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ヒラリー・クリントンのeメールを発見したFBI捜査官は、上司にコンピュータを消去するよう指示を受けていた

ヒラリー・クリントンのeメールを発見したFBI捜査官、上司にコンピュータを消去するよう指示を受けていた

新刊『10月のサプライズ』の表紙。写っているのはジェームズ・コミー前FBI長官(Photo via Amazon)

2016年、ニューヨークの市議会議員だったアンソニー・ウィーナーは、15歳の女子高生に自らのわいせつ画像を送信した容疑で捜査され、彼が所有する通信端末やコンピュータが押収された(ウィーナー被告へは、翌2017年9月25日に禁錮1年9ヶ月の判決が言い渡されている)。FBI捜査官のジョン・ロバートソン氏は、その押収されたラップトップコンピュータにヒラリー・クリントンが送信した多数のeメールを発見した。しかし彼の上司たちはロバートソン捜査官彼がこの捜査で利用した自身のコンピュータのデータを消去するよう指示したロバートソン氏が語っていることが明らかとなった。

 

アンソニー・ウィーナーの妻(現在は離婚が成立している)は、当時、ヒラリー・クリントンの側近を務めていたフーマ・アベディン。FBIが押収した彼のコンピュータは、夫婦共有のものだった

 

ジェームズ・コミー前FBI長官は、2016年の大統領選挙が行われる数日前に、ウィーナーのラップトップにヒラリーのeメールが存在していることを知ったと発表し、大ニュースになっていた。

 

ロバートソン捜査官は、彼の上司たちがこの捜査案件を扱うやり方が「倫理的にも道義的にも正しくなかった」と語っている

 

ロバートソンFBI捜査官によるこうした証言は、新たに出版される書籍『10月のサプライズ:FBIがいかに自らの組織を救済しようとし、そしていかに選挙を潰したか(原題:October Surprise: How the FBI Tried to Save Itself and Crashed an Election)』の中に記されている。この書籍から抜粋した一部文章をワシントンポスト紙が報じた

 

 

 

 

【訳】書籍:オバマ政権の司法省は、1人のFBI捜査官に対して、ウィーナーのラップトップに残されたクリントンのeメールについて1人にでも口外すれば、彼を訴追すると脅した。ちなみに、司法省は今でもクリントンを守っている。

 

 

* * *

 

 

FBIは、アンソニー・ウィーナーのラップトップにヒラリー・クリントンのeメールを発見してから1ヶ月間、何もしなかったとロバートソン捜査官は語っている。

 

ロバートソン捜査官によると、FBIがようやく行動を起こしたのは、彼が本捜査案件を管轄する連邦検事事務所と話をした後になってのことだという。ワシントンポスト紙は、同書籍から次の箇所を引用して報じている:

 

彼(ロバートソン捜査官)は、彼の上司たちにクリントンのeメールについて何週間も前に伝えていた。しかし何も起きなかった。

 

いや、彼の上司が唯一とった行動は、ロバートソン捜査官に彼の業務用コンピュータを消去するようにという指示だった。

 

 

これは「それ(ロバートソン捜査官の業務用コンピュータ)に機密情報が残らないようにするため」であったとワシントンポスト紙は報じているが、コンピュータを完全に消去してしまうことで、ロバートソン捜査官が捜査中にとった行動の記録も全て消去してしまうことになり不自然である。

 

 

【訳】(私が2018年に@ RealClearInvestigationsで最初に報じていた通り)ようやく今になって、ワシントンポスト紙もジョン・ロバートソンFBI捜査官が内部告発していたという事実を認めた。ウィーナーのラップトップに新たに見つかったヒラリーのeメールを、コミー(当時のFBI長官)が隠蔽しようとしていたことについて、ロバートソン捜査官は内部告発を行っていた。この証拠隠滅行為は、司法妨害でなかったなら何なのだろうか?

 

 

* * *

 

 

ロバートソン捜査官の主張は、2018年にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じた内容と一致している。

 

当時FBI捜査官だったピーター・ストロックと彼の不倫相手であり当時FBIの弁護士だったリサ・ページとの間で交わされたテキスト・メッセージは、新たに見つかったヒラリーのeメールについて議論するためにストロックが928日にFBIに召集されていたことを示しているとこのWSJ紙の記事は報じている。

 

ジェームズ・コミー当時FBI長官が1028日に連邦議会に通告するまで、これらヒラリーのeメールについて、その存在が外部に明かされることはなかった。

 

Fox Newsは当時、次のように報じていた:

 

【訳】マケイブ(当時のFBI副長官)は、ウィーナーのラップトップに見つかったクリントンのeメールについて、FBIが連邦議会に通報する1ヶ月前に知っていた。

 

 

ジェームズ・B・スチュアート氏が2019年に出版した書籍は、ヒラリー・クリントンのeメールが新たに見つかったこの出来事のことを、「Oh shit(クソと思わず声が出る)瞬間」とFBI捜査官たちが呼んでいたと記している。

 

1人のFBI捜査官は、コミー前FBI長官が公に認めているよりも「10倍」もの大量のeメールが見つかったことを認めている。

 

ニューヨーク・ポスト紙は、201910月次のようにツイートしている:

 

【訳】「Oh s–t(クソと思わず声が出る)」:FBI捜査官たちは、アンソニー・ウィーナーのラップトップにヒラリー・クリントンのeメールを発見した瞬間。

 

 

こうした新たな証言により、コミー前FBI長官はアメリカ国民や連邦議会に嘘をついていないとシラを切ることがますます難しくなっている。

 

トランプ陣営に対してロシアゲート疑惑の捜査が行われるきっかけとなった原因を探るべく、現在ジョン・デュラム連邦検事がFBIの果たした役割を捜査している最中であるが、この捜査の終盤になってロバートソン捜査官の告発内容が明らかにされた

 

また、ロシアゲート疑惑を捜査したモラー特別検察官の捜査チームは、彼らの捜査が正しく行われていたかを調査している観察長官(IG)に提出を求められた後に、捜査で使用した27台以上の携帯電話のデータを「誤って消去してしまった」ことが最近司法省が公開した文書により明らかになっている

 

オバマ政権のFBIでは、証拠を隠滅したり紛失することが日常茶飯事となっている。

 

一方、上院国土安全保障委員会は、最近、コミー前FBI長官を含むこれらオバマ政権時代の政府高官たちに対して、36件以上の召喚令状と宣誓証言を求めることを承認することを可決した

 

【訳】ウィーナーのラップトップが再び浮上:FBI捜査官が語る

 

 

デュラム連邦検事が彼の捜査でロシアゲート疑惑の真実について明らかにしつつあることで、民主党議員たちは落ち着きを失ってきているようだ。

 

民主党が過半数を占める下院議会の4人の委員長は、先週、デュラム連邦検事の捜査に対するウィリアム・バー司法長官の対応を「緊急に」審査するよう要請を行なった

 

この4人の下院委員長が監察長官(IG)に送付した書簡は次のように記している:

 

我々は、バー司法長官が司法省の長年の行動原則から逸脱している可能性があることを示す兆候があることに懸念している。

 

4人の下院委員長は、「大統領選挙に影響を与えうるデュラム連邦検事の捜査に関して、(バー司法長官が)世論に訴えるためのパフォーマンスを行う」可能性があると主張している。

 

民主党の有力議員たちも、デュラム連邦検事の捜査に関して、バー司法長官を弾劾するという脅しをかけている。

 

【訳】アレクサンドリア・オカシオ゠コルテス(AOC)議員の発言:「私はバー司法長官がその役職に適していないと私は確信している。バー(司法長官)は、法を破っている可能性のある行為を進めている」。

 

ロシアゲート疑惑の捜査の中で、証拠集めに関与したFBI職員の1人ケビン・クラインスミスは、先月、証拠を捏造した罪を認めている

 

クラインスミスは、トランプ選挙陣営のアドバイザーであったカーター・ペイジ氏に関するeメールを偽造したとして、監察長官(IG)から告発されていた。

 

トランプ政権の大統領首席補佐官であるマーク・メドウズ氏は、7月、デュラム連邦検事による捜査の結果、さらに多くの政府関係者が起訴され、彼らは禁固刑に処されるだろうと語っている。

 

しかしデュラム連邦検事による捜査の結果、果たして法律を破った者たちに適切な法の裁きは下されるのだろうか。アメリカで「法の支配(Rule of Law)」が守られるかが試されている。

 

 

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