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ウィキリークスが2017年に公開したCIA文書が「クラーケン」を詳細に説明——フランスで行われた2012年大統領選挙でサルコジ大統領など主要候補者たちを盗聴する命令も下されていた

ウィキリークスが2017年に公開したCIA文書が「クラーケン」を詳細に説明——フランスで行われた2012年大統領選挙でサルコジ大統領など主要候補者たちをスパイする命令も下されていた

Image via Flickr

ジョセフ・ヒッポリト筆|2020年11月25日|Frontpage MAG掲載

 

なぜトランプが勝つことになるのか

「全くもって恐ろしい」確立された証拠

 

ドナルド・トランプ大統領は、彼の選挙キャンペーン期間中、「我々は彼ら全員をつかまえる」であるや、「我々はその全てをつかんでいる!」と宣言していた。この先——もし数日でなければ——数週間以内に、アメリカ人は具体的に彼が何を意味しているのかを知ることになるだろう。

 

不正選挙という形で表面化した何年にもわたる政治腐敗を明らかにすることによって、これら具体的な約束は、アメリカ人たちをその髄から揺さぶることを約束している。

 

シドニー・パウウェル弁護士は、その予告編を提供している。トランプ陣営の弁護団が不正疑惑がある選挙に対して訴訟を起こす準備を、パウウェル弁護士は明らかに手伝ってきた。彼女は、ボストンを拠点にする保守派のラジオ司会者、ハウウィー・カー氏に先週金曜、次のように語った:

我々は、数々の決定的証拠を入手している——そして我々は、彼らのうちの一部に対して、証人保護を行わなければいけない可能性がある。我々には、あまりに多くの確固たる証拠が揃っている。これは驚きを超えた全くもって恐ろしいことだ。

 

これら決定的証拠の一部:

 

  • ヒラリー・クリントンは、4年前にカリフォルニア州で行われた民主党の大統領指名選挙で、バーモント州の上院議員バーニー・サンダースから選挙を盗むために不正を働いた。「人々が彼(サンダース議員)に、このこと(ドミニオン社のシステムを使った不正選挙)について伝えると、それを暴露するのではなく、彼は敵に寝返った(国を売った)」とパウウェル弁護士は語った。

 

  • サンダース議員やニューヨーク州下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員が参加した電話会議の中で、国防総省の1人の職員は、政府関係者に対して、各自の公的役職においてどのように妨害行為を行うか、その方法について伝えた。「この電話会議には数百人が参加していた」とパウウェル弁護士は語った。

 

  • 今回の大統領選挙では、チャイナ、イラン、セルビア、そしてリヒテンシュタインが重要な役割を果たした

 

先週末の土曜、Newsmaxと行ったインタビューの中で、パウウェル弁護士は次のように言及した

 

  • ペンシルバニア州における民主党からの各候補者は、追加で3万5000票を受け取った。「これはあらゆるところで起きたということに、私は賭けてもいい」とパウウェル弁護士は語った。

 

  • 各州は、変更する締め切りが過ぎた後、投票機械を再調整した

 

  • 投票機械は、ジョー・バイデン元副大統領に投じられた各票に1.25倍の値を与え、しかしトランプ大統領に投じられた各票は0.75倍の値しか与えなかった。「これら票に対してその一部の数字(しか与えられていないこと)についてのレポートがある」とパウウェル弁護士は語った。

 

  • この(投票)機械を開発する支援を行ったベネズエラの軍の元将校は、これら機械を悪用することができると証言した。「これら鍵を握る重要な州で、(投票)機械が停止されるとすぐ、(バイデンに対する大規模な支援者たちが)プログラミングされていたアルゴリズムを解除したことに彼は気がついた。彼らは集計をストップし、不正の郵便投票用紙または彼らが用意したあらゆる手段を使って、票の『埋め戻し(追加)』を行わなければいけなくなった」とパウウェル弁護士は語った。

 

パウウェル弁護士は、11月16日に出演した際、FOXのルー・ドブス司会者に、この元軍人は、「ウゴ・チャベスによって始められたこれら全ての議論や計画、そしてこれがどのように設計されたかという議論に、彼は個人的にそれら会議に参加していた。そして彼はそれ(同じ機械を使った不正選挙)がこの国(アメリカ)で起きるのを目撃した」と語った。

 

水曜にジョージア州での集計に異議申し立てを行う訴訟を起こしたパウウェル弁護士は、継続して厳しい批判を受け、からかわれ、ときには嘘をついていると糾弾されている。しかし、パウウェル弁護士は、その他のアメリカ人と同じように名誉毀損を起こされる法的責任を負っている。

 

予告のなかで登場したヒラリー・クリントン、サンダース、オカシオ=コルテスに対して彼女が行った断定的な発言が、真実を無視した悪意あるものと判明すれば、その後に続く有罪判決によって彼女の評判とキャリアは壊滅状態となるだろう。

 

「シドニー・パウウェルは真面目な弁護士だ。彼女は虚偽の主張はしないだろう。以上だ」と、反テロリズムの専門家であるラリー・ジョンソン氏が語っている。ジョンソン氏は、国務省で4年間勤務し、軍の特殊作戦のために反テロリズム訓練を22年間、立案してきた。

 

(中略)

 

パウウェル弁護士は、FOXのドブス司会者に対して、「私はクラーケンを放つつもりだ」と語った

 

この場合の「クラーケン」とは、想像上の海の怪物ではなく、アメリカの敵に関する情報を入手するために、コンピュータや携帯電話をハッキングするためのCIAおよび国防総省が利用しているプログラムを指す

 

このプログラムには、ウイルス・ソフト、トロイの木馬、遠隔操作システムといったさまざまな形のマルウェア(悪意あるソフト)が含まれている——そしてこれらは、表面的には同盟相手である存在に対しても利用された

 

2017年、ウィキリークスは、「クラーケン」に関する大量のCIA文書を公開した。その中には、フランスの2012年大統領選挙における全ての主要候補者たちを盗聴する命令が含まれていた。そこには、現職のニコラス・サルコジ大統領が含まれていた。「クラーケン」は、各政党の選挙戦略に関する情報、そして各候補者のプライベートな会議に関する情報を入手でき、政治的な意思決定に影響力を与える能力がある。

 

CIAは、「クラーケン」と合わせて「ハンマー(Hammer)」(もしくはウィキリークスが公開した文書では「Hamr」と記されている)と呼ばれる別のプログラムも利用している。(BonaFidr編集部:この「ハンマー」についてはここで詳しく報じた。)パウウェル弁護士も「ハンマー」について言及している。「ハンマー」は、検知されることなく保護されたネットワークに盗聴行為を行っている。

 

「ハンマー」の効果を強化するために、さまざまなプラグインが付随している。一つは、アンドロイド端末を標的にしている「アンガー・マネジメント(AngerManagement=「怒りを制御する」という意味)」である。別のものに「ワイルド・ターキー(WildTurkey)」があり、これは(ハンマー)機能をテストし精緻化する。

 

もしウィキリークスが(全ての)CIA文書を一般に公開すれば、パウウェル弁護士はそれに確実にアクセスし、専門家たちを使ってコードや専門用語を解明するだろう。

 

パウウェル弁護士がドブス司会者と話をして以降、ドイツにあるサーバを押収したというアメリカの軍事オペレーションに関する報道が流れ始めた。当初、多くの人々は2つの選挙テクノロジー会社であるドミニオン社とサイトル(Scytl)社に帰属していると考えていた。ドミニオン社——ベネズエラ人たちによって出資を受けた会社——が、今月の選挙で利用されたこの疑惑の投票機械を製造した。

 

しかしこれらのサーバは、明らかにCIAに所属している。(BonaFidr編集部:サーバはドイツ・フランクフルトにあるCIAの拠点にあった可能性があると指摘する記事はここで報じた。)国務省もまた、この都市(フランクフルト)で領事館を運営している

 

(Gateway Punditの)ラリー・ジョンソン記者は次のように記している。「米軍は、これを行う完全な権限を持っている。なぜなら、欧州で行っているCIAの活動はいかなるものでも、軍を装って行われているからだ。つまり、CIA職員たちは、ドイツ政府に対して(そして問い合わせを行う誰に対してであろうとも)軍の職員もしくはコンサルタントと識別されている」。

 

「このような作戦は、証拠を保管するために米国の捜査機関が立ち会って実行される。これはつまり、証拠は連邦検事によって米国司法省の配下に置かれることを意味し、そしてその証拠は法廷やその他の訴訟手続きで利用可能となる」。

 

CIA長官のジーナ・ハスペルも、FBI長官のクリストファー・レイも、この作戦については知らなかったとジョンソン氏は付け加えた。

 

ドミニオン社がドイツにあるサーバを保有し、サイトル社がそれらをスペインで運用している。これらサーバは、投票の生データを受け取っていた。そして「クラーケン」が、これらデータを操作するために利用可能であった

 

もしパウウェル弁護士が直接、トランプ大統領に(これら証拠を)提示していなくても、彼女は彼の弁護団と協力して作業を行っている。そうだとすると、トランプ大統領は、パウウェル弁護士が利用できるように、いかなる情報の機密を解除する権限を持っていることになる。

 

このようなシナリオは、パウウェル弁護士がカー司会者に語ったこれらコメントを説明しているようだ:

このシステムから、いかに多くの勢力——政府における多くの勢力を含む——が恩恵を受けていたかについて、あなた方は気がつかなければいけない。彼らは、それがどのように機能するかを知っていた。そして彼らは、特定の公的役職に彼らが望む人々を就任させるためにそれを利用した

 

選挙における不正は、今の大統領(の就任期間)よりもかなり前にまで遡ると私は考えている。今回(の選挙)には、特定の手強い共和党候補者すべてに対して、これ(不正選挙)を行っていたと私は考えている。

 

つまり、アメリカ合衆国は——もし建国以来でなければ——南北戦争以来、最大の政治的そして存続に関わる危機を迎えている。

 

【追加情報 by 編集部】

「クラーケン」は、アリゾナ州にあるフアチュカ(Huachuca)米軍基地を拠点に活動している軍事諜報活動・第305部隊を指すと、米国空軍のトーマス・マキナニー(Thomas McInerney)中将(退役軍人)が11月27日に語ったと報じられている

 

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