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武漢ウイルスは精巣を攻撃し男性ホルモンを減少させる可能性あり:研究結果が指摘

武漢ウイルスは精巣を攻撃し男性ホルモンを減少させる可能性あり:研究結果が指摘

Photo via Pixabay

武漢の医師たちが81人の男性に対して行った研究の結果、武漢ウイルスに感染した男性たちのテストストロン比(男性ホルモンの一種)が通常の約半分にまで減少していたことを発見した。この研究結果を受けて、武漢の医師たちは、武漢ウイルスが男性の生殖機能に与える長期的影響について研究する計画であるとサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)紙が報じた

 

SCMP紙は次のように報じている:

 

いまだ予備的段階であり査読を受けていないが、この研究はこのコロナウイルスが男性の生殖システム、特に若者グループの間で引き起こすCOVID-19感染症がもたらす潜在的影響力について、初の臨床観察である。

 

査読前の研究論文プラットフォームであるmedRxiv.org に掲載された論文には、武漢大学の中南病院と湖北省出生前診断・出産健康臨床研究センターからの研究者たちが、武漢ウイルス検査で陽性診断を受け1月に入院した20歳〜54歳までの81人の男性から血液サンプルを収集して分析を行ったと記している。

 

参加者たちの年齢の中央値は38歳であり、彼らのうち90%は軽症しか発症していなかった。血液サンプルは、彼らが退院する直前の数日間に収集された。

 

 

これまでの複数の研究結果で、このコロナウイルスはいくつかの臓器で作られる「機能的受容体」のACE2細胞と結合することが知られているが、精巣の中にこのACE2細胞が多くあることがわかっている。

 

研究者たちは、テストステロンと黄体形成ホルモン(T/LH)比を調べたところ、武漢ウイルスの患者の平均比は0.74であり、通常レベルの約半分であることを発見した。T/LH比が低いということは、性腺機能低下症を示す信号となっている。これは、精巣が機能不全を起こしており、性ホルモンの分泌量低下を招く可能性がある症状である。SCMP紙はさらに次のように報じている:

 

テストステロンは、主要な男性ホルモンであり、精巣、筋肉、骨量、体毛などを含む第一次性徴と第二次性徴の発達にとって非常に重要な役割を果たす。黄体形成ホルモンは男性と女性の両方にあることがわかっており、(女性の場合)排卵を促す機能があることでよく知られている。

 

性腺機能低下症の患者たちは、胸の肥大化や勃起不全障害(ED)を引き起こす可能性がある。しかしこれら症状は、テストステロン治療を受けることで治すことができる。

 

武漢の研究者たちは、「COVID-19の感染者たちの半数以上が再生産年齢にあるため、Sars-CoV-2(武漢ウイルスの医学名)が生殖機能に与える影響についてさらに注意が払われるべきである」と記している。ただし、彼らの研究結果については決定的な結論に至っているわけではなく、治療薬や免疫システムによる反応といった要因がホルモンの変化を引き起こした可能性があるとも記している。

 

今回の研究者たちは、武漢ウイルスに感染した患者たちから精液のサンプルを収集し、また彼らへの面談を行うことを含む、長期的研究を計画していると語っている。

 

武漢の同済医院で生殖医療の教授であるリー・ユーフェン氏は、この研究の中で、新型コロナウイルスが精巣を「メイン・ターゲット」の一つにして感染している可能性があると推測している。

 

他の複数の研究でもまた、新型コロナウイルスの遠い親戚である重症急性呼吸器症候群(SARS)が、精巣に炎症を引き起こす場合があることを示している。

 

南京医科大学・生殖医学国家重点実験室の一人の研究者は、この新たな観察結果について「非常に価値ある情報である」としつつ、この結果を明確化するため、より大規模のサンプル数が必要であるとも語っている。

 

また、匿名を条件にSCMP紙のインタビューに答えた一人の研究者は、次のようにも語っている:

 

多くのウイルスが生殖機能に影響をもたらすが、全てのウイルスがパンデミックを引き起こすわけではない。もしこの影響が長期に持続するものである場合、これは問題になりうる

 

 

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