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ナンシー・ペロシ下院議長に「嘘つき」「お前がシステムを壊した」と国民から非難——南部国境の移民危機は、民主党がトランプ政権から引き継いだ負の遺産と責任転嫁する発言をしたことに対して

ナンシー・ペロシ下院議長に「嘘つき」「お前がシステムを壊した」と国民から非難——南部国境の移民危機は、民主党がトランプ政権から引き継いだ負の遺産と責任転嫁する発言をしたことに対して

ペロシ下院議長の父親(中央)と若い頃のナンシー・ペロシ(父親の向かって左)(Photo via WaPo)

メキシコと接するアメリカの南部国境で、大人の付き添いがいない移民の子供たちがアメリカに入国する数が急増している人道上の問題に対して、ナンシー・ペロシ下院議長は3月14日(日曜)、バイデン政権は「国境での崩壊したシステムを(トランプ政権から)受け継いだ」と主張した。

 

【訳】ナンシー・ペロシ下院議長は、南部国境を越えてくる移民の子供たちが急増していることを「人道上の課題」と呼び、バイデン政権は「国境での崩壊したシステムを受け継いだ」と語った。

 

ペロシ下院議長のこのコメントをFOXニュースが報じると、その記事に対して「嘘つき」、「お前がシステムを崩壊させた」とペロシ下院議長を批判するコメントが多数投稿された。この国民からの反応を、The U.S. Sunが3月15日(月曜)に報じている。

 

1人の投稿者は、ペロシ下院議長のことを「完全な恥」と呼び、次のコメントを投稿している:

あなたが主導して成立した法律は一つ残らず、この国にとって全くの大失敗。

 

あなたの政策が失敗すると、あなたは大衆に信じ込ませるには最も馬鹿馬鹿しい嘘を使って共和党側を責めるというリアクションを取る。

 

あなたは真に邪悪なソシオパス(反社会的人間)だ。あなたは、連邦議会に足を踏み入れた人間の中で最も腐敗し、そして完成された虚言癖のある人間として歴史に記憶されることになるだろう。

 

また別の人物は次のようにコメントを寄せている:

本当にペロシは正しい。システムは崩壊している。

 

だがそのシステムを壊したのは誰か?移民法を可決したが、それら法律を遵守させることを拒否した人全員。つまり、それは現在、連邦議会で公職にある人間たちの多くだ。

 

なので、誰がこの面倒な事態を生み出したのか、そしてそれを解決するのは誰の仕事なのかを、もしペロシが知りたいのであれば、彼女は他のどこでもなく、最も身近にある鏡を覗き込む必要がある。

 

ペロシ下院議長に対する非難の声は、FOXニュースの記事のコメント欄にとどまらず、ツイッター上にもあふれている。

【訳】ペロシ下院議長、あなたは移民についてアメリカ国民に嘘をついたために弾劾されるべきだ。トランプはこの問題をコントロールしていた。彼のシステムは崩壊などしていなかった。あなたには反吐が出るほどうんざりさせられる。

 

【訳】いや違う。ペロシ下院議長、トランプ政権は崩壊した移民システムを(オバマ政権から)引き継ぎ、その状況を改善するために措置を講じた。あなたとチャック・シューマー上院議員が、ただ自分たちの権力欲のために適切に(トランプ政権に)協力することを拒否したため、状況を悪化させたのだ。あなた方2人は、アメリカ国民を代表するためにそこにいるのであって、アメリカ国民を支配するためではない。

 

* * *

 

大手メディアは報じないが、ナンシー・ペロシ下院議長の実兄は、彼が20代の1950年代に、11歳と13歳の未成年の少女たちを性的暴行した罪で起訴されていたという資料を、FBIが今年1月6日(国会議事堂襲撃が行われた当日)に公開している。さらに、FBIが公開した機密資料では、ペロシ下院議長の父親トマス・ダレサンドロ氏についても含まれている。トマス・ダレサンドロ氏は、ワシントンDCに隣接するメリーランド州の議員であったが、後にバルチモア市長を務めた。しかし彼はマフィア組織とつながりがある腐敗した政治家であったことが、FBIの資料から明らかになっている。

 

ペロシ一家は、彼女の父親、本人、そして彼女の息子という3世代にわたって犯罪一家であり、「マフィアがよく使う戦術をペロシ下院議長は彼女の父親から学んだ」と紹介する動画が今年1月6日に投稿されている。動画のタイトルは「ペロシ犯罪一家」:

 

ナンシー・ペロシ下院議長が腐敗している一例として、この動画ではクレジットカード会社VISAの事例を紹介している。2008年、ペロシ下院議長と彼女の夫は、VISAの公開前株式を購入した。VISAは2008年3月19日にIPO(新規株式公開)を果たしたが、ペロシ夫妻が株式を購入したのはその前日の3月18日だった。公開前に割安で購入した株価は、IPO後の数週間で2倍に膨れ上がった。

 

VISAは、なぜペロシ夫妻に値上がりすることがわかっている公開前の自社株を売却したのか?ペロシ夫妻がVISAの公開前株式を購入するわずか2週間前、連邦議会では「クレジットカード適正料金法(Credit Card Fair Fee Act)」の法案が提出されていた。これはクレジットカード会社に対する反トラスト法の意味合いがあり、クレジットカード会社にとっては大きな損失を意味した。クレジットカード業界に適切な競争を促進するこの法案は、多くの議員たちから支持されていた。しかし「奇跡」が起こった。当時、すでに下院議長の座にあったナンシー・ペロシ氏がこの法案を潰したのだ。

 

この他にも、ペロシ氏が下院議長の座にある期間中、少なくとも10件のIPO前株式を、ペロシ氏と彼女の夫は購入しているとこの動画は紹介している。

 

他にも、ペロシ氏が出馬しているサンフランシスコでは、彼女にとって最も「濡れ手に粟」の不動産投資を行っているとこの動画では指摘している。彼女は、まず治安が悪く安値の不動産物件を購入し、その後、国民の税金を使ってその地域を開発する法案を通過させている。連邦政府の予算によってペロシ夫妻が所有するオフィスビル物件の正面にライトレールの駅を建設したり、治安改善が行われたことで、彼女が投資した不動産価格は高騰しているという。

 

ナンシー・ペロシ下院議長に嫌気がさしているのは一般国民だけではない。アンディー・ビッグス下院議員(アリゾナ州選出・共和党)は、昨年9月7日、FOXニュースに論説記事を掲載し、その中でナンシー・ペロシ氏の下院議長解任に向けて、共和党の下院指導者たちに「議長職返上の動議」を提出するよう求めている。このビッグス下院議員による論説記事は、先週、再び保守系ニュースサイトが取り上げ報じている。

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