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米国人口の2020年の平均余命が第2次世界大戦以降で最大の下げ幅を記録

米国の2020年の平均余命が第2次世界大戦以降で最大の下げ幅を記録

Photo via Flickr

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2020年の米国における死者数は300万人を超え、米国史上で最も死者数が多い年を記録したことはすでに報じられていた。これに新たなデータが追加され、昨年の前半6ヶ月間だけで、米国の出生時平均余命が前年からすでに1歳(1年)も下落したと、米CDCが発表した

 

出生時平均余命とは、今日生まれてくる新生児が何年生きるかその平均寿命を統計的に測定したもの。2020年1月〜6月末に米国で生まれた子供たちの平均余命は77.8歳であった。これは2019年の1年間で生まれた子供たちの平均余命78.8歳から1歳(1年)も下落した。これは2006年以降、最低レベルであると米CDCの報告書は記している。

 

米国における性別ごとの出生時平均余命:2000年〜2020

(Graph via CDC)

 

米国における出生時平均余命は、2014年に78.9歳というピークを記録してから、着実に下落していた。その大きな原因は、麻薬の過剰摂取や、不健康なライフスタイル、そして自殺による死者が増えているため。CDCは、2018年に麻薬の過剰摂取による死者数が減少したことが、その年の平均余命を押し上げることに貢献したと記している。またこの年には、ガンによる死者数が2.2%減少したことや、事故死が減少したことも平均余命の上昇に貢献していた。

 

米国では自殺率も継続して上昇を続けている。2017年と比べて、2018年の全米での自殺者数は1.4%上昇していた。米国は長年、世界において自殺率が最も高い国の一つとなっている。

 

そして世界的パンデミックにより数十万人の過剰死者数が加わったことや、パンデミックによる規制が人々の肉体的そして精神的健康を蝕んでいることが、将来の平均余命に大きくのしかかっている。

 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の学部長でありヘルス・エクイティ研究者であるクリステン・ビビンス-ドミンゴ博士は次のように語っている:

これらの数字(平均余命)で実にとても驚かせることは、それが去年の前半6ヶ月しか反映していないということです・・・これら数字は(2020年の1年間で見ると)さらに悪化することになるのは目に見えています

 

1年間の総合データではなく、半年分のデータをCDCが発表するのはこれが初めてである。

 

以下のグラフは、アメリカにおける黒人、ヒスパニック系、白人という人種別の出生時平均余命について、2019年と比較して2020年前半がどれほど減少したかを示したもの。

(Graph via AP)

 

このグラフから、白人(White)と比べて黒人(Black)の平均余命の減少幅が大きいことがわかる。2019年のデータでは、白人の平均余命は黒人より4.1歳長いという結果だったが、2020年前半のデータでは、その差が6歳に広がっている。これは率にすると、46%も平均余命差が広がったことになる。1993年以降、白人と黒人の間の平均余命差は減少傾向にあったが、そのトレンドが2020年前半に逆転したことになる。

 

パンデミック対策として導入されたロックダウンなどの規制は、他の人種よりも黒人アメリカ人の平均余命により大きな影響をもたらすことになると、すでに1件の研究が予想している:

全米経済研究所(National Bureau of Economic Research:NBER)の最近の調査によると、COVID-19パンデミックに対するロックダウン政策を実施した後、全人口における死亡率の増加は、今後15年間で89万人、20年間で137万人という驚異的な過剰死亡を招くことを意味することがわかった。これらの数字は、それぞれ15年後と20年後に予想される米国人口の0.24%と0.37%に相当する。

 

しかし、アフリカ系アメリカ人について見ると、今後15年間で18万人、今後20年間で27万人の過剰死亡が予測されている。これらの数字は、それぞれ15年後と20年後のアフリカ系アメリカ人の予測人口の0.34%と0.49%に相応する。

 

白人については、今後15年間で82万人、今後20年間で121万人の過剰死亡が予測されている。これらの数字は、それぞれ15年後と20年後の白人アメリカ人の予測人口の0.30%と0.44%に相応する。

 

これらの数字には、ほぼ男女差はない。

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