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債券市場のバブルが崩壊。これからは米ドルのインフレが起きる:ピーター・シフ氏

債券市場のバブルも崩壊。これからは米ドルのインフレが起きる:ピーター・シフ氏

ピーター・シフ氏(Screenshot via YouTube)

このサイトで何度も紹介しているピーター・シフ氏が、3月18日(水曜)、自身のポッドキャストをライブ配信し、視聴者からの質問に数時間にわたり回答した。シフ氏は、投資アドバイザリーサービスを提供するEuro Pacific Capitalのチーフ・グローバル・ストラテジスト。

結論から先に言うと、シフ氏は「本物の経済崩壊が現在発生している」ということを示す説得力ある証拠を披露した。そして日々刻々と状況が変わる武漢コロナウィルスに関する幅広いトピックについても語った。(動画の冒頭、シフ氏はプエルトリコからこのライブ配信を行っていると語っている。アメリカは安全ではないと判断してプエルトリコに避難していると思われる。)

現在、メディアなどで報じられる主流の言説(ナラティブ)について、シフ氏は「誰もが正気を失った」と言う:

これほど馬鹿げたことを私は見たことがない。経済は崩壊しかかっている。これだけは確実だ

シフ氏は、ウィルスの感染スピードを減速させるために自宅待機を要請する政策などについては語っていない。同氏は、経済減速に政府が対処する必要があると誰もが語っていることについて議論している。

2007年、シフ氏は一冊の書籍を執筆した。本のタイトルは、「崩壊を防ぐ:次に起きる経済崩壊から利益を得る方法(Crash Proof: How to Profit from the Coming Economic Collapse」である。そして2冊目の書籍として「本物の崩壊:アメリカに迫る破産 – あなた自身とあなたの国を守る方法(The Real Crash: America’s Coming Bankruptcy – How to Save Yourself and Your Country)」を執筆している。シフ氏は2冊目の本のタイトルをこのようにつけたのは、2008年の金融危機が本物の崩壊ではなかったからだ。

「それが今起きようとしている」とシフ氏は言う。

シフ氏は、この段階まで到達するのに想定していたよりも長い時間がかかったと言う。しかし我々はこの段階に到達した:

このバブルは既に弾けた。このバブルを弾けさせる針が、新型コロナウィルスだろうとは、私は想像もつかなかった・・・

この針が、連銀が膨らませ続けてきた史上最大のバブルを弾けさせた。そして現在、その(バブルに閉じ込められていた)空気が吹き出している。そして現在、その針が今後どうなるかは重要ではない・・・

ダメージはすでに発生してしまった。猫が檻から逃げ出してしまった。このバブルは弾けてしまった。そしてとても大量の空気がそこから吹き出している。

現在起きている狂気の一例として、「ヘリコプター・マネー」の必要性を訴える声がある。この単語は、ヘリコプターから直接、一人一人の国民に対して現金をばらまくという比喩から生まれている。ミルトン・フリードマンがこの単語を生み出した時、それは冗談だと思われていたとシフ氏は指摘する。

彼(ミルトン・フリードマン)は、ケインズ主義の金融的刺激策がなぜ機能しないかを説明するために、避けるべき行動の一例としてそれを使っていた。彼は、それを狂気でバカな考えだと語っていた。それはヘリコプターから現金を投下するようなものだ。ヘリコプターから現金を投下しても何も効果はない。それは単なるインフレを有むだけだ。ただ単に物品の値段を上げるだけだ。

我々にはさらなる現金は必要ない。必要なのは物品だとシフ氏は言う:

現金を(消費者に)投入しても、何も価値を生まない。それは単なる紙切れだ。

トランプ大統領はコロナウィルスを第2次世界大戦になぞらえている。しかしシフ氏は、第2次世界大戦中、救済されるべき企業はなかった点を指摘する:

(第2次世界大戦中)人々は政府から救済のための小切手を受け取らなかっただけではない。政府は税金を3倍にした

先週、シフ氏は債券市場のバブルも弾けたかのかと質問を受けていた。債券バブルも既に弾けてしまったように見えるという。債券価格は株価と同じくらいのスピードで急速に暴落している。そして人々は先を争ってドルに避難している

米ドルも安全な避難先ではない。米ドルを買い求める人たちは自滅し、彼らの購買力が蒸発するのを目撃することになる一歩手前だ。なぜなら、連銀は望むだけのキャッシュを生み出すことができると我々全員が思っているからだ。何十兆ドルものキャッシュを生み出すことができると思っている。

忘れるべきではないのは、我々が全員を救済しようとしているということだ。航空業界を救済し、ホテル業界を救済し、製造業を救済しようとしている。航空機メーカーを救済しようとしている。自動車メーカーを救済しようとしている。個人の労働者たちを救済しようとしている。これは救済国家だ。我々は全員を救済しようとしている。どうすれば全員を救済することができるだろうか?実際に救済を行うのは誰か?政府は現金を持っているわけではない。政府は人々から集めたお金を持っているだけだ。

シフ氏は、迫りくる本当の崩壊は米ドルに訪れるという。

連銀が刷っている全ての現金は、価値を失うだろう。それで買えるものなど何もなくなる。モノの価格は高騰する。そしてこのコロナウィルスは、このプロセスを加速させている。その理由は、購入可能なモノの供給量を減らしているからだ。

これは価格にインフレが起きるためのパーフェクト・ストーム(最悪の環境)であると言う。(ヘリコプター・マネーで)増えた現金が、実際に量が減っているモノを追いかけることになる。

これまでにこの財政政策を導入した国々は全て崩壊してしまっている。人々は、今、それと同じ財政政策を提唱している。

シフ氏はこの動画の中で視聴者からのありとあらゆる質問に独自の見解で答えている。時間と英語力がある人はぜひ視聴することを勧める。

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