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米連邦議員が北京政府に賠償金を請求すべきと発言:チャイニーズ・ウィルスを米国に蔓延させた責任で

米連邦議員が北京政府に賠償金を請求すべきと発言:チャイニーズ・ウィルスを米国に蔓延させた責任で

マイケル・ピルズベリー博士(Screenshot via Fox Business)

アメリカでは、ますます多くの共和党・上院議員たちが、医薬品など重要な製品のサプライ・チェーンをチャイナに依存することは危険性であると指摘している。そしてそのような共和党議員の中に、武漢ウィルスが世界的パンデミックになる前に封じ込めすることに失敗した責任を北京政府に負わせなければいけないと要求する政治家たちが現れている。

トランプ大統領は、米国に感染拡大の責任を負わせようとする中共のプロパガンダを押し返すために、COVID-19を頑なに「チャイニーズ・ウィルス」と呼んでおり、共和党の議員らはこの情報戦を後方支援する形となっている。

一方、ニューヨークタイムズ紙やNBCなどの「リベラル・メディア」は、チャイニーズ・ウィルスと呼ぶことはレイシズムだと批判しているが、そもそも当初、自ら「武漢ウィルス」と呼び報じていた事実は隠蔽しようとする動きに出ている

そして今回、北京政府は完全に歴史の塗り替えを行おうとしている。北京政府の高官が「この流行病を武漢へ持ち込んだのは米軍である可能性がある」と発言したことについてはここでも報じたが、北京の共産党政権は、事実をねじ曲げる報道をますます加速させている。以下はチャイナの国営メディアが放送したテレビ番組である:

【訳】CCTV

「専門家」曰く:「米国はワクチンをこれほど早く開発した。これが唯一意味するのは、パンデミックよりもずっと以前から、彼らがその開発に着手していたということだ」

CCP(中共)によるノンストップの中傷キャンペーン

こうした状況から、もしチャイナが被害者の立場であればそうするように、我々もチャイナに損害賠償を要求する必要があると訴える政治家たちがアメリカでは現れてきている。米下院議員のジム・バンクス氏は、FOX Newsの司会者タッカー・カールソン氏とのインタビューの中で、トランプ大統領は北京政府に対して「賠償金を要求すべきだ」と語っている。

司会者のカールソン氏は、バンクス議員が北京政府に責任を負わせようと「声を上げる数少ない1人」と表現している。以下はそのインタビューの動画である。

米国では数日前から人口の3分の1に対して自宅待機命令が出されており、今後、国内の経済が疲弊し、パンデミックによる死者が増えるにつれ、北京政府に責任を負わせ賠償を要求する声は米国内でますます高まることが予想される。

* * *

実際、北京政府が当初から情報隠蔽を行なっていたと批判する声が各方面で高まり始めている。ハドソン研究所のチャイナ戦略ディレクターであり、トランプ大統領のアドバイザーも務めているマイケル・ピルズベリー博士は、北京政府が当初このウィルスについて嘘をつき、数え切れないほどの命を救えた可能性がある初期の情報を積極的に隠蔽した事実は厳然と横たわっていると辛辣に批判している。(ピルズベリー博士は、『中国100年マラソン(The 100-year Marathon )』の著者としても有名。日本語版のタイトルは『China 2049 』。)

ピルズベリー博士は出演したFOXテレビのインタビュー(上の動画)の中で次のように語っている

誰でも1月14日付けのWHOのサイトを閲覧することができる。WHOは「チャイナがヒトからヒトへの感染が起きていないと語っている」という声明を掲載しているのが確認できる。

現在から振り返ると、これは事実ではなかった。彼らは、ヒトの間の感染が起きていたことをすでに知っていた。そしてこの翌日、20人の支那人がホワイトハウスを訪問した。トランプ大統領、ヘンリー・キッシンジャー、ルー・ドブス、そして私自身、彼ら支那人と接近して面会した。このうちの何人かはすでに保菌者であった可能性がある。

ピルズベリー博士は、さらにWeChat上で未知のウィルス感染者が現れていることを初期に警告した武漢市中央病院の李文亮医師についても言及している。李医師は、デマを流した罪で公安当局に拘束・処罰されている。その後、李医師は自身も武漢ウィルスに感染し亡くなっている。(先週、北京政府はこの対応が誤りであったことを認め、李医師の遺族に謝罪している。)

チャイナによる隠蔽を非難する報道は、左派メディアのAxiosも行っており、昨年12月10日から3週間にわたって北京政府が行ってきた嘘の発表と隠蔽行為を時系列で整理しまとめている

さらに研究者たちの間でも、北京政府がより早く武漢ウィルスの封じ込めに対応していれば、世界への拡散は抑えられ、グローバル・パンデミックが起きなかっただろうという研究結果が発表されている。

イギリスのサウサンプトン大学の研究では、「(チャイナにおける)介入が1週間、2週間、あるいは3週間早く行われていれば、感染者数はそれぞれ66%、86%、あるいは95%削減されており、この病気の地理的拡散は大きく制限できていただろう」と結論づけている。

この研究論文の執筆者であるサウサンプトン大学のシェンジ・ライ博士は、次のコメントを発表している:

我々の研究は、切迫した感染拡大に直面している国々にとって、複数の前線地点でその病気が拡散することに迅速に対処するための連携体制を、積極的に計画することがいかに重要であるかを実証している。

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