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新型コロナウイルスによる実際の死者数は公式発表より約60%も多い|フィナンシャルタイムズ(FT)紙

新型コロナウイルスによる実際の死者数は公式発表より60%近くも高い|フィナンシャルタイムズ(FT)紙が発見

Photo via Pixabay

日々更新されている新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の「公式の」感染者数と死者数であるが、これらデータはあくまで検査を受けて確認された人数にしかすぎない。検査には誤判定があることに加えて、感染した人たちが全員検査を受けているわけではないため、できる限り正確な感染者数の合計と社会における本当の感染率を導き出そうと疫学者たちは統計モデルを駆使して試みている。

最近では、無作為に市民を抽出して抗体検査を行うことで、その地域の人口全体に占める正確な感染率を算出する試みが行われている。たとえば、スタンフォード大学のベンデービッド教授が主導した疫学調査によると、カリフォルニア州サンタクララ郡で3300人の市民に対して行った大規模な抗体検査の結果、そのうちの2.5%〜4.2%の人々に抗体があることが判明した。これは政府により公式発表されている感染者数の50倍〜80倍の人数が感染していたことを示す結果となっている。

こうした抗体検査の結果を取り上げて、武漢ウイルスによる致死率が当初考えられていたよりもずっと低い可能性がある、と結論を急ぐ報道が目に付く。ニューヨーク州のクオモ州知事も、こうした抗体検査の結果、ニューヨーク州では21.2%の市民に抗体があるという結果がでたため、致死率は現在判明しているものよりもずっと低くなる可能性がある示唆している

しかしこうした性急な判断は誤りである可能性が高いことを、ファイナンシャル・タイムズ(FT)紙が発見している

FT紙が使った手法はかなり単純なものだ。FT紙は、各国における過去5年間の死亡者数データを集め、その平均値と2020年における死亡者数のデータを比較した。

過剰に発生している死者数を計算するために、FT紙は、2020年3月と4月に(武漢ウイルスの)アウトブレークが発生した地域におけるあらゆる死因による死者数と、2015年から2019年におけるそれと同じ時期の平均値とを比較した。調査対象となった地域における過去の平均値と比較して、(今年の)合計死者数は12万2000人と、総合死亡率が50%も上昇している

つまり、過去5年間における死者数の平均値と2020年における死者数の差が、ざっくりとした武漢ウイルスによる死亡人数ということになる。(過去5年間と比べて、今年にだけ発生している死亡原因で主要なものは武漢ウイルスであるため。)FT紙が調査対象にした先進国全体で、通常よりも「過剰に多く」死亡した人数は合計12万2000人であることが判明している。しかしこれら先進国で公式に報告されている新型コロナウイルスによる死者数の合計は約7万7000人である。もしFT紙が行った計算方法が裏付けられれば、先進国における実際のコロナウイルスによる死者数は、公式発表よりも約60%も高いということになる。

14か国を対象にFT紙が行った今回のパンデミック中に発生した死者数の分析によると、コロナウイルスによる死者数は、公式に集計され報告されているものより60%近くも高い可能性がある。致死率の統計データでは、これらの国々全体における例年のレベルと比べて、12万2000人が過剰に亡くなったことを示している。これは、これら地域における同期間に公式発表されているCOVID-19の死者数7万7000人と比べてかなり高い。これらの国々で死者数を実際よりも低く報告しているように、世界中でも同様の過少報告が行われているとすれば、COVID-19による世界の死者数は、現在の公式な合計数である20万1000人から、最大31万8000人にまで高まることになる。

調査対象となった先進国のなかで、例年よりも死者数が急増していないのはデンマークだけである。

(Graph via FT

「公式な」コロナウイルスによる死者数と、FT紙が算出した「過剰な」死者数の差が最も大きいのは新興国である。国によっては、その差は最大100倍である(100%ではない)。エクアドルのグアヤス州では、約250人がコロナウイルスで亡くなったと報告されているが、同地域における「過剰な」死者数は今年1万200人となっている。

エクアドルのグアヤス州では、3月1日から4月15日の間にCOVID-19による関連死はたったの245人しか報告されていない。しかし死者数の合計は、この期間、例年よりも約1万200人も多いことを示している。これは350%の増加である。

もしFT紙が計算した「過剰な」死者数の全員がCOVID-19を死因として亡くなっていると想定した場合、この例年と比べて「過剰な」死者数のデータを調べることで、実際に新型コロナウイルスによって最も深刻な犠牲者を出している国や地域を特定することができる。FT紙によると、イタリアのベルガモ周辺は、ニューヨーク州よりもずっと深刻な被害を受けているという。

北イタリアにあるロンバルディア州は、ヨーロッパにおける感染拡大の震源地となった。この地域にある1700近い地方政府が公表している公式なCOVID-19の死者数よりも、1万3000人以上もの「過剰な」死者数が今年は発生している。これは過去の死者数の平均値と比べて155%も高く、この地域で報告されているコロナウイルスの死者数4348人よりもずっと高い数字である。イタリアのベルガモ周辺地域は、世界的に見ても例年より464%も死者数が増加しており、次いでニューヨーク市の200%、そしてスペイン・マドリードの161%が続く。

(Graph via FT

各国がどれくらいコロナウイルスによる死者数を過少報告しているか、真実を見出そうとする報道機関はFT紙だけではない。

4月26日(日曜)メキシコで過去2ヶ月間に重症呼吸器感染症として報告された人数が、昨年と比べて50%以上も上昇したとブルームバーグ通信が報じている。メシコ政府内部で勤務する専門家たちは、声を潜めてこの増加分はほぼ100%、コロナウイルスが原因だろうとブルームバーグ通信に語った。

今季、メキシコにおける重症呼吸器感染症の患者数は、昨年と比べて50%も急増した。これはほぼ確実にコロナウイルスが原因である。このことは、政府が発表しているCOVID-19の感染者数があまりに少なすぎるということを示している。

直近1週間に、メキシコの保健衛生当局が発表したデータでは、重症呼吸器感染症の新規感染者数として1万2000件が登録されている。昨年同期における登録者数は671件だった。

H1N1インフルエンザの感染が拡大した際、メキシコにおける全国インフルエンザ対策本部長を務めたアレハンドロ・マシア氏は、「当然、感染者数の急増はCOVID-19のせいだ。なぜなら、毎年この時期インフルエンザは収束するからだ。間違いない」と語っている。

FT紙は、全世界で公式発表されているデータが大まかなトレンドを示していることについては疑問視していない−−少なくともイタリアや米国などの先進国においては。しかし、武漢ウイルスによる実際の致死率が本当はもっと低いと主張している自称専門家たちは、こうした過少報告されている死者数を見過ごすという致命的ミスを犯している可能性が高い。

カリフォルニア大学バークレー校も、FT紙が行ったのと同様の死亡者数の全体調査を行なっており、「COVID-19の致死率は低い」とする報告を否定する査読前の論文が4月20日にMedRxivに掲載された発表している

(訂正:デンマークとスウェーデンのデータ分析で不正確な部分があったので修正しました。)

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