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アストラゼネカ製ワクチン、欧州8カ国が接種を中断 「深刻な」血栓ができる事例が複数報告されたことを受けて

アストラゼネカ製ワクチン、欧州8カ国が接種を中断 「深刻な」血栓ができる事例が複数報告されたことを受け

Photo via Flickr

デンマーク当局は、3月11日(木曜)、アストラゼネカ製の新型コロナ(武漢ウイルス)ワクチンの接種を2週間、一時停止したと発表した。アストラゼネカ製ワクチンを受けた患者に危険な血栓ができる事例が複数報告されたため。デンマーク国内では1人に血栓ができ死亡する事例が報告されている。ロイター通信が報じた

 

デンマーク当局は、具体的に何名に血栓ができる事例が報告されたかについては語らなかった。デンマーク衛生当局のソーレン・ブロストロム局長は声明の中で次のように記している:

我々とデンマーク医薬品庁は、デンマークと他の欧州各国から深刻な副反応である可能性がある報告が複数上がっていることに対応しなければいけない。

 

デンマークによるこの発表が行われる前に、オーストリアでも2人に血栓ができる事例が報告された。そのため、オーストリア政府は、肺の毛細血管に血栓が詰まる肺塞栓と合わせて、血液凝固障害と死亡との因果関係を調べている間は、アストラゼネカ製ワクチンの1出荷分だけを利用停止にしているとロイター通信が報じている。オーストリア政府は、今のところアストラゼネカ製ワクチンの全面的な利用停止は行っていない。

 

【訳】New:デンマーク衛生当局は、血栓ができるという深刻な事例が複数起きたため、アストラゼネカ製の新型コロナ・ワクチンの利用を一時停止したと語った。これは、オーストリアでも同様の一時停止が行われたことに続けて。

 

この問題に関して昨日、欧州医薬品庁が発表した声明(画像)

 

そして欧州医薬品庁は、3月11日(木曜)、アストラゼネカ製ワクチン接種を受けた人たちの30人以上に、有害な血栓ができる事例が確認されたと発表した。この中にはデンマークで少なくとも1件起きた事例も含まれており、この患者は死亡している。

 

【訳】このアストラゼネカのニュースに、十分、人々は注意を払っていない。これは、ワクチン普及率を台無しにすることになる。もし人々が亡くなっているのだとしたら、それはこの会社にとっても惨事。

 

【訳】まだ結論を出すには早すぎるが、これは非常に懸念させるもの。

 

これまでアストラゼネカ製ワクチン(オックスフォード大学と共同開発)の利用を一時停止すると発表した欧州の国は、デンマーク、ノルウェー、エストニア、リトアニア、ルクセンブルク、ラトビア、イタリア、そしてアイスランドの8カ国となっている。これら8カ国の中で最後にこのグループに加わったのはアイスランド。この北欧の小国では、新型コロナ・パンデミックが始まって以来、約6000人の感染者を確認しており、これは同国の人口の約2%に相当する。

 

アストラゼネカ社は、同社のワクチンが厳格な品質管理を受けて製造されており、「このワクチンと関連した深刻な副反応の事例は確認されていない」と主張している。同社は、オーストリア政府と連絡をとっており、彼らの調査に完全に協力すると発表している。

 

欧州医薬品庁は、今週水曜、オーストリアで発生した2件の血栓ができた事例と、アストラゼネカ製ワクチンとを関連付ける明確な証拠はないと発表している。アストラゼネカ社は、同社製ワクチン接種を受けた人たちに血栓塞栓症が起きる件数は、一般の母集団に見られる頻度を超えることはないと語っており、3月9日時点で同社製ワクチン接種を受けた300万人のうち、血栓塞栓症が報告されたのは22だという。(先述した通り、欧州医薬品庁は本日、30例以上を確認したと発表している。)

 

ワクチンに懐疑的なライターのアレックス・ブレンソン氏は、アストラゼネカ製ワクチンだけが、少数の患者に有害な副反応を引き起こす疑いがあるワクチンではないと投稿している。

【訳】mRNAワクチンが実際にどのようなことを引き起こしうるか彼らの耳に入るまで待ってみよう・・・

 

しかし、アストラゼネカ製ワクチンの副反応の特徴は、mRNA注射のそれよりも悪いとは言えないにもかかわらず、どういうわけか同社のワクチンはずっと厳しい吟味を受けている。政治に従え、いや訂正、科学に従え。

 

わずか数日前、イタリアのマリオ・ドラギ首相は、アストラゼネカ製ワクチンをオーストラリアへ出荷することを停止していた。EUの首脳として、国内でのワクチン提供を優先させる施策を打ち出した最初のケースとなっていた。しかし現在、イタリア当局は、2名がワクチン接種後に死亡したことを受けて、現在出荷分のアストラゼネカ製ワクチンを接種することを一時停止している。

 

一方、ベルギーと英国の政府当局は、こうした懸念を一蹴しており、アストラゼネカ製ワクチンは安全であると主張しており、ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回の接種で済むタイプのワクチンについても承認する計画を進めている。

【訳】速報:ジョンソン・エンド・ジョンソンは、同社の新型コロナワクチンについて欧州医薬品庁のヒト用医薬品委員会から肯定的な意見を受け取った。このことは、欧州における承認への道を開くことになる。

 

欧州医薬品庁は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのデータを「徹底的に評価」した結果、同社ワクチンは効果、安全性、そして品質において基準を満たしていることが判明したため、18歳以上の全ての成人に対する同社ワクチンの利用を承認することを推薦するつもりであると発表している。

 

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