、シフ氏は次のように語っている:

金は上げ相場(ブル・マーケット)であるにもかかわらず、これほど金を毛嫌いする市場はかつて見たことがない。金のトレーダーたちは、現在の(金の価格の)反発について恐れている。彼らはそれを信じておらず、今この瞬間にも金の価格が下落すると考えている。しかし現実には金の価格は上昇を続けている。

過去、金の採掘業者(の株価)が金の価格の反発上昇を追認しない状況は、悪いニュースの兆候である場合があった(*1)とシフ氏は言う。しかしそうした状況にもかかわらず、「金の価格は上がり続けている」と同氏は語り、「金曜、私はさらに金関連の株式を購入した。私がすでに(金に)投資配分している比率をさらに上増しするこの上ない絶好の機会だと考えたからだ」と語っている。

(*1)貴金属投資が専門のビル・フレッケンスタイン氏も、先週同じことを語っている

さらにシフ氏は次のように続けている:

本物の資金はまだ(金に)流入していないと思う。デイ・トレーダーたちはそれ(金の取引)に参入している。しかし年金基金やヘッジファンドなどは、貴金属採掘業者の株式にまだ戦略的な投資資金の移行を行っていないと思う。

物理的な金を購入する人たちは、基本的に安全な避難場所を求めるバイヤーたちだ。中央銀行が紙幣を大量に刷っている環境にある場合に、株式からも債券からも手を引き、本当に安全策をとりたいなら、何を買うか?それは金だ。本物の価値があるものを買う。本物のマネーだ。

新型コロナウィルスと連銀(Fed)について

シフ氏は、新型コロナウィルスが、スタグフレーションを引き起こすと語る:

スタグフレーションが起きるだろう。新型コロナウィルスは『針』である。重要なのは、この針がバブルを破裂させるということだ。どんなバブルも、いずれ針が出現し破裂するということを我々は知っている。

連銀(Fed)は、この過度にレバレッジのかかった(債務が過剰な)経済を作り上げた。そして我々がこれほどまでに多額の債務を抱えている理由は、不況が起きそうになるたびに、常に連銀(Fed)が介入するからだ。負債が返済されバランスシートが改善されるという回復が起きるような不況を発生させる代わりに、我々はますますレバレッジをかけ続けている。

彼ら(連銀)は、さらなる紙幣を刷る(つまり量的緩和を行う)必要があると言い続けている。しかしそれはどういった結果を招くか?それではウィルス感染を治療することにはならない。それでは店の棚に商品を満たすことにはならない。それがもたらすのは、ドルを破壊するということだ。つまり、物の値段が上がる。

シフ氏だけではなく、中央銀行による金融政策を批判する声はますます高まっているようにみえる。原油価格が1日で30%以上も急落し、株式市場がストップ安を記録し、そして安全資産とされる円が買われ急速な円高が進んでいる今日の状況を的確に表現しているのはこのツイートだろう:

【訳】私たちが今まさに目撃しているこれらの動きを「クレイジー」だと人々が呼んでいるのは滑稽だ。これはクレイジーなことではない。この事態を引き起こす元凶となった、各国の中央銀行による無謀な金融政策こそがクレイジーだったのだ。

2020年の大統領選挙について

シフ氏はアメリカの大統領選挙について次のように予想している:

ドナルド・トランプは、おそらく再選されないだろう(*2)。もし選挙当日、アメリカ経済がすでに不況に突入している場合、民主党のバイデンのように特徴もなく平凡な候補が負ける要素はない。

もし今、我々が大量の紙幣を印刷していると考えているなら、不況の真っ只中に民主党の大統領が当選した場合、どれくらい今よりもずっと多額の紙幣を刷ることになるか想像してみるといい。国の負債は3兆ドル、4兆ドルへと膨れ上がるだろう。

バイデンが大統領に就任する頃までには、金利は0%になっているだろう。

(*2)ニューヨーク大学のノリエル・ルービニ教授も同様の予言を行っている。

株式市場はバイデン氏が勢いを取り戻し民主党の指名争いに勝つ可能性が高まっていることを好感しているが、シフ氏は当初、個人的には急進左派のバーニー・サンダース氏が当選してもおかしくないと考えていたとも語っている。現在、サンダース氏がバイデン氏に予備選で勝つ可能性は低いとシフ氏は予想している。

約1時間にわたって行われたシフ氏へのインタビューの全編は以下で視聴できる:

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