トランプに「全ての機密解除をさせるな」|ジョン・プレナン元CIA長官がペンス副大統領にトランプ大統領の権力を剥奪するようCNNの番組内で呼びかける
トランプ陣営が、複数の接戦州で不正選挙があったとして十数件の訴訟を起こしている中、トランプ大統領の息子であるドナルド・トランプJr.氏は、11月8日(日曜)、「最後の手段」とも言える究極の選択を実行するよう、父親であるトランプ大統領に対して呼びかけるツイートを投稿した。
以下がそのツイート:
DECLASSIFY EVERYTHING!!!
— Donald Trump Jr. (@DonaldJTrumpJr) November 8, 2020
We can’t let the bad actors get away with it.
【訳】全てについて機密解除せよ!!!
悪者たちをこのまま逃げ延びさせるわけにはいかない。
反トランプで有名なCNNの司会者、ジェイク・テッパー氏も、この意見に賛成している:
I love this idea!!!! https://t.co/oA2WvIEaLe
— Jake Tapper (@jaketapper) November 9, 2020
【訳】私はこのアイディアはとても良いと思う!!!
この機密情報の完全解除という選択肢については、トランプJr.氏だけでなくその他の保守論客たちも考えついている。リバタリアン研究所のシェルドン・リッチマン編集長は、次のように記している:
トランプが1月20日の正午に大統領執務室を去る前に、彼ができる建設的なことがこれだ:彼は、ロシア(疑惑)の発生源/選挙関連の捜査に関係する、全ての機密保持された情報およびその他の文書について、機密を解除し一般に公開するよう、命令——要求、断言——することができる。
こうした保守側が検討している「最後の一撃」の可能性が、トランプ大統領と長い間、対立(ほぼ戦争状態)を続けている主流メディアや諜報機関のエスタブリッシュメント側の注意をひくのに、それほど長い時間はかからなかった。
オバマ政権でCIA長官を務めたジョン・ブレナン氏は、月曜に解任されたエスパー国防長官のニュースについてCNNからコメントを求められた際、来年1月20日までにトランプ大統領に対する「宮廷革命」を起こすよう呼びかけた。トランプ大統領が、機密情報を一切、解除することがないようにするためというのがその理由。
ジョン・ブレナン氏が出演した動画を、CNNがツイッターに投稿している:
https://twitter.com/CuomoPrimeTime/status/1325998334037864450
【訳】トランプ大統領は、「角に追い詰められた猫のようだ・・・彼は激しく食ってかかってくるだろう。そして彼は大統領としての権力を手にしているという事実が・・・かなり心配だ」。
元CIA長官のジョン・ブレナンは、ペンス副大統領と閣僚に対して、アメリカ合衆国憲法修正第25条(*)を発動し、トランプ大統領の権限を剥奪するよう呼びかけた。
アメリカ合衆国憲法修正第25条は、アメリカ合衆国憲法第2条第1節第6項の曖昧な語句を部分的に置き換え、アメリカ合衆国大統領の承継を取り扱い、副大統領が欠員の場合にそれを埋める方法と、大統領がその職務上の権限と義務を遂行することができない場合の対処法を規定している。(出典)
元CIA長官は、今週月曜夜に行われたCNNとのインタビューの中で、この「宮廷革命」とも取れるクーデターをペンス副大統領に呼びかけた。しかしジョン・ブレナン元CIA長官自身が、現在では壮大なでっち上げであったことが判明しているロシアゲート疑惑を当初から主張していた人物の1人となっている。そして彼が今度は、恥も外聞もなくペンス副大統領に対してトランプ大統領の権限を剥奪しろと呼びかけている。
ブレナン元CIA長官は、バイデンが大統領就任式の日にホワイトハウスに入るため、政権移譲の準備を滞りなく進めていると主張しているが、それまでの残り2ヶ月間、トランプが国家安全保障にとって脅威であると断言している:
彼が大統領としての残る70日間に何をするか、私は非常に懸念している。彼はなんらかの軍事行動を起こすだろうか?彼は、我々の国家安全保障上の利害にとって脅威となる可能性がある何らかの情報を公開するだろうか?
ジョン・ブレナン氏の発言は止まらない。長年にわたってスパイ長官を務めてきた同氏は、さらに妄想を膨らませて次のように語った:
もしペンス副大統領と閣僚たちがほんのわずかでも勇気と愛国心のかけらをもっているなら、彼らは真剣にアメリカ合衆国憲法修正第25条を発動すること、そしてドナルド・トランプを追い出すことを検討するだろう。なぜなら、彼は現在、非常に予測不可能だからだ。
そして大統領選挙以降、先週木曜からエスパー国防長官やジェイムズ・アンダーソン政策担当国防次官代行など、複数の連邦政府高官たちが次々と解任され、司法省で選挙犯罪捜査のトップを務めるリチャード・ピルジャー氏が自ら辞任していることなどに言及し、ブレナン氏はこれがトランプによる国家安全保障を危機にさらす陰謀の一部であると語った:
自分の後任が誰かを知っていたマーク・エスパー(国防長官)が、ドナルド・トランプの言うことを聞かず、彼の命令に従わなかったという理由で追い出されたとしたら・・・もし我らの国家安全保障の利害にとって必要であると私が考えていることに逆行する何らかの命令をトランプが下す場合、(国防総省)長官代行となるクリス・ミラーはそれを実行するだろう。
しかしありがたいことに、実際に権力の座にある人物たちがジョン・ブレナンの話に真剣に耳を傾ける可能性は低い。ブレナン氏がトランプ大統領に対して抱いている怒りの感情は、長い間、個人的なものであることは明白となっている。
https://twitter.com/rabrowne75/status/1326284851268489217
【訳】過去24時間で、ペンタゴン(国防総省)はついにほぼ完全に文民のリーダーたちの首切りを完了した。エスパー国防長官は月曜に解任され、政策担当国防次官トップ、国防総省諜報機関トップ、そして国防長官首席補佐官は全員、本日、追放された。
彼らが過去にトランプ大統領にしたことを考えれば、これは当然の結末である:
バラク・オバマ大統領政権下からのCIA長官ジョン・O・ブレナンは、木曜、トランプ大統領に反撃を行い、彼のセキュリティー・クリアランス(機密取扱者の保全許可証)を取り消し、2016年の選挙に影響を与えるためにロシアとの「共謀はなかった」とする大統領の主張を「くだらないナンセンス」と呼んだ。そして最高司令官が彼に敢えて異論を唱えようとする者たちを全員、黙らせようとしていると反論した。(2018年8月16日付け掲載のニューヨークタイムズ紙の記事より)
ブレナン元CIA長官が、テレビ番組の中で、現職の米国大統領を違法に失脚させるよう呼びかけた事実を考えてみても、過去にブレナン元CIA長官によってセキュリティー・クリアランスを剥奪されたトランプ大統領は、逆に当時ブレナンCIA長官からかけられた容疑が完全に晴れたとも言える。
トランプJr.氏のツイートから再び:
悪者たちをこのまま逃げ延びさせるわけにはいかない。
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