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UKUSA協定に加盟する西側諜報機関が武漢ウイルス研究所の科学者を捜査中|中共はその一角で捜査の鍵を握るオーストラリアに圧力をかける

UKUSA協定に加盟する西側諜報機関が武漢ウイルス研究所の科学者を捜査中|中共はその一角オーストラリアに圧力をかける

Cover image via https://www.dailytelegraph.com.au/

 

■ 武漢ウイルス研究所、新興感染症研究センター・ディレクターのシー・ジェンリ(石正麗)氏

 

西側の諜報機関は、元々「バット・ウーマン」として知られるコウモリ研究者のシー・ジェンリ(石正麗)氏(以下の写真)についても調査を進めている。シー・ジェンリ氏は武漢ウイルス研究所の「新興感染症研究センター」のディレクターであり、またジョウ氏の同僚でもある。

 

 

シー・ジェンリ氏は、チャイナ国内で捕獲されたキクガシラコウモリから発見されたコロナウイルスと、ヒトに発症するのと同じようなSARSの症状をネズミに引き起こす別のウイルスとを組み合わせることで新しいウイルスを生み出したことを明らかにした、2015年に発表した論文の共同著者であった。この論文は論争を呼んでいた。

 

2015年、Nature.comは、彼女たちによるこの発見が、コウモリを宿主とするコロナウイルスは直接人に感染する能力がある(つまり中間宿主となる動物を必要としない)のではないかという疑いを強めていると報告していた

 

彼女についても、デイリー・テレグラフ紙は次のように報じている:

 

シー・ジェンリ氏もまた、2006年2月22日〜3月21日までの3ヶ月間、客員研究員としてオーストラリアに滞在していた。その間、彼女は豪州科学・工業研究機構(CSIRO)内のトップ・レベルであるオーストラリア家畜衛生研究所(Australian Animal Health Laboratory)で勤務していた。

 

彼女は、キクガシラコウモリのフンの検体を使い、これらコウモリがSARSのようなコロナウイルスにとって自然の宿主であることを突き止めようとしていた

 

今月初めの4月9日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、武漢ウイルス研究所の研究者たちが、2013年に武漢から1600kmも離れた洞窟から野生のコウモリの検体を採取しており、しかもその中にCOVID-19ウイルスを宿したコウモリがいた報じた。このキクガシラコウモリ属の1種であるコウモリには、RaTG13という識別番号が付けられた。正確には、このとき防護服で完全防備した研究者たちが洞窟で採取したコウモリのフンにこの識別番号が付けられたとWSJ紙は報じている

 

一方、デイリー・メール紙は、この研究所での実験が、一部アメリカ政府から提供された370万ドルもの研究資金によって運営されていたと記している:

 

The Mail on Sundayは、そこ(武漢ウイルス研究所)の科学者たちが、米国立衛生研究所(NIH)から資金提供されたプロジェクトの一部としてコウモリに関する実験を行なっていたという情報を掴んだ。このプロジェクトは、現在も引き続き武漢ウイルス研究所がアメリカからの資金を使って実験を行うことを認可している。Daily Mail

 

デイリー・テレグラフ紙によると、こうした情報は、オーストラリアの政治家たちが、チャイナに対して新型コロナウイルスの発生源について明らかにするための国際的な調査に協力するよう圧力を高めている中で明らかになったという。オーストラリアの「情報及び保安に関する両院合同委員会(Parliamentary Joint Committee on Intelligence and Security)」の議長であるアンドルー・ヘイスティー氏は、次のように語っている:

 

中共は、彼らの国境内から発生したこのウイルスに対して責任を取り、再びこのようなことが起きるのを防ぐために残る世界と協力しなければいけない。我々は、単純に透明性と協力を要請している。

オーストラリアの公式見解は、このウイルスが武漢の海鮮市場から発生したという可能性が高いというものであるが、現在、人為的な過失により武漢ウイルス研究所から逃げたものであるかどうかという可能性についても考慮に入れている。

 

先週、アメリカ国務省のポンペオ長官はFOX Newsに出演し次のように語っている

 

我々はこれが1カ所(の研究所)から発生したことを知っている。しかし我々はこれを解き明かす必要がある

 

これまでサイレント・インベージョンを受け親中路線を突き進んできたオーストラリアの政治家たちが、このようにチャイナに対して国際的な調査に協力するよう圧力をかけていることに対して、中共は脅しを使って反発しているとデイリー・ワイヤーが報じている

 

在オーストラリアの中共大使は次のように発言し、オーストラリアに脅しをかけてきているとSky News Australiaが最初に報じている:

 

チェン・ジンイェ(Cheng Jingye)大使は、月曜、(オーストラリア政府による)圧力は『危険である』と語り、チャイナの国民たちがオーストラリアからの輸入品の不買運動を起こし、同国への旅行者の減少を引き起こす可能性があると語った。・・・しかしオーストラリア政府は、独立した調査を行うことを求めることから引き下がってはおらず、マリズ・ペイン・オーストラリア連邦外務大臣は、圧力に対して経済的打撃を使った脅しを批判している。

* * *

 

先週末、チャイナからアメリカに亡命中の郭文貴氏が、スティーブ・バノン氏のオンライン番組内で、「(武漢のP4研究所の)上級研究者が、先週、チャイナから亡命し現在はヨーロッパに潜伏している」と語った。彼が語った「上級研究者」と、西側の諜報機関が捜査しているペン・ジョウ上級研究者が同一人物である可能性はどれくらいあるだろうか?郭文貴氏は、この上級研究者が、シー・ジェンリ氏の同僚であるとも語っている。しかし郭文貴氏が発言する内容にはガセネタが多いことでも知られているため、彼の言葉をすべて鵜呑みにするわけにはいかない。郭文貴氏は、この亡命した上級研究者が近日中にカメラの前で真実を語るだろうとも語っている。郭文貴氏の発言は、「近日中に」真実かどうか試されることになる。

 

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