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米司法省が黒塗りしていたモラー特別捜査官の捜査報告書を大統領選挙直前になって解除|ロシアゲート疑惑は壮大な陰謀論だったことが確定

米司法省が黒塗りしていたモラー特別捜査官の捜査報告書を大統領選挙直前になって解除|ロシアゲート疑惑は壮大な陰謀論だったことが確定

Photos via Flickr

米司法省は情報公開法に基づき、モラー特別捜査官チームによる捜査報告書の黒塗り部分を解除した。Buzzfeed Newsが大統領選挙の前夜となる11月2日(月曜)、その黒塗りが解除された捜査結果を報じた

 

全米のメディアが4年近く報道し続けたロシアゲート疑惑であるが、トランプ選挙陣営関係者のロジャー・ストーン(写真右)、ウィキリークス(ジュリアン・アサンジ)(同左)、そしてロシア政府が「共謀している」というその疑惑の核心について、モラー特別捜査官(写真中央)の数百人にものぼる捜査官チームは「十分な証拠を発見できなかった」ために彼らを起訴できなかったとBuzzfeed Newsが報じた。

 

モラー特別捜査官による捜査報告書は、当初、重要な部分が黒塗りされた状態で公開されていたが、それから18ヶ月が経過し、ようやく捜査結果の核心部分が公開された。ロシアゲート疑惑の根拠の一つとされたスティール文書も、噂話をまとめただけのガセネタであることが判明しており、今回公表された捜査報告書と併せて、ロシアゲート疑惑は完全にでっち上げであったことが確定した。

 

米司法省は、こうした重大な捜査報告書を、全米が大統領選挙一色となり報道機関が取り上げる余裕がないタイミングを見計って公開している。

 

以下は黒塗りされた状態の捜査報告書(左)と、月曜に黒塗りが解かれた捜査報告書(右)をくらべた画像:

(Image via BuzzFeed)

 

【訳】アメージング。2016年の民主党全国委員会/ポデスタのeメール(ハッキング事件)という陰謀論に関して、モラーが必死になってアサンジとロジャー・ストーンを起訴しようとしていたが、彼が「事実に基づく・・・障害」に直面したというニュースが選挙日の数時間前になって報じられた。この「事実に基づく・・・障害」により、陰謀論を証明することはできなかった。この過去の記憶を抹消するのに完璧なタイミング

(太字強調は訳者)

 

【訳】ワオ、ロシアゲート陰謀論は、「十分な証拠がなかった」。どういうわけか、ショックを与えるものではない。

 

(引用部分)モラーは、民主党全国委員会(のメールサーバに)ハッキングしたとして、必死になってジュリアン・アサンジ、ロジャー・ストーン、そしてウィキリークスを起訴しようとした。しかし、刑事告訴を裏付けるために「十分な証拠を得られなかった」。

 

これまで司法省は、モラー特別捜査官による捜査報告書を一部黒塗りにしている理由を、「継続中の捜査に支障をきたすため」としていた。

 

そして司法省は、この捜査報告書を黒塗りにした状態で発表してから18ヶ月がたち人々の記憶から薄れかかった今、そしてほとんどのアメリカの有権者たちとメディアの注目が大統領選挙に注がれているタイミングを見計らって情報公開している。実に戦略的で計算し尽くされた、絶妙なプロパガンダ工作の後処理の仕方である。

 

ハーバード大学法学部のアラン・ダーショウィッツ教授は、モラー特別捜査官を調査するべきだと発言しているほか、ロシアゲート疑惑の捜査を担当したトップの検察官であるアンドルー・ワイズマン氏も捜査されるべきだという声が上がっている。

 

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