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バイデンは全米を「聖域区域」として宣言——不法移民であっても国外退去処分されない

バイデンは全米を「聖域区域」として宣言——不法移民であっても国外退去処分にならず

移民税関捜査局(ICE)トム・ホマン元局長代理(Screenshot via FOX News)

「バイデン大統領は、アメリカ全土を聖域区域に宣言した」と、移民税関捜査局(通称アイス「ICE」)のトム・ホマン元局長代理が、2月10日(水曜)、FOXニュースに出演して証言した

 

 

「聖域区域(sanctuary jurisdiction)」には単一の定義はないと言われているが、通常、不法移民であっても国外退去処分されることがない場所を指す。以前から、民主党が地盤のアメリカの都市部は自らを「聖域区域」であると宣言しており、トランプ当時大統領と対立していた

 

バイデン大統領は「国境の壁建設の予算を他のプロジェクトに配分した」だけでなく、これまでの移民政策をさらに緩和させる大統領令に署名したと報じられている。トランプ大統領は、「聖域都市(sanctuary cities)」を宣言する都市に対して連邦予算を削減しようとしたのに対して、バイデン大統領は逆に不法移民を取り締まる移民税関捜査局(ICE)の予算を削減する覚書を1月20日に全米に通知したという。

 

2月8日(月曜)、FOXのタッカー・カールソン氏が司会の番組に出演したテキサス州ジャクソン郡のA.J.ルーダーバック保安官が、この覚書を受け取った時のことを次のように語った:

これを最初に目にした時、これは、この国に違法にやってきてアメリカ国民に対して犯罪を犯しても、この国に不法滞在を続けることができますよ、と世界に宣言するメッセージだと思った。

 

バイデン政権は、厳重な国境警備を望むアメリカ国民にとっては悪夢となるようなさらなる移民政策の変更を進めていると、FOXニュースは報じている。

 

バイデン政権による移民規制の緩和により、すでに新たな移民たちがメキシコとの国境に押し寄せている。移民申請する人々が溢れかえっているため、収容しきれなくなった移民の子供たちを受け入れるためにテキサス州カリゾスプリングスにある予備の収容施設を開けざるを得なくなったと、2月2日、CNNが報じている

 

さらにメキシコとの国境にある町、テキサス州ラレドでは、2月5日(金曜)と6日(土曜)の二晩続けて、トレーラーに詰め込まれた不法移民たちをアメリカの国境警備隊が発見したと報じられた。それぞれのトレーラーの運転手は共にアメリカ国籍であり、密入国斡旋の罪で逮捕された。2人のドライバーを含めて合計138人が逮捕された。逮捕された不法移民たちの出身国は、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、そしてホンジュラス。

 

1台のトレーラーの中で見つかった不法移民たち

(Photo via Breaking 911)

 

これら136人の不法移民の中には、過去に米国内で逮捕された人も含まれている。その1人、メキシコ国籍のホアン・カストロ-カストロ(41歳)は、2001年にユタ州ソルトレークシティーで逮捕され、婦女暴行と銃を使用した加重暴行で有罪判決を受けている。

 

冒頭で紹介した移民税関捜査局(ICE)のトム・ホマン元局長代理は、このFOXの番組で次のように語っている

(アメリカの)人々は殺されるだろう。人々はレイプされるだろう。人々は、この国に足を踏み入れるべきではない犯罪者たちによって(新たな犯罪の)犠牲者となるだろう。それはまもなくやってくる。

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