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米国NJ州のアジア系医師がコロナウィルスに感染:若く持病もない健康体にもかかわらず「毎日悪化している」と病床から訴える

米国NJ州のアジア系医師がコロナウィルスに感染:若く持病もない健康体にもかかわらず「毎日悪化している」と病床から訴える

ジェームス・カイ医師(32歳)(Screenshot via CBS New York)

ニューヨーク州の隣ニュージャージー州で、医師助手として勤務しているジェームス・カイ医師(32歳)が、同州初の新型コロナウィルス感染者として確認された。若く持病もないカイ医師であるが、「毎日悪化している」と動画の中で語り、このウィルスについてもっと深刻に考えるべきだと世間一般に訴えた

ジェームス・カイ医師は、先週、タイムズスクエアのホテルで開催された医療学会に参加した際に新型コロナウィルスに感染したと考えていると語った。WCBSがそれを報じている

全てが急速に起こった。このウィルスは様々な症状を引き起こす。下痢、過剰な涙の分泌、息苦しさ、胸の痛み、考えられる症状全てだ。高熱・・・毎日悪化している。

カイ医師は、まず最初に緊急医療クリニックを訪れ、それからハッケンサック大学医療センターの緊急治療室へ移った。今週火曜以来、そこに入院している。

「このウィルスについて人々は深刻にとらえるべきだ。これは非常に深刻だ」とカイ医師はCBSのインタビューに語った。

ニューヨークのビル・デブラシオ市長は先週日曜、ニュージャージーの医療従事者がCOVID-19に感染したと発表している。個人名は公表していないが、この感染者に関する情報はジェームス・カイ医師の特徴と一致する。デブラシオ市長の発表によると、この感染者はニューヨークのミッドタウンにあるウェスティン・ホテルを訪問し、ブルックリンのグレーブセンドにあるキング・デービッド・センターの高齢者・リハビリ施設で勤務していた。そこで11人の患者を診療した。当時、この医療従事者はマスクを着用していたとデブラシオ市長は語った。

キング・デービッド・センターは、ニューヨーク・ポスト紙の取材に対して、カイ医師がそこで勤務していたことを認めている。

カイ医師は、WCBSに対して、医療専門家の中にはマスクは不要だとアドバイスしている人たちがいるが、その意見には反対だと語っている。

「多くの人が『アスクをつけなくても大丈夫だ』と言う。私はそれを信じない」とカイ医師は語った。

「当初、彼ら(カイ医師を診断した医師たち)は、私を通常のインフルエンザ患者のように治療した。彼らは、私が若いため死ぬことはないと言った。しかし彼らはこのコロナウィルスについて真実を知らない」とカイ医師は先週末、ツイッターに投稿されたインタビュー動画(以下)の中で語っている。

カイ医師はCBS New Yorkとのインタビューの中で、病状が急速に悪化していると語っている。現在、呼吸をすることも困難になっており、おそらく早急に人工呼吸器が必要になるだろうと語っている。

2日前にはすでに彼の血中酸素濃度が80%以下に下がることがあり危篤状態に陥ったという。カイ医師は次のようにも語っている:

彼ら(医療関係者)たちは何が起きっているのか本当には理解していないと思う。私の兄弟がマウント・サイナイ病院のメイン・キャンパスで勤務しており、彼は理解している。彼なら私の懸念を理解してくれる。

彼の兄弟が勤務する病院へ転院することに加えて、治療薬『remdesivir』を早急に処方して欲しいとカイ医師は希望している。彼は次のように語っている:

私にはこの2つが必要だ。あと何日、私は持ち堪えられるかわからない。

カイ医師の90代の両親、妻、そして9ヶ月になる娘も現在、隔離状態にあり、彼は自分の家族のことを心配している。

アメリカの専門家たちも、もしCOVID-19の感染者が溢れ返る場合、アメリカの医療制度は対応する準備ができておらず、すぐに医療崩壊を起こす可能性があると警鐘を鳴らしている。

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