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ホワイトハウスは「左翼のバイアス」がはびこるIT企業を調査する委員会を立ち上げることを検討中

ホワイトハウスは「左翼のバイアス」がはびこるIT企業を調査する委員会を立ち上げることを検討中

「民主党と主流メディアは一つの大きな家族」:オバマ政権の閣僚や政府高官たちの多くが、その結婚相手もしくは兄弟・親子が大手メディアで勤務している(Photo via Twitter)

米国現地時間の5月23日(土曜)朝、ホワイトハウスはテック業界に「左翼のバイアス」が蔓延しているという複数の告発が行われていることについて、委員会を立ち上げ調査を行うことを検討していると複数のメディアが報じた。情報源は匿名の政権関係者となっている。右寄りのメディアThe Hillから、左寄りのメディアThe Verge、そしてウォールストリート・ジャーナル紙ニューヨークポスト紙まで様々なメディアがこれを報じている。大手の左派メディアであるCNN、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントンポスト紙はまだこれを報じていない(原稿執筆時点)。

トランプ大統領が前回の大統領選挙活動を始めた初期の頃から、主流メディアであるCNN、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントンポスト紙、そしてシリコンバレーの大手IT企業であるフェースブック、ツイッター、アルファベット(グーグル)、アマゾン等は、そのプラットフォーム上でトランプ支持者たちの意見を抑圧しているとトランプ大統領は非難している。そして逆に、これら大手メディアとIT企業は、協力してトランプ氏のことをレイシストでロシアの操り人形という報道を繰り返していると批判している。また、トランプ大統領だけでなく、ツイッター、フェースブック、ユーチューブ、グーグルなどは、アメリカ国内で独立系メディア左派を批判する政治家たちの意見を封殺していることがすでに知られている。

トランプ大統領は、「極左」がアメリカの主流メディアをハイジャックしていると繰り返し非難している。そして過去には、こうした状況に対してアクションを起こすと匂わせていたが、多くの人はこれをトランプ流の脅しであり、単に大風呂敷を広げただけと疑っていた。

トランプ大統領は今月5月16日にも次のようなツイートを投稿している:

【訳】急進左派は、フェースブック、インスタグラム、ツイッター、そしてグーグルを完全に牛耳っている。当政権は、この違法状況を解消するために動いている。乞うご期待。(これら企業による違法行為の被害を受けた人は)氏名と出来事について送るように。ミッシェルありがとう!

トランプ大統領がこのツイートの中で貼っているリンク(現在削除されている)には次のメッセージが投稿されていた:

【訳】America First(アメリカ第一)は、(活動のための電源を)抜かれることを拒否する。そしてテック企業による言論統制という問題は解決されなければいけない。

America Firstの動画エピソード11(この添付されたユーチューブ動画も削除されている)

トランプ大統領は、自身に対するメディアによる偏見を日々目撃しており、それを繰り返し指摘することでメディアと戦っている。そして今年11月の大統領選挙で、彼は再選するのは確実だと言うことで、大手報道機関を挑発している。

例えば、今月11日にトランプ大統領が投稿した以下のツイートでは、大手メディアで働く報道人たちの家族がオバマ政権で閣僚や職員として務めており、彼らが文字通り「家族」であることを指摘する投稿をリツイートしている。

【訳】これは単に見えすいたメディア(『Lame=見えすいた・まずい・ださい』と、『Mainstream=主流』を掛け合わせて『Lamestream=見えすいたメディア』とトランプ氏が独自に作った言い方)ではなく、不正に仕組まれたメディアだ・・・そしてこれこそ私が挑戦している対象だ。2016年時点でこれ(メディア)は腐敗していた。現在、これはより腐敗の度合いを強めている。そして皆が目にしているのはそれのほんの一部でしかない・・・しかし我々は再び勝利する!

(引用部分)ベンジャミン、オバマゲート一族は最近どうしてる

(太字の見出し)民主党と主流メディア。一つの幸せな大家族(添付された写真では、オバマ政権の閣僚や政府高官たちの多くが、その結婚相手もしくは兄弟・親子が大手メディアで勤務していることを列挙している。)

【訳】見えすいたメディアは、本当に制御不能状態だ。彼らがいかに協力して活動しているか(共謀しているか!)見てみろ。彼らは、人民の敵だ。しかし心配するな。我々は11月に勝つ!

(引用部分)

チャイナ生まれのCBSニュース記者@weijia:どうしれこれ(コロナ対策)はあなたにとって世界との競争なのですか?アメリカ国民が毎日命を落としている状況であるというのに。

トランプ:おそらく、君はその質問をチャイナにするべきだ。

CBS記者:なぜそのようなことを特に私に言うのですか?

トランプ:そのような意地の悪い質問をするような人であれば、誰にでも私はそう言う。

トランプ政権の官僚がウォール・ストリート・ジャーナル紙に匿名で語った内容によると、大統領は「左翼のバイアス」を真の懸念事項と考えているという。

「我々の立場から見ると、テック業界における左翼のバイアスは絶対に解消される必要がある懸念すべきことである。少なくとも、彼らは(その真の姿を)暴かれるべきであり、アメリカ国民は我々が何に直面しているか澄んだ目で直視する必要がある」と、ホワイトハウスの職員が匿名でウォール・ストリート・ジャーナル紙に語ったと報じられている。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が引用している数人の「専門家」や、ツイッター社自身も、こうしたプラットフォームには政治的バイアスは全くないと主張している。しかし保守寄りの意見を次々と「バン」している一方で、左派寄りのユーザは脅迫行為や明らかな利用規約違反を行ってもバンせず放置しているという行動パターンが多々目撃されていることから、こうしたITプラットフォーム企業による政治バイアスはもはや無視できないレベルにまで来ている。

トランプの再選を必死で阻止しようとする左派メディアとITプラットフォーム企業は、こうしたトランプ政権の動きにどのように反撃するつもりだろうか。

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