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英国ジョンソン首相も中共政府の工作に堕ちている?|暴露本『隠れた手(Hidden Hand)』の著者たちが「英国は後戻りできないところまで来ている」と記す

英国ジョンソン首相も中共政府の工作に堕ちている!|暴露本の著者たちが「英国は後戻りできないところに来てしまった」と記す

英国のボリス・ジョンソン首相(Photo via Flickr)

9月8日に発売予定の書籍『隠れた手:チャイナ共産党がいかに世界を作り直そうとしているかを暴く(原題:Hidden Hand: Exposing How the Chinese Communist Party is Reshaping the World)』の著者クライブ・ハミルトン氏とマレイケ・オールバーグ氏は、先週末、この書籍から一部抜粋した内容を発表した。その中で次のように記している:

我々が判断するところ、英国のエリート層たちの間でチャイナ共産党(CCP)の影響網が浸透するあまり、英国は後戻りできる地点を過ぎてしまっている。そして、北京(チャイナ政府)の束縛から自らを解放しようとするいかなる試みも失敗するだろう。(太字強調は訳者。)

現在のところ、この書籍はまだアマゾンのサイト上で事前予約することが可能となっている。しかし欧米各国にいる親中派たちが、西側に張り巡らせたチャイナ人脈を暴露するこの書籍の出版を阻止しようとしているとThe National Pulseは報じている

こうした西側世界に浸透したチャイナの工作で最も代表的なものの一つは、The 48 Group Clubだ。このグループは、1950年代に英国共産党によって創設された。

このクラブは“ザ・アイスブレーカーズ(The Icebreakers)”とも呼ばれている。“icebreaker”は「砕氷船」という意味があるが、「人とすぐ打ち解ける人(や話題)」という意味もある。

The 48 Group Club(別称:ザ・アイスブレーカーズ)は、チャイナ共産党による英国内で最重要の工作手段であり諜報収集手段である。そしてThe 48 Group Clubのメンバーおよびその交友関係者には、次のような最高レベルの英国の政治家、メディア人、文化人が含まれていると報じられている

  • トニー・ブレア元首相
  • マイケル・ヘーゼルタイン元副首相
  • ジョン・プレスコット元副首相
  • ウェストミンスター公爵ヒュー・リチャード・ルイ・グローヴナー
  • ジャック・ストロー元外務長官
  • アレックス・サーモンド、スコットランドの元第1大臣
  • ピーター・マンデルソン英労働党の元幹部

この他にも、北京に赴任した5人の駐中・英国大使や、退役した軍司令官1名、大英博物館の会長、王立オペラ劇場の最高責任者、英国航空の会長、ファーウェイの取締役1名、そしてイングランド銀行やゴールドマンサックス、JPモルガンと密接なつながりのあるその他様々な著名人が含まれている。

もともと、The 48 Group Clubは、48人の英国ビジネスマンがチャイナとの貿易関係を確立することを求めて訪中した後の1954年に設立された。しかし当時、チャイナは米国と英国によって戦略物資の通商が禁止されていた。

The 48 Group Clubの設立者であるビジネスマンのジョン・ペリー氏は、チャイナの首相であった周恩来に引き立てられ、このクラブを設立した。

英国共産党の会員であったペリー氏は、チャイナの指導者たちと面会するために足繁くチャイナを訪問した。

設立当初から、The 48 Group Clubは、他に類の見ない信頼と親密さをチャイナ共産党の指導者層から獲得することに成功した。その一方で、このクラブは、英国の政界、ビジネス界、メディア、そして学術界のエリート層たちに多大な影響力を持つようになっていった。この影響力のおかげで、The 48 Group Clubが英国の対中姿勢を形成するのに重大な役割を果たすことを可能にしている。

チャイナ共産党の当局者たちは、このクラブがチャイナ政府の内側で「高い評判」となっていると語っている。その理由は、このクラブが英国内におけるチャイナ共産党の利益を熱心に促進しようとしているためである。チャイナ国営メディアは、このクラブによる活動を「前向きな中英関係を促進している」と紹介している。

チャイナ国営メディアは、歴史的に西側とのつながりを深めることに反対していたが、英国メディアに影響力を持つための手段としてThe 48 Group Clubを利用している。

ウェストミンスター大学のジャーナリズム学科教授であるウゴ・デ・バーグ氏もまた、The 48 Group Clubの会員であり、英国と共産主義国であるチャイナがより密接な関係となるよう一貫した提唱を行っている人物。2005年、デ・バーグ氏は、ウェストミンスター大学に「中国メディア・センター」を設立している。この設立を主導したのは、チャイナ国営テレビである中国中央電視台(CCTV)の当時副社長であったスン・ユシェン氏(Sun Yusheng)と、英国人ジャーナリストのジェレミー・パックスマン氏であった。

中国中央電視台(CCTV)によると、ウェストミンスター大学のこのプログラムは大成功だったという。

中共対外宣伝中央事務所(Central Office of External Propaganda)を設立した責任者は、次のように記している:

中国メディア・センターで設計・実施された説明活動によって、西側諸国におけるメディアの機能についてチャイナ当局者の理解は深まり、そして西側メディアに反応し影響をもたらすチャイナの能力は強化された。

中国メディア・センターに関するデ・バーグ氏の功績は、中共の対外宣伝中央事務所と中央宣伝部によって称賛されている。しかし、中共の支援を受けたメディア・センターを設立したことについて、デ・バーグ氏が中共政府から受けた称賛はこれだけではない。中国メディア・センターが提供する講座を受講した卒業生の1人、ボリス・ジョンソン氏が、現在、英国の首相になっていることが何より最大の功績だろう。ジョンソン氏は、過去に次のように語っている:

チャイナのメディアについて私たちに教鞭をとってくれる人物として、デ・バーグ氏よりも優れた人物など考えることはできない。

以前、デ・バーグ氏は、彼が初めてチャイナを訪問した際にジョンソン氏を一緒に連れて行ったことを自慢している。当時、ボリス・ジョンソン氏は影の高等教育大臣であったと言われている。2016年に外務大臣に任命されると、ジョンソン氏はデ・バーグ教授から支持する言葉を受けている。デ・バーグ教授は、ジョンソン氏が「自身による(中国メディア・センターでの)講座の結果、英国がチャイナのパートナーになるために絶好の機会を掴むため適切な役職に就いた」と語っている。

そして現在、ボリス・ジョンソン氏は、外務大臣よりも重要で権力のある首相の座にある。

ジョンソン首相は、英国における5G通信網の敷設にチャイナの通信機器最大手ファーウェイの製品を導入しないよう、米国から強いプレッシャーを受けている。果たして、書籍『隠れた手』で筆者のハミルトン氏とオールバーグ氏が記しているように、「英国は後戻りできる地点を過ぎてしまっている」のだろうか?

【更新情報】

英国は3年迷った挙句、ようやくファーウェイを禁止する決定を下した。しかし、ファーウェイの5G機器を取り除くのは2027年までに行うという先の長い期限が設定されており、その中身は骨抜きとの批判がある。

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