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【パトリック・バーン回顧録】ドナルド・J・トランプはどのようにしてホワイトハウスを賭けた戦いに負けたのか:ホワイトハウスをアポ無し訪問した夜の出来事

【パトリック・バーン回顧録】ドナルド・J・トランプはどのようにしてホワイトハウスを賭けた戦いに負けたのか:ホワイトハウスをアポ無し訪問した夜の出来事

ホワイトハウス内で自撮りするパトリック・バーン氏(Photo via Patrick Byrne)

【この記事の短縮URL】 https://bonafidr.com/jnF1C (『https://』は省略可能です)

大統領は、大統領執務机の向かいに座ってマイクと世間話をし、マイクに元気だったかと尋ねた。二人が顔を合わせるのは約4年ぶりだった(フリンがホワイトハウスを去ったのは、トランプ大統領の1期目に入ってからまだ数週間しか経っていない時だった)。彼はシドニーのことも尋ねた。大統領と私はうなずく程度の挨拶しかせず、私はマイクとシドニーに話をリードさせた。私が公言しているように、私がトランプ氏について最初に気がついたことは、彼がいかに冷静で品があり、物腰が柔らかいかということであった。メディアを通して何年にもわたって私たちに浴びせかけられている人物像とは全く違った。

 

やがて彼は再び私をちらりと見て、眉を上げ、小さく笑みを浮かべた。どうやら彼は私のことを知っていたようだった。彼は静かに、礼儀正しく、優しくあることを言った。 私は、「ありがとうございます、大統領閣下… 」と言った。彼は不思議そうに首をかしげ、私が彼に投票しなかったことを彼が知っていることや、私が彼について批判的なことをいくつか発言したことを知っているとソフトに言った。私は彼に真実を告げた。2016年の選挙前には私は厳しいことを言っていたが、彼が大統領になってからは私の彼への評価は高まったこと、いずれにしてもそんなことは全く関係ないこと、そして選挙がハッキングされたと私は確信していたから私はそこにいたことを告げた。「このすべての問題を解決するためには、あなたのチーム(ジュリアーニ弁護士チーム)が追求しているよりもはるかに短い近道があると我々は考えている」と私は彼に言った。そして次のように私は締めくくった。「しかし、起業家である私から起業家であるあなたに、私は一言言わなければならないと思っている。ご存知かもしれないが、私はこの数ヶ月間、あなたの政権の外で奔走してきたが、私はあなたにこのことを伝えなければいけない。ホワイトハウスにいる多くの人たちは、あなたに十分役立つ仕事を提供しているとは思えない。あなたのホワイトハウス高官の指導者層の中には、あなたに選挙に勝って欲しくないと思っている人がいるということを、あなたに証言する若いスタッフを連れてくることができる。彼らはあなたに敗北を認めさせたいと思っている」。

 

大統領は私の率直さに眉をひそめた。 そして、すでに答えを知っている男のように、彼は静かに「なぜだ?」と尋ねた。

 

「私にはわからない」と私は言った。「しかし、もし彼らが従順な良い子となり、あなたを退陣させれば、彼らには(ホワイトハウスを離れた後も)仕事が待っているというシグナルを彼らは受け取っていると私は聞いている。しかしもし彼らがそのようにしなければ、彼らはふさわしい法律事務所から仕事のオファーは受けられないし、ふさわしいカントリークラブからの招待も受けられず、彼らはマンハッタンの社交界のパーティーにも招待されないだろう・・・」。トランプ大統領は一瞬ニヤリとした顔をしたが、私たちは話題を先に進めた。

 

シドニーとマイクは、私たちの視点から大統領に物事を説明し始めた。簡単に言えばこうだ——彼が理解していない方法で彼は行動する権力を持っているため、この国家的危機を解決する迅速な方法がある。彼が2018年に署名した大統領令と、オバマ大統領が2015年に署名した別の大統領令の下で、彼は外国による選挙への干渉の十分な証拠があったと「発見する」ことができ、そうすることで彼に多くの大きなことをする権限を与える一方、彼がしなければならなかったのはただ一つの小さなことだけだった——それは、連邦軍(私達は合衆国保安官局と州兵を提案した)に指示を出し、問題となっている6つの郡(問題の6郡)に向かわせ、エラーが起きても大丈夫なようにバックアップとして保管されていた紙ベースの投票用紙を(テレビで生中継して)再集計させることだった。それには数日しかかからないだろうと思われた。ハードドライブの画像を撮影し、その画像を科学捜査的に調べることができれば、さらに決定的になると思われた。(私たちは、アントリム郡の投票機械をすでに解明しており、次に何をすべきかを正確に把握していたため、このプロジェクトは1週間以上もかかるとは思われなかった。)いずれにしても、もし不正が見つからなければ、トランプ大統領は選挙での敗北を認めることになるだろう。しかし、(我々が疑っていたように)もし問題の6つの郡それぞれで、何十万もの不正投票の証拠が見つかった場合、トランプ大統領には様々な選択肢があることになる。これら6つの州を再集計させるかもしれない。あるいは、彼はテレビ中継させながら連邦軍によって50州を再集計させるかもしれず、そうなれば、アメリカはようやく「我が国はどれだけ不正選挙に苦しんでいるのか?」という疑問に答えを出せることになる。あるいは、彼はそれを省略して、州兵にこれら6つの州で再選挙をさせるかもしれなかった。私たちは、この日12月18日、もし彼が私たちが持参した書類に署名すれば、第一段階(問題のある6つの郡の再集計)をクリスマスまでに終わらせることができると指摘した。そして、その結果が、それらの州で選挙の再実施を要求するほど疑わしいものであったとしても、憲法上の期限である1月20日に支障をきたすことなく、1月20日までに再選挙を実施することが可能だった。彼が手をこまねく時間が長くなるほど、事態はスケジュール的により圧縮されることになった。もし彼が、1月6日の結果がどうなるかを待って、それから我々が提示したような計画を進めることを決定すれば、「負け惜しみ主義」との非難を受ける危険があった。そのため彼は早急に行動しなければならなかった。この代替とは、47%のアメリカ人がその結果を疑っている選挙(を受け入れること)であり、これは平和的に決着がつくとは思えなかった。

 

「分かるか、パット」と彼は私に行った。(パトリックの愛称”パット”で私を呼ぶ人は、幼馴染か、自分の実家にいる男連中しかいない。)彼は私の注意を引き、面白がって少し鼻を鳴らした。「分かるか、ここを出れば私の人生は本当に …. 晴れやかなものになる。家族や友人と共に過ごし、ゴルフをすることができる…」。 私たちはお互いに顔を見合わせ、CEOや他の「指導者」だけに起こるかもしれない瞬間を共有した——人々は私たちの生活は華やかだと思っているが、多くの意味で私たちの生活は不快なものだ。私は一瞬、過去の出来事がフラッシュバックしていた——私が初めて会社を経営していた時、それはニューハンプシャー州にある工業用点火棒の先端を製造する従業員24人のメーカー企業だったが、私はヨーロッパへ営業のために出張に行った。いくつかの優秀な同僚たち(エンジニア)と私は、数週間をかけ、スペインの造船所やベルギーのクレーンメーカーでプラズマ機械の周りを這い回り、ハンブルクの工場のドアをノックし、その後、エッセンの巨大な会議に出席した。そこで私たちは、自社のブースを出す金銭的余裕がなかったため、会場を歩いて名刺を集め、そして私たちの営業トークを聞いてもらうためにベーグルをご馳走して人々に座って話を聞いてもらった。私たちには、翌四半期に社員たちに給料を払うだけの大型受注が必要だった。このようなことを数週間続けた後、私たちはニューハンプシャーに戻ってくると、同僚たちはまるで私たちがジェット機を乗り回す王族のように出迎えた。「オー、スペイン!スペインはどうだった?ベルギー!ドイツ!・・・なんてことだ。私は前からずっと旅行がしたいと思っていたんだ。君の旅行はどうだった?」。このような指導的立場に立つということは、一般的に思われているほど楽しいものではないということを人々は理解していない、ということに私はその時気が付いた。私は気楽に過ごすことを夢見ており、自分を頼りにしている多くの人々(当時の私の場合は数十人、トランプ氏の場合は数億人)を気にせずに散歩ができることを夢見ていた。トランプ大統領が笑っていた理由を理解した私はうなずき、彼と一緒に笑った。彼がほのめかしていたことが何かを私は理解した——彼は、この事を個人的な(74歳の)立場から考えていた。ホワイトハウスを去り、フロリダに向かいゴルフをすることは、現実的に魅力があることだと考えていた。「だからパット、1月20日に、私はマリーンワン(米国大統領専用ヘリコプター)まで歩き、それに乗れば、本当にいい人生を送れるんだ….」。彼は続けて、私に優しく、そして直接、話しかけた。「しかし今回のこと?私は騙されたのを知り、彼らが今回の選挙で不正を行ったのを知っていながら?どうすれば私はこのようなことを放っておくことができるだろうか?」

 

私たちが大統領と二人きりになった最初の30分のうち、それ以外では、会話のほとんどは大統領、マイク、シドニーの間で行われていたため、私はトランプ大統領を見て観察する時間を多く得た。そして私は多くの点で驚いた。彼がそのようなことをする権限を持っているというシドニーの法的根拠に大統領が疑問を呈すると、彼女は2018年に彼が署名した大統領令を引っ張り出し、そして2015年にオバマが出した1つの大統領令を説明した。トランプはその大統領令を手に取り、それに素早く目を通して、そこから適切な質問をし始めた。彼が署名する必要があった発見事項についても同じだった。彼は(合法性について)シドニー、そして(現実的な実効性について)マイクの両方に質問をした。私が前回の章でカバーした外国からの干渉に関する情報について、彼らは大統領と議論した。私が目にしたのは、情報を素早く取り込み、意思決定の糸口を計算する鋭い経営者の頭脳だった。こんなにも素早く私を感心させるのは相当なものだ。私は鋭い頭脳がフル回転で動いているのを目撃した。この4年間、なぜ私はトランプ大統領の鋭い頭脳について言及するのを全く目にしてこなかったのかということに驚いた。

 

最後にトランプ氏は話を止め、我々3人を眺め、そしてこう簡単に質問した。「で、何が言いたいんだ?」 私がフリンとシドニーと共に経験した、高度に組織化され規律あるアプローチと、トランプ選挙陣営やルディ・ジュリアーニのチームによる大学2年生の雑談会風のアプローチとの違いについて考えながら、私は再び発言した。「大統領閣下、私はあなたがシドニー・パウエルをこれら選挙問題の特別検査官に任命すべきだと考えます。そして、フリン将軍を、この全活動に対する陸軍元帥(フィールドマーシャル)にすべきだと考えます。ルディはあなたの弁護士であり友人でもある事を私は知っています。彼はこの件で大きな役割を果たすことができる。 ルディは個人的にあなたにアドバイスすべきだ。そして私たちは、彼に恥をかかせるようなことは何もしたくはない。しかし、本件については、シドニーが法的に主導権を握る必要がある。もし本当にあなたが勝ちたいなら、フリン将軍を陸軍元帥にして下さい。そうすれば、あなたの勝算は50~75%になると私は見積もります。彼がどれだけ計画を練っているか、見てみて下さい。彼の計画は、時計のように(正確に)進むでしょう… 」。

 

大統領は「いやいや、ルディでなければならない」と私を振り払った。

 

しばらく(20~30分)してから、3人の弁護士が一緒に現れた。彼らは自己紹介もせず、大統領執務室の奥で身を寄せ合って立ったまま話を聞いていた。さらに、マーク・メドウズ氏と他の誰かがスピーカーフォンで私たちの会議に合流した。やがて、後ろにいた弁護士たちは、自分たちの不快感や意見の相違を明らかにするようなことを呟き始めた。最後にトランプ大統領は、なぜ誰も行き止まりを突破するためにこのようなルートを示してくれなかったのかと不思議がり、これを聞くのは彼にとって初めてのことであると示すようなことを発言した。私はもう一度こう発言した。「閣下、繰り返しになりますがCEOからCEOへ言います。ホワイトハウスであなたの周りにいる人たちから、あなたは十分役立つ支援を受けていない。あなたの政権のホワイトハウスにいるスタッフたちを、私は知っている。ここにいる指導部の人間たちは、スタッフたちに指示を出し、あなたに負けを認めさせるよう彼らを差し向けている。彼らが私にそう語っている」。

 

トランプはマイクとシドニーに何か言い始めていたが、彼は話をすのを止めて私の方を向いた。そして彼は「誰がだ?」 と怒って私に質問した。「誰が私に負けを認めさせたいんだ?」

 

私は彼の怒りに愕然とした。なぜなら、私が彼に話していることは誰もが知る常識だと思っていたからだ。ホワイトハウスの約半分が彼に負けを認めさせる計画に参加していることは、すでに一般的に理解されていると私は思っていた。これは、私が繰り返し聞かされていた推定評価だった。「閣下、あなたが驚いたことに私は驚きました…. あなたのホワイトハウスでは、指導部がジュニア・スタッフたちにこのことを至るところで指示しています。このパット・シポローネという人物(私は話を続けながら、背後にいる弁護士のうち誰が彼であるかを知らずに彼らを指差した)は、11月4日以降、スタッフたちにこう伝えている。『大統領が敗北を認めるよう私たちを手伝ってくれ』と。そして ここ数週間、マーク・メドウズはスタッフたちに『大統領を政権移行モードにするのを手伝ってくれ』と伝えている」。

 

マーク・メドウズ大統領首席補佐官

(Photo via Flickr)

 

トランプはホワイトハウス法務顧問のパット・シポローネの方に顔を向けた。するとシポローネは興奮した口調で声を上げ始めた。「大統領閣下、私がどれだけ一生懸命働いているか、どれだけの時間を費やしてきたか、ご存知のはずです…」。彼の発言のどちらも遠回しな当たり障りがないものであり、どちらも直接の否定ではないことは、この部屋にいた誰にとっても明らかだった。トランプは彼と向き合うと、彼の顔は怒りで暗い影が落ちていた。

 

パット・シポローネ法務顧問(右端)

(Photo via Flickr)

 

「閣下、30分以内に、このホワイトハウスにいる数多くのスタッフたちをここに連れてきて、こうした発言がパット・シポローネとマーク・メドウズのものであると彼らに証言させることが私にはできます。この男は、息をするようにあなたに嘘をついているのです。彼らはあなたが負ける事を望んでいるのだ」と私は続けた。

 

トランプ氏は、私が正しいことを知りつつ、姿勢を元に戻した。彼は、(この部屋にいた)他の弁護士の1人についてこう語った——「今日が彼の最後の日だと知ってたか?彼は月曜日からここ(ホワイトハウス)の近くにある法律事務所で仕事を始めるそうだ。ここで私が払っている給料の10倍の給料をもらうそうだ」。 彼は悲しそうにこう続けた。「パット、君は、私がここで何を達成し得たか想像できるか?もし私が自分の仲間と戦っていなかったとしたら?」

 

シポローネと他の二人の弁護士たちは、大統領執務室の裏口から急いで出て行った。私は、彼らが控室に留まり、会議を開いていると聞いた。その間、大統領、シドニー、マイク、アリッサ、そして私は、しばらくの間、私たちが初めに告げたことのいくつかを見直しながら、さらなる詳細を説明した。ある時点で、シドニーを補佐する無口だが頭脳明晰な女性弁護士のアリッサが、いくつかの点について会話を主導し、大統領令について簡潔に説明し、明確にすべきことは何であれ全てを正確に説明した。

 

10分後、3人の弁護士たちが部屋に戻り、今度は後ろではなく、私たち4人の訪問者たちの左側に立った。アリッサ、私、マイク、シドニーの4人は、大統領執務机の前にある半月型の椅子に座っていた。マイクはオペレーション上の質問を受け続け、シドニーとアリッサは法律上の質問を担当した。3人の男性弁護士たちは前のめりになり、何か隠された合図かのように3人とも愚痴を言い始めた。

 

最初は、州兵を使うのは正しくないというコメントだった。「見た目が与える印象がひどいですよ、大統領閣下」と1人の弁護士が語った。「それは国土安全保障省でなければいけないだろう」とも言った。私は州兵のアイデアが好きだった。なぜなら、私たちは選挙プロセスにおけるアメリカ国民の信頼を再確立する必要があったからだ。そして最も信頼されているアメリカの機関は、軍人の制服に身を包む人たちがいる機関だからだ。そうでありながら、州兵は地元の人々であり、彼らは私たちの周囲に存在し、我々の職場の同僚であり、我々の「市民兵士」である。しかし、おそらく柔軟であることのサインとして、フリンとシドニーは、州兵の代わりに国土安全保障省を使用することができる方法についても考えていた。

 

「マスコミはあなたをズタズタに引き裂くだろう」と、会話の中でパット・シポローネは予測した。シドニーは、マイクと私の両方が考えていたことを言った——マスコミは彼をズタズタに引き裂こうとしている?本当に?それじゃ、彼らが今していることは何なの?

 

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