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スマホの位置情報を可視化:国家非常事態宣言を無視してフロリダのビーチでパーティー三昧に明け暮れた若者たちが、全米に武漢ウィルスを拡散する様子をビジュアル化

スマホの位置データをビジュアル化:国家非常事態宣言を無視してフロリダのビーチでパーティー三昧に明け暮れた若者たちが、全米に武漢ウィルスを拡散する様子を可視化

Screenshot via Tectonix's Twitter

ホワイトハウスのバークス医師が、イタリアやフランスの若者の間で感染者数が異常に多いと指摘したように、アメリカでも「若者は感染しても軽症」という情報が一人歩きしているため、政府による国家非常事態宣言を無視して自宅待機やソーシャル・ディスタンス(人との一定の距離)を実施しない若者たちが社会問題となっている。

彼らは、「ブーマー・リムーバー(boomer remover)」、つまり団塊の世代(ベビーブーマー)を感染させて彼らを抹殺(remove)する存在ということから、このように呼ばれている。しかし彼らに新たな名前がつけられた。それは「コビディオット(Covidiot)」だ。これは「COVID-19」と「idiot [バカもの] 」を組み合わせた造語だ。

全米放送であるCBS Newsのニュース番組にインタビューされ一躍有名となった「コビディオット(Covidiot)」がブラッドリー・スランダーさんだ。彼は春休みを利用して、オハイオ州からフロリダ州マイアミのビーチにパーティーをするためにやってきた(以下の動画)。彼はテレビのインタビューに、「もしコロナにかかったら、かかったまでだ。どんなことを言われても、コロナウイルスなんかでパーティーを止めないもんね。僕たちはここで楽しい時間を過ごしてるだけだ。どんなことでも起きる時は起きる」と酔っぱらった赤ら顔でテレビのインタビューに語っている。

そして政府による自宅待機勧告を無視してフロリダのビーチに集結した「バカモノ」たちが、その後どれくらい全米に拡散したかを、データの可視化を行っている企業Tectonix社が見える化した。携帯電話の位置情報データを収集しているX-Mode社からのデータを利用し、特別な地理空間ビッグデータ分析ツールを使ってビーチに集まった数千人もの若者たちの移動状況を可視化している。

携帯通信キャリアからほぼリアルタイムで提供されているデータは、特定の個人とわからないように匿名化されている。

【訳】これは、春休み中にフロリダのビーチにいた携帯電話の位置情報を示している。そしてこれら携帯電話が、その後どこに移動したかを示している。

まず最初に注意すべきことは、他人と一定の距離をとることがいかに重要かということだ。次に注意すべきは、あなたの携帯電話がどれほど多くのデータを裏で流出させているかということだ。

フロリダのビーチに集まっていた赤い点が、全米、特に東海岸、中西部、そして南部の都市部に散らばる様子が見て取れる。彼らの全員が武漢ウイルスに感染しているわけではないが、かなりの人数の若者たちが、人が密集するホテル、パーティー会場、そしてビーチなどで感染し、それを地元に持ち帰ったと想定される。

フリーランス記者のマイケル・ターレン氏は次のツイートを投稿している:

【訳】このようなデータは、見ての通り信じられないほど有効利用でき、幅広い用途に応用できる。しかしこのデータは「匿名化」、つまり携帯電話の所有者には紐付けされていないとされる一方で、研究者たちは位置情報データと特定の個人を紐づけることが信じられないほど簡単であることを発見している。

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