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サンフランシスコのIT企業ExpensifyのCEOが、1000万人以上の顧客に対してバイデンに投票するようeメールを一斉送信|顧客から「自惚れたナルシスト」と批判文が届く

サンフランシスコのIT企業ExpensifyのCEOが、1000万人以上の顧客に対してバイデンに投票するようeメールを一斉送信|顧客から「自惚れたナルシスト」と批判文が届く

Expensifyのデービッド・バレットCEO(Photo via Flickr)

米サンフランシスコを拠点にしたIT企業のExpensifyは、経費勘定の自動管理ソフトウェアとして世界最大規模の一社である。同社のCEOは先週木曜、ジョー・バイデン元副大統領に投票するよう訴えるeメールを、同社の1000万人以上いる顧客に宛てて一斉送信した。これをブルームバーグ通信が報じていた

 

このeメールを顧客に一斉送信することは、Expensify社内で「大きな議論」を巻き起こし、社員の一部はメールの送信に反対したとブルームバーグ通信は報じている。しかし同社CEOのデービッド・バレットは、このメールを送信することを強く主張したため、彼が「送信」ボタンをクリックする決断を下したと語っている。

「我々は、自分たちが信じること対して正直でいる必要があり、そしてほとんどの人々が我々に同意していると希望を抱く必要があった。我々は、これを熱狂から行ったのではない。我々は、必要があると感じてこれを行ったのだ」とバレットはインタビューの中で語った。

 

顧客に送信したメールの中で、バレットは、「バイデン以外に投票することは、民主主義に反対票を投じることを意味する」と記している。さらに、もしトランプ大統領が再選されれば、「我々の民主主義は大きく傷つけられることになる。(そのため)株主を代表して、私はそれを阻止するために私ができるいかなる行動を取る義務を負っている」と記している。

 

バレットCEOが送信したメールの全文は、以下のツイートで投稿されている:

【訳】ワオ。ExpensifyのバレットCEOからこんな驚くべきメールを受け取った。こんな極端なものをかつて見たことがない。

 

かつてないほど国家が分断しているアメリカで、このメールを送信するという決断に対して絶大な賛同を示す人たちもいれば、その書かれた内容全てに吐き気を催す人たちがいたというのは想像に難くない。

 

寄せられた様々な反応の中で特に際立っていたのは、ジョージメーソン大学マーカタス・センターのダニエル・ロスチャイルド専務理事の意見だろう。

 

ダニエル・ロスチャイルド専務理事は、自身がバレットCEOに宛てて送った返信文をツイッターに投稿している:

【訳】私はExpensifyのCEOにメールを送信した。

 

(返信文の全訳)

Hiデービッド、

私は、昨晩あなたが私の同僚たちの多くに——そして推察するに世界中の何百万人ものユーザたちへ——勝手に送りつけてきたメールについてこの手紙を書いている。

始めに、あなたが政治に対して強い感情を持っていることに私は異論を唱えているのではないことを言っておく。現在、あらゆる種類の党派心があらわな支持者たちの多くがこうした強い感情を持っている。あらゆる種類の支持者たちの中でも、トランプ大統領と(バイデン)元副大統領の支持者たちの多くが、現在、(強い感情を)持っている。トランプ大統領と(バイデン)元副大統領の支持者たちは共に、今年の選挙に対してあたかも終末論的な見方で臨んでいる。その選挙の結果が強い感情を伴っていることは疑いようがない。

私が政治に対して抱いている感情は、あなたほどは強くはない。しかし私は別のことについて強い感情を抱いている:それは信頼だ。様々な理由により、アメリカは信頼性の低い社会になってしまった。陰謀論があふれ、党派の境界線上で人間関係は崩壊しており、自由で開かれた社会にとって欠かすことができない公的機関は、多くのケースで自ら信頼を破壊する行為によって(その名声が)傷つけられている。

あなたのメールは、こうした社会的信頼の崩壊を引き起こす一因となっている。デービッドさん、私たちはExpensifyというベンダーを信用して選定した——あなた方は、組織である私たちの財務情報、そして私の同僚である数百人分の個人情報を持っている。あなた方は、私たちのメールアドレスも持っている。私たちは、あなた方を信頼して私たちの個人情報を預けた。あなた方はその信頼を裏切った

私はまた、公共の利益という別の問題について強い感情を抱いている:全てを政治問題化するということだ。もし政治的な部族主義が、ビジネス活動、市民生活、そしてコミュニティー生活のあらゆる局面に浸食すれば、健全な社会は存在することができない。レッド・チーム(共和党支持)とブルー・チーム(民主党支持)は、私たちが誰に投票するかという存在から、多くのケースにおいてライフスタイルまで決定する要因へと変貌してしまった。私たちの市民としての骨組みにとってそれは不健康だ。

繰り返しになるが、あなたのメールはこれを悪化させている。昨晩まで、私はExpensifyのことを、私の生活をずっと楽にさせてくれるパイオニア企業だと思っていた。しかし今、私はExpensifyのことをブルー・チーム企業だと思っている。

誤解のないようにするために、私はレッド・チームの一員としてこれを書いているわけではない。私はレッド・チームの人間ではない。私はどのチームの人間でもない。何百万人にのぼるアメリカ人は、同じ船に乗っているのだ。

正直に言って、私たちは両サイドの党派心があらわな支持者たちから、向こうのチームではなくこちらのチームと徒党を組む必要があると命令されることにうんざりしている。もし私がより単刀直入に言うことが許されるならば、私たちは特にアプリを開発したり、カメラで映りがよくなるような開発を行っている人たちにこれを言われることに辟易している。あなた方は、公共政策や政治について特別な見識など一切持っていない。そして、あなたの意見を私たちのメール箱に届ける必要があるとあなたが考えているという事実そのものが、自惚れでありナルシスト的である

デービッドさん、昨晩、あなたはご自身の企業が築き上げてきた信頼を壊し、自身の企業を政治問題化する選択をした。それはあなたが持っている権利だと私は思う。しかしこの国は、信頼が存在しないことや政治と関係ない場所が存在しないことに耐えることはできない。そしてこうした根本的な問題を解決することのほうが、次の選挙より何倍も根深く、また重要な問題である。

敬具

 

ダニエル・ロスチャイルド

 

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