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15世紀の銀行界の巨人メディチ銀行が、暗号通貨に対応する金融機関として再生

15世紀の銀行界の巨人メディチ銀行が、暗号通貨に対応する金融機関として再生

メディチ家の権力の象徴、フィレンツェにあるシニョリーア広場(Photo via Flickr)

メディチ家という名前を聞いたことがある人は多いだろう。15世紀のイタリアにおける銀行界の巨人として有名だ。メディチ銀行は、当時の欧州で最大かつ最高峰の評価を得た金融機関だった。そのメディチ銀行が、子孫の1人によって21世紀に再生しようとしている。

 

元祖メディチ銀行を運営していたイタリアの銀行一族の子孫、プリンス・ロレンツォ・デ・メディチ氏は、新たなメディチ銀行をプエルトリコに開設した。21世紀という時代に合わせて、暗号通貨にも対応した金融機関となっている。

 

CoinDeskの報道によると、新生メディチ銀行は、「現在の金融サービスの状況に対する不満から生まれ」、「より迅速かつ安価に、そして透明性あるサービスを提供し」、さらに暗号通貨を取り扱う法人にもサービス提供する予定であるという。

 

ロレンツォ・デ・メディチ氏は、フィドール銀行(Fidor Bank)で南北米担当常務取締役を務めたエド・ボイル氏と共同で新生メディチ銀行を設立した。ボイル氏は、過去にアメリカン・エキスプレスで勤務した経歴がある。ボイル氏がメディチ銀行のCEOに就任しており、ロレンツォ・デ・メディチ氏は同銀行の取締役に就任している。

 

ボイル氏はCoinDeskの取材に対して、メディチ銀行がすでに「金融機関委員会のプエルトリコ局(Puerto Rico’s Office of the Commission of Financial Institutions=OCIF)によって国際金融機関(International Financial Entity=IFE)として免許を受けた」と語った。一方、米国政府の連邦預金保険公社(FDIC)に対しては、設立認可書を申請する予定はないと語った。

 

デ・メディチ氏は次の声明を発表している:

元のフィレンツェ・メディチ銀行は、私の一族により14世紀に設立され、世界の経済に革命をもたらした。彼らがもたらしたイノベーションの多く——持株会社、複式簿記、信用状など——は、国際商取引の発展を促した。そしてこうしたイノベーションは今もなお使われている。・・・

 

今日のメディチ銀行は、その革新的な精神を再び呼び覚ますものとなるだろう。私たちは、シームレスでデジタルな顧客体験を実現するテクノロジー、そしてグローバル市場での金融機会を拡大するテクノロジーを活用することで、現代の銀行を再構築するつもりだ。

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