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スイスの高級外交官がテヘランの高層ビルから謎の転落死——スイスは1979年以降、米国政府とイラン政府の交渉の裏ルートを担う

スイスの高級外交官がテヘランの高層ビルから謎の転落死―スイスは1979年以降、米国政府とイラン政府の交渉の裏ルートを担う

イラン・テヘランの夜景(Photo via Flickr)

イランにあるスイス大使館で勤務する高級外交官が、5月4日(火曜)、謎の死を遂げた。このスイスの高級外交官の女性(51歳)は、テヘラン市の北部にある高層ビルから転落し、路上で死亡しているのが発見されたとロイター通信が5月4日(火曜)に報じた

 

ロイター通信は、イランの国営メディアの報道を引用しながら次のように報じている:

在テヘランのスイス大使館の一等書記官が、テヘラン北部の高層ビルから転落し、死亡しているのが発見された。イランの通信社が、救急サービスの広報担当者の話として伝えた。

 

スイスの外相は、彼女が死亡したという一報に「衝撃を受けた」と表明したが、それは「事故」だったと説明しそれ以上の詳細は明かさなかったと報じられている。

 

イラン政府関係者は、「この人物はスイス大使館の一等書記官だった」と語り、「彼女が転落した原因はまだ特定されていない」と語っている。

 

この一等書記官の女性は、転落したこの高層ビルに住んでいたとの報道もある。

【訳】イランのテヘランで、スイス人外交官が、住んでいた高層ビルから転落し遺体で発見された。

 

興味深い偶然は、1979年にイスラム革命とイランアメリカ大使館人質事件が発生し、米国とイラン・イスラム共和国が関係を断絶して以降、イランにあるスイス大使館とその外交官が、イラン政府との裏ルートの交渉においてしばしば米国の利益を代表してきたということだ。スイスは、100年前からペルシャに公式に外交官を駐在させており、イランで継続して駐在する外交機関としては最も古いものの一つとなっている。

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