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ノビチョク事件は英国による捏造|オーストリアがFT紙による嘘と隠蔽を暴露

ノビチョク事件は英国による捏造|オーストリアがFT紙による嘘と隠蔽を暴露

Screenshot via johnhelmer.net

『英国がスクリパル事件を捏造していたことを示すOPCW報告書をオーストリアが認める——ウィーン政府はフィナンシャルタイムズ(FT)紙による嘘と隠蔽を暴露する』(原題:Austria Confirms OPCW Report On Skripal-Faking By The British – Vienna Exposes Financial Times Lies And Cover-Up)|7月30日掲載|ジョン・ヘルマー筆

 

2018年3月にイングランドでロシア軍情報部GRUがロシアの化学兵器ノビチョクを使用したと英国政府が主張していた事件(*)について、それが英国による捏造だったとオーストリア政府が今週正式に認めた。

 

 

(*)背景情報

【読売新聞|2018年4月11日掲載】「猛毒で重体」二重スパイに報復か…英露暗闘の真相

 

「シリア化学兵器開発情報」を漏えい?

 

 英メディアでは、「スクリパル氏に毒を盛ったのがロシア政府だった」という前提で、その動機について様々な観測が出ている。

 ザ・タイムズ紙は、スクリパル氏と同じGRUに所属し、今は西側に亡命して暮らすボリス・ボロダルスキー氏のインタビューを掲載。暗殺未遂事件は、シリアでの化学兵器開発に関する情報をスクリパル氏が西側情報機関に漏らしたことへの報復だとする見方を紹介した。

 ボロダルスキー氏によると、ロシアは長年、シリアに資金と技術を提供し、同国内に建設した研究所で化学兵器を生産していたが、昨年12月、CIAとMI6から情報を得たイスラエル軍に空爆された。ロシアはこの情報提供にスクリパル氏が関与したとみて、兵器レベルの神経剤で殺傷能力の高いノビチョクを使って襲撃したというのだ。

 フィナンシャル・タイムズ紙は、(1)ロシアとプーチン大統領が、「裏切り者」「敵」とみなす亡命ロシア人に対し、裏切りには代償が伴うことを知らしめるため、スクリパル氏を見せしめとした(2)事件の2週間後に実施されたロシア大統領選を前に、あえて西側との緊張関係を作り出し、「外国に屈しない強い指導者」としてのプーチン氏を有権者にアピールする――などの狙いが考えられると分析する。・・・

 

オーストリア政府の4つの省庁、諜報機関のBVT、そしてオーストリア検察官たちが実施した捜査の結果、セルゲイ・スクリパル氏と娘のユリアさんの血液検査に関する秘密のOPCW(化学兵器禁止機関)の報告書は、ロシア製の神経剤の存在を示してはいなかったことが明らかとなった。このOPCW報告書のコピーはオーストリア政府に送信されていた。

 

今週、OEメディアグループとイサベレ・ダニエル記者はウィーンで2件の記事を発表した。その報道によると、フィナンシャル・タイムズ(FT)紙はOPCW報告書のうちの1本の表紙の写真を記事に掲載していたが、その報告書の表紙にプリントされた識別バーコードが明らかになり、そしてそれはこの漏洩されたOPCW報告書の出所がオーストリア政府であることを特定するものであったことが判明した。オーストリア外務省と、同国のMI5やFBIに相当する諜報機関であるBVT (Bundesamt für Verfassungsschutz und Terrorismusbekämpfung =連邦憲法擁護庁および対テロ機関)は、これら資料が本物である裏付けをとっている。

 

オーストリア政府によるこの発表はまた、ロンドンにおけるFT紙の編集者ルーラ・カラフ氏、同紙の4人の記者、そして日本が所有するFT新聞社の経営陣が、OPCW報告書による証拠を嘘で誤解を招くものへ改竄していたこと、さらに英国政府がスクリパル氏の血液検査とノビチョクの証拠について嘘をついていたことをFT紙が隠蔽していたことを暴露している

 

ロンドン(のFT紙)でその写真が掲載されたOPCW報告書であるが、そこに記載されていたバーコードはオーストリア政府機関に辿り着く、というこのニュースを、今週水曜の午後ウィーンにあるOEメディア・グループのニュース・ポータルOE24が最初にスクープ報道した。翌日、OEの政治部編集者であるイサベレ・ダニエルは、オーストリアの外務省、国防省、経済省がバーコードのついたこのOPCW報告書を受け取っていたこと、そして司法省と検察官らが「潜り込んでいる可能性があるモグラ(二重スパイ)」を捜査していると報じた。

 

ダニエル氏は、外務省の人物がこの報告書のコピーは省内の軍縮局の金庫に安全に保管されていると語っていると報じ、この報告書が外務省から外部に漏洩したという「垂れ込み」もないと報じている。(FT紙に)漏洩したOPCW報告書は本物であることをBVTの広報官が確認したと語っているともダニエル氏は報じている。

 

左:OE(ウィーン)のイサベレ・ダニエル氏。右:FT紙編集者のルラ・カラフ・ラズク氏。彼女は同新聞社の親会社である日経グループにより最近編集者に任命された。彼女のフル・ネームと彼女が隠し持っているレバノンの政財界における利害関係はここで追うことができる。この虚偽報道と隠蔽に関わったFT紙の4人の記者の名前は、調査部編集者のポール・マーフィー、記者のダン・マックラム、NATO特派員のヘレン・ワレル、そしてモスクワ支局のマックス・セッドン。

 

 

この情報漏洩は「大問題となる秘密の裏切り」であり、犯罪捜査が進められているとOE24は報じている。OEはオーストリア・ウィーンを拠点にした民間メディア・グループ。新聞、ニュースポータルのOE.at、ラジオ、およびテレビを運営している。

FT紙が最初にOPCW報告書の存在を報じたのは7月9日。FT紙がいかに捏造して、このOPCW報告書がノビチョクを使った攻撃にロシアが関与しているという証拠を裏付けていると嘘の解釈を行ったか、その詳細はここ(英語記事)で読むことができる。スクリパル事件の全容については、この書籍(英語)で読むことができる。

 

スクリパルへの攻撃が行われた5週間後、2018年4月14日に開かれたOPCW評議会の会議で、英国政府はその数日前に「全ての加盟国」がこのOPCW報告書を受け取っていたことを認めている。その中にはオーストリアも含まれていた。これはウィーンの情報筋が認めている。

 

Source: https://www.opcw.org/

 

 

2018年4月14日、OPCWで英国政府を代表するピーター・ウィルソン氏は次のように言明している:

 

「OPCWは我々の要請にすぐさま応じ、彼らの専門家たちを英国へ派遣した。

 

彼らは高度に専門的なミッションを実行した。OPCWの指定研究所もまた、専門的かつ迅速に対応した。この件について事務局長が語った内容が非常に重要であった。また、技術事務局が行ったプレゼンテーションは、彼らの作業がいかに専門的に行われたかを示している。4月11日に技術事務局が我々に提示した報告書は、完全かつ整然としたものだった。技術事務局は、我々の要請に迅速に応じ、この報告書を全ての加盟国と共有した。全加盟国は彼らの作業の質について目にする機会を得ている。・・・

 

周知の通り、3月4日、ユリアとセルゲイ・スクリパルは英国サリスベリーで化学兵器を使った攻撃を受けた。英国の専門家たちは、この化学兵器がノビチョクであると認めている。そして現在、OPCWはこれら調査結果が真実であることを明白に立証した」。

 

しかし現在、オーストリア政府が受け取ったOPCW報告書のコピーは、この発言が虚偽であり、OPCWの専門家たちが発見・収集した化学式やその他証拠を不当に偽った陳述であったことを裏付けている

 

英国政府代表のピーター・ウィルソン氏は、OPCWの会議で次のように結論づけている:

 

「利用された神経剤の識別は、我々の捜査の中で必要不可欠な技術的証拠である。DSTL(ポートン国防科学実験室)の分析もOPCWの報告書も、この攻撃で利用された神経剤がどの国や実験室からの由来であるかは特定していない。そしてより広い視点で見てみると、サリスベリーで起こったことはロシアという国の責任であるという以外に妥当な説明はない、と英国は評価するに至っている。ロシア連邦だけがその技術手段、運用経験、そしてスクリパル親子を標的にする動機を持っていると我々は確信している」。

 

この発言の最初の一文は、英国政府が語った真実である。そして最後の結論部分は英国政府による嘘である。オーストリアで見つかった証拠は、(スクリパル親子の)血液やその他の検査サンプルの中にロシア製の物質が見つかったという証拠はないこと、つまりノビチョクの証拠はなく、ロシアの化学兵器を使った攻撃が行われたとする英国の主張を裏付ける証拠はないということを確認している。

 

FT紙が掲載した記事の中で、同社が入手したOPCW報告書のうちの1本の表紙の写真が部分的に写っていた。報告書のタイトル・ページを通して分類スタンプが透けて見えているが、バーコードは見えていない。FT紙は、このバーコードを隠すために掲載した写真を編集していたようだ。このオーストリアが情報源であるという証拠を隠蔽することで、FT紙の記者たちはこの文書の情報源が不明であり、ロシアかもしれないと言い張ることができていた。実際、FT紙の記事の見出しはそれを暗示して次のように記されていた:「ワイヤーカード社幹部のヤン・マルサレクがロシアの神経ガスに関する資料を売り込んでいた」。

 

英国軍の関係者は、「この資料(漏洩したOPCW報告書)が西欧のOPCW加盟国や米国からもたらされた可能性は低い」と主張していると報じられていた。さらにFT紙のカラフ氏と彼女の記者たちは、「ハーグを拠点とするOPCWは、今週、本件(漏洩事件)について調査を行なっていると語ったがそれ以上コメントすることは避けた。クレムリン(ロシア政府)にコメントを求めたがすぐには回答を得られなかった」と報じていた。彼らは(OPCW報告書に記載された)バーコードを入手していながらそれを秘密にしつつ、彼らは自分たちが捏造情報と嘘を報道していたことを知っていた。

 

このバーコードがオーストリア政府に開示されたのは、彼らがFT紙のカラフ氏に対してそれを要請した後のことのようだ。彼女はFT紙の経営陣における彼女の上司らに確認した後にバーコード情報を提供した。

 

英国のFT紙を統括している日本経済新聞の幹部、松本元裕氏が社内連絡を受け、彼自身が(バーコード情報の開示の)承認を行ったかについては不明である。同氏は質問へ回答することを拒否している。松本氏は、The Financial Times Ltd.の5人の取締役の1人であり、日経新聞のグローバル事業局長である。彼は日経新聞の会長である喜多恒雄氏の指令を受けて動いている人物。松本氏は、2020年3月25日、野村裕知氏の後任としてフィナンシャルタイムズのトップの座に就任している。日経新聞は2015年にFT紙をその親会社ピアソン社から買収した際、FT紙の全株式を取得している。

 

オーストリアの報道機関OEは、(オーストリア政府が)FT紙からどのようにバーコードを入手したかまだ報じていない。オーストリアのBVT (連邦憲法擁護庁および対テロ機関)と検察官たちは現在も「モグラ(二重スパイ)」を探していることから、彼らはMI5や内務省にいる彼らのカウンターパートと連絡をとり、そしてFT紙は彼らが入手したOPCW報告書のコピーを後者に渡すことに応じた可能性が高い。ノビチョク事件においてロシア政府に不利となるよう証拠を改竄するためにジャーナリストたちが秘密情報部と協力したということは、いまだ慎重に扱うべき秘密である。

 

OEが報じた記事の見出し

 

【訳】3つの省がモグラ(二重スパイ)を探している

マルサレクに情報をリークしたのは誰か?

神経ガスによる犯罪スリラーは国政へ発展

極秘文書に記載されていたバーコードは、その文書がオーストリアからのものであることを示している。

Source: https://m.oe24.at/

 

FT紙のカラカフ氏に何度もコメントを求めたが拒否されている。FT紙のモスクワ支局の記者であるマックス・セッドンにも、(OPCW報告書の)カバー・ページの写真について追加情報を質問したが回答はない。

 

 

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