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『超限戦』の新戦術?|チャイナから全米各地に謎の種子が送り付けられる事例が多発

『超限戦』の新戦術?|全米各地で謎の種子がチャイナから送り付けられる事例が多発

一方的にチャイナから送りつけられた種子の写真(Photo via VVNG.com)

 

全米各地の住人たちに、様々な種類の種子がチャイナから一方的に送り付けられる事件が頻発している。住民たちはこのような種子を注文しておらず首を傾げている。

 

ワシントン州農務省は、7月24日付けでオフィシャル・フェースブック・ページにこの現象について投稿を行い、こうした種子の発送伝票には内容物が宝石であると記されていると発表している。

 

同様の注意喚起が、バージニア州、ユタ州、カンザス州、アリゾナ州、ルイジアナ州からも発表されている。

 

「一方的に送り付けられてきた種子は侵略的なものである可能性があり、地元の植物に病気を蔓延させたり、家畜に危害を加えたりするものである可能性がある」とワシントンポスト紙は報じている。

 

チャイナから種子が送りつけられた住人たちは、続々とその写真をフェースブックに投稿している。そうした写真に投稿されたコメントに、とあるユーザは「これは冗談ではない!私もつい先日、種子が送られてきた!!!」と記している。この人物の小包には、その内容欄に「バラのイヤリング」と記されていたという。

 

同じように種子が入った郵便物が一方的に送り付けられてきたインディアナ州在住の人物は、「全米各地で起きているようだ」と投稿している。

 

英国のデイリー・メール紙の報道によると、ユタ州では少なくとも40人の住人たちに一方的に種子が入った国際小包が郵送されてきたという。カンザス州農務省とアリゾナ州農務省も、同様の現象について言及している。ルイジアナ州農林省は、声明の中で次のように記している:

 

現時点で、我々は小包で送られてきた種子がどういった種類のものであるか未確認である。警戒するために、注文していないにもかかわらずこうした小包を受け取った人たちは全員、ルイジアナ州農林省に直ちに電話するよう強く要請する。我々は、ルイジアナ州の農業や環境をリスクにさらすものではないことを確認するために、これら種子を特定する必要がある。

 

バージニア州の農業および消費者サービス省も同様の声明を発表しているとFox Newsが報じている

 

これら種子はまだ特定されていない。しかし政府職員たちはこれら種子が侵入植物種(しゅ)である可能性があるため、住民にはこれらを使わないよう忠告する。・・・

 

これら種子が(米国に)侵入してしまうことを防ぐために対策を講じることが、侵入植物が蔓延するリスクと、蔓延してしまった後に制御するコストの両方を下げるための最も有効な手段だ。

 

バージニア州の農業および消費者サービス省による公式ツイッターの投稿:

 

【訳】一般住民には、一方的に種子が送り付けられてきた場合、それを報告することを要請する。詳細はこちら。

 

種子が一方的に送りつけられた人たちは、次々とツイッターにも投稿している:

 

https://twitter.com/SmallTownIndy/status/1287196878199816193

【訳】インディアナ州在住の我々は2つの小包を受け取った。一つはチャイナから、もう一つはキルギスタンから。

 

ワシントン州農務省は、公式フェースブックで人々に次のように注意喚起を行っている:

 

1)受け取った種子を絶対に植えないように。もし密封されている場合(以下の写真のように)、密封包装を開けないように。

 

2)これは農業品の密輸である。(連邦政府機関の)農務省に報告し、小包と種子をいかに処分するか農務省から指示があるまで小包と種子を保存するように。これらは証拠品として必要になる可能性がある。

 

各州政府レベルではなく、全米を統括する連邦政府機関の一つである農務省の公式ホームページには、種子が入った小包を受け取った場合にそれを報告するページが開設されている

 

米中で領事館の閉鎖の応酬にまで発展し冷え込んでいる両国間の関係を考えると、このように一方的に種子を送りつける現象は、単なる農業品の密輸ではなく、チャイナが新たに思いついた手段を選ばない『超限戦』の一つなのではないかという疑惑が持ち上がっている。

 

 

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