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「謎の6日間の空白期間」:中共政府がウイルスに関する重要情報を意図的に隠蔽していたことを示す内部文書が漏洩 – AP通信が報道

「謎の6日間の空白期間」:中共政府がウイルスに関する重要情報を意図的に隠蔽していたことを示す内部文書が漏洩 – AP通信が報道

Photo via AP

アメリカ国内では、トランプ大統領と主流メディアとの闘いが続いている。ロシアゲート疑惑が不発に終わったところでコロナウイルスのパンデミックが発生したため、ワシントンポストニューヨークタイムズは、ロシアゲート疑惑を焚きつけた自社の責任は無視して「トランプが初期の防疫に失敗した」という大宣伝を行なっている。

一方、トランプ大統領はこれら報道がフェイクニュースだと反撃しており、4月13日にホワイトハウスで開かれた記者会見で以下の短い動画を流した。

【訳】これはトランプ大統領がコロナウイルス記者会見の際に流した動画。この中には、(感染拡大が初期の頃)MSNBCおよびCNNの評論家たちがコロナウイルスについて軽視していた様子や、NYタイムスのマギー・ハーバーマン記者(ホワイトハウス担当)がトランプ大統領によるチャイナからの入国禁止措置を擁護する様子、そして(NYの)クオモ州知事や(カリフォルニアの)ニューソム州知事がトランプ政権による対応を称賛している様子を収めた短い動画が含まれている。

トランプ政権による武漢ウイルス対策の評価については、トランプ政権と左派メディアで真っ向から意見が対立しているが、チャイナが情報隠蔽を行なっているということに関してはこうした左派メディアも次々と証拠を報じ始めている。

これまで、チャイナの政府当局者たちは武漢ウイルスの封じ込めに対して、初期の頃「反応が鈍かった」、「腰が重かった」というトーンで報じられてきた。しかしそれは正確ではない。むしろ中共は問題の深刻さをすぐさま理解していたにもかかわらず、意図的に情報を国内の人民および国際社会に公表しなかったことが証明されてきている。

大手メディアの一つであるAP通信は、4月15日に報じたスクープ記事の中で、北京政府が虚偽の発表を行なっていたことを暴露しただけでなく、WHOがそうした虚の共犯者であることを示す内部文書を入手したと報じた。AP通信が入手した文書には、習近平と他の共産党幹部たちが、公に認めている日よりも6日も早く、人から人への感染が発生していることを認識しパンデミックが起きる可能性が高いことを知っていたことが記されているという。

しかし中共はすぐさまウイルス対策に着手せず、6日間も座視し続け、このウイルスが武漢で感染拡大するのを傍観した。習近平が一般国民に最初の警告(緊急事態宣言)を発表したのは1月20日である

AP通信は次のような専門家のコメントを報じている:

「これは極めて重大だ。もし彼らが6日早く行動に移していれば、感染者数はずっと少なく、また医療施設も十分足りただろう。武漢の医療崩壊が起きるのを避けられたかもしれない」とUCLAの疫学者、ズオ=フェン・ジャン氏は語った。

しかし中共政府が実際に行なったのは、医師たちの口封じであった。中共政府は完全に否定しているが、感染発生の初期に同僚に対して警鐘を鳴らしたために当局によって身柄を拘束され処罰された李文亮医師の例を見れば、中共が嘘をついていることは明白である。

しかしこうした「口封じ」を受けていた医師は彼だけではないとAP通信は報じている。

「武漢の医師たちは全員恐れていた。あれはまさしく医師という職業人全体に対する恫喝だった」とシカゴ大学でチャイナ政治が専門のダリ・ヤン教授は語る。

しかし1月13日、タイで初の感染者が確認された。それでもなお、中共は1月20日まで虚偽の発表を続けた。もしチャイナ国外で感染が確認されるのがこれよりも遅れていれば、中共は6日間以上、情報隠蔽を続けていた可能性がある。中共はこれ以上、人から人への感染を隠蔽することができないというタイミングになって、ようやく緊急事態宣言を発表したことが状況証拠から明らかである。

AP通信に対して匿名の人物から提供されたという文書には、習近平首席、李克強首相、孫春蘭副総理というチャイナ共産党のトップ3に加えて、中国国家衛生健康委員会の主任が参加した電話記録が含まれている。この電話会議の中で、国家衛生健康委員会の主任は、人から人への感染の証拠を会議参加者たちと共有している。これは中共が公に認めている日付より1週間近くも前のことである。(コウモリのコロナウイルスの研究者として疑惑の渦中にある武漢の研究者シー・ジェンリ氏も、1月14日に人から人への感染を確認したと語っている。)この電話会議の中では他の話題についても議論されたが、それらについてはAP通信が入手した文書には記録されていない。

AP通信は次のように報じている:

地方衛生当局者たちとの極秘の電話会議において、国家衛生健康委員会の馬暁偉(Ma Xiaowei)主任が、1月14日時点における状況について厳しい評価内容を説明したということがこの文書(メモ)には記されている。メモには、この電話会議は、習近平首席、李克強首相、孫春蘭副総理らからの指示を伝えるために開かれたと記されている。しかし具体的にどのような指示だったかについては記載されていない。

「疫病の状況については依然として深刻で複雑である。2003年のSARS以来、最も厳しい課題となっており、大規模な公衆衛生問題に発展する可能性がある」と馬主任は語ったとメモは記している。

国家衛生健康委員会は同国における最高の医療機関である。ファックス送信された通告文の中で、国家衛生健康委員会は、タイで事例が報告されたことそして旧正月期間中にこのウイルスが広がる可能性があるためにこの電話会議を開いたと記している。さらに、チャイナは、習首席が繰り返し発表した「重要な指示」に従って、「オープンで、透明性があり、責任をまっとうし、かつタイムリーに」このアウトブレークに関する情報を公表したとも記している。

医療分野に従事する匿名の人物によりこの文書は提供された。この人物は報復を恐れているため匿名を希望した。AP通信は、この文書の内容が真正であることを、この電話会議について知る他2名の公衆衛生関係者たちに確認を取っている。このメモの内容の一部については、この電話会議について2月に発表された公告にも含まれているが、その公告では重要な詳細が削除されている。

『状況についての冷静な理解』と題するセクションの中で、このメモは「集団感染事例が起きているということは、人から人への感染が起きうるということを示している」と記している。この文書はタイで発生したケースを取り上げており、このウイルスが海外に感染拡大した可能性があるという理由から、状況は「大きく変わった」と記している。

「春節が近いため、多くの人たちが移動する。そのため感染と拡散のリスクは高い。全ての地方はパンデミックに備え、対応しなければいけない」とこのメモは続けている。

このメモの中で、馬主任は、(衛生)当局者たちが習近平の下に団結することを要求しており、さらにチャイナの二大政治会議が3月に控えていることから、それまでに政治的配慮と社会の安定が重要な優先事項であることを改めて確認している。この文書では、なぜチャイナの政治指導者たちが彼らの懸念を公に発表するのを6日間先延ばしにしたのかについては説明していない。二大政治会議がその理由の一つかもしれない。

「社会の安定、つまりこれら重要な共産党大会の前に波風を立てないということに対する命令は非常に強力である。私の予想では、彼らはそれ(ウイルスの感染拡大)をもう少し見守って、どうなるのか見極めたかったのではないだろうか」とイェール大学でチャイナ政治の研究者であるダニエル・マッティングリー氏は語った。

トランプ大統領は、このアウトブレークの責任を真に負うべきはチャイナであり、北京政府当局者たちは責任が追及され、おそらく補償の義務も負うべきであると糾弾している。AP通信は、こうしたチャイナ政府の内部文書や証言が、そうしたトランプ大統領の発言の正当性を裏付ける役割を果たしていると報じている。

この(公表の)遅れは、チャイナ政府が情報を秘密にしたことで世界各国がこのウイルスに対応することを遅らせたとするトランプ大統領による責任追及を後押しする可能性がある。しかし、公式発表が1月20日に行われたにしても、それでも米国には2ヶ月近くもパンデミックに対する準備期間があった。

この「空白の6日間」をどのように解釈するかは、米中間でまた論争の的になるだろう。

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