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FBIのクリストファー・レイ長官、新型コロナ発生源に関する閻麗夢博士からの情報を1年以上隠蔽か——下院司法委員会の公聴会でマット・ゲイツ議員が問い詰める

マット・ゲイツ議員(右)とFBIのレイ長官(Screenshot via @RePMattGaetz/Instagram)

米国現地時間の6月10日(木曜)朝、FBIのクリストファー・レイ長官は下院司法委員会の公聴会で責任逃れの言い訳に終始した。昨年、香港から閻麗夢博士が米国に亡命した際、彼女から新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の発生源についてFBIが情報を収集していたにもかかわず、それを1年以上、隠蔽していた可能性をマット・ゲイツ議員が厳しく追及した。

 

この日開かれた下院司法委員会の公聴会で、マット・ゲイツ下院議員(フロリダ州選出・共和党)が、クリストファー・レイFBI長官を問い詰めた時の議会中継動画:

 

 

ゲイツ議員:新型コロナウイルスの発生源について隠蔽が行われていたことを、私たちはファウチのeメールで発見し、そして本日G7はそれら発生源を探るための新たな試みを呼びかけました。また私たちはバイデン政権が新型コロナウイルスの発生源に関する調査を押しつぶそうとしたことも私たちは知っています。私は、FBIがどちらの側にいるのかをはっきりさせたい

 

2020年4月28日、閻麗夢博士はロサンゼルス国際空港に到着した。その時、あなたのFBI捜査官が彼女を面接し、それから彼女はニューヨークへ渡った。あなたのFBI捜査官は、ロサンゼルスからニューヨークまで彼女に同行した。そしてこのFBI捜査官は2020年5月1日と5月2日の両方の面接にも立ち会った。

 

FBIは閻麗夢博士の携帯電話を押収した。その携帯電話で、閻麗夢博士は、彼女が北京にいる(チャイナ)CDCの局長とWeChat上で行っていたコミュニケーションの証拠を示した。そのコミュニケーションは2019年12月にまで遡り、人民解放軍がこのウイルスに関与していること、そして具体的に武漢ウイルス研究所が関係していることに関するものだった。

 

レイ長官、あなたはいつ自らの政府機関(FBI)が閻麗夢博士と関わっていることを知り、そしていつあなたは自らそのWeChatのメッセージを見ましたか?

 

レイ長官:えー、具体的な捜査についてどれほどのことをお話しできるか言い切ることはできませんが・・・いくつかお話ししましょう。まず1つ目に、あなたご自身もそしてこの委員会もご存知の通り、私は中華人民共和国そしてチャイナ共産党からの防諜活動(カウンター・インテリジェンス)の脅威について、これまでにもその重要性を主張しており、そしてこれからもそう主張していくつもりです。そうした脅威は、非常に幅広い形態を取っています。それは、この国が直面している最も深刻な脅威の一つです・・・

 

ゲイツ議員:(レイ長官の発言を遮って)閻麗夢博士はそうした脅威の一部ですか?

 

レイ長官:えー・・・繰り返しますが、具体的な個別の捜査についてはお話しできません。2つ目について・・・

 

ゲイツ議員:(レイ長官の発言を遮って)1点目について重要なのは、2020年4月〜5月にかけて、コロナウイルスの結果、私たちには60万人近い死者が出ていました。2020年10月14日、FBI捜査官のアンドルー・ジップマンはFBIに協力している科学者を呼び、ニューヨークで閻麗夢博士に面会させました。10月14日です。彼らは6時間近く面会していました。この面会や新型コロナウイルスの発生源について私たちに話せることはありますか? それから1年も経った今、あなたはここに座って何も語らないというのは、単純に言って受け入れられないことです。新型コロナウイルスの発生源に関する情報は、私たちの同胞である国民たちの安全と健康にとってあまりに重要なことです。

 

レイ長官:あなたの質問のポイントは明確に理解しています。繰り返しになりますが、私は具体的な捜査について議論する場合、慎重にならなければいけません。私たちの捜査活動に加えて、最近、国家情報長官(DNI)が公式声明を発表しました。大統領自身も発表したと思います。諜報機関はこの問題について調べています。コロナウイルスの発生源について、諜報機関の中で見解が異なっています・・・

 

ゲイツ議員:(レイ長官の発言を遮って)完全に理解できます・・・しかしもし私たちが両手を宙に放り出して、「我々には見解の相違がある」と言っていたのでは、チャイナに責任を取らせることができません。私たちは、その違いが同じように事実を根拠にしたものであるのかを評価しなければいけない。だから私はあなたから事実を聞く必要がある。あなたは、FBIが実施したいかなる科学分析をこの委員会に提供するつもりがありますか?このウイルスの発生源や人民解放軍が関わっていたことについて、閻麗夢博士の主張や、彼女が提出したメッセージ、チャイナ政府が知っていたことに関して、FBIが実施したいかなる科学分析を。その中には、発生当初、チャイナはウイルスの遺伝子配列について世界に虚偽のものを公表しようとする試みすらあったというではないですか。

 

レイ長官:(腕組みをしながら)私たちがどういった情報を提供できるか、喜んでお調べいたします。私たちがどのような情報を共有できるか、私のスタッフにフォローアップさせます。

 

ゲイツ議員:もし私たちが事実に基づいた情報を調べないのであれば、私たちは見解の相違の中でどれが正しく、どれが間違っているかを解明することはできません。

 

いずれにしても、FBIが閻麗夢博士を信じなかった、彼女は信用に足らないと考えた、重要であるとは考えなかった、ということは信じられない。彼女は4月28日に(ロサンゼルスに)到着し、あなたのFBI捜査官であるデイナ・マーフィーはその日、彼女の携帯電話を押収した。私は、あなた方がどこでその電話を押収したかを示すその受領証をここに持っている。その携帯電話には、チャイナ政府そしてチャイナ共産党に関する非常に重要な情報が記録されたWeChatのメッセージが含まれていた。

 

FBI捜査官が、ロサンゼルスからニューヨークまでチャイニーズの博士に同行するというのは日常的に起きることではない。この博士は内部告発者であり、事実証人だ。

 

たとえ閻麗夢博士のこのウイルスに関する専門的な分析が誤りであったとしても、彼女が情報提供し真実を語りたいと姿を現したという事実だけでも、現在それは重要なことに見えます。

 

閻麗夢博士が、このウイルスにチャイナ共産党と人民解放軍が関わっており、研究所から漏洩したとはっきり発言したことについて、多くの人たちが彼女の信用を落とそうとした。そうした閻麗夢博士の信頼を貶めようとする活動こそが、チャイナ共産党による防諜活動(カウンター・インテリジェンス)の一環であるかどうかについて、あなたはそれを解明することができますか?

 

レイ長官:繰り返しますが、一般的な捜査、そして具体的な捜査案件の両方について、どういった情報を提供できるか、私は慎重にならなければいけません。また、そうした情報が次にどういった情報になるのかについても同様です。その理由は、案件によっては機密情報に関わってくるからです。その場合、(情報開示には)別の書式が必要になります。なぜあなたがこの質問をされているのか、完全に理解できます。私からお約束します。私のスタッフにどの情報なら提供できるか、そしてもし提供できない場合、どういった書式が必要になるかを調べさせます。

 

ゲイツ議員:寛大な対応ありがとうご・・・

 

議長:ジェントルマン、時間が切れました。

 

ゲイツ議員:待ってください、議長。あなたは他の人なら多少の時間オーバーを許すではないですか・・・

 

議長:ジェントルマン!(木槌を打つ音)

 

ゲイツ議員:・・・満場一致の同意だけ確認させてください。

 

議長:ジェントルマン!(木槌を打つ音)時間切れだ。

 

ゲイツ議員:・・・ジョンソン氏は45秒も時間オーバーした。

 

議長:ジェントルマン!時間切れだ。ドイチュ氏、どうぞ。なんだって?(ドイチュ氏が議長に何か語る。)

 

ゲイツ議員:私はただ単に満場一致の同意を要請したいだけだ。

 

議長:何に対する満場一致の同意だ?・・・オー、オー、オー、分かった。ソーリー。どうぞ、どうぞ。

 

ゲイツ議員:サンキュー、議長。「FBI捜査官のデイナ・マーフィーが閻麗夢博士の電話を押収したことを示す米国司法省の受領証に、満場一致で同意していることを記録(議事録)の最後に要請する」。

 

* * *

 

この日の公聴会を見たスティーブ・バノン氏は、クリストファー・レイ長官がアメリカ国民に嘘をついたと、自身のネット番組内で糾弾した。

 

この時のバノン氏の番組動画。頭から湯気が出ているのではないかと思わせるほど、激怒している:

 

 

 

FBIは閻麗夢博士から昨年4月末の時点でウイルスが研究所から漏洩したことや、人工的に操作されていたことを示す情報や証言を入手していたにもかかわらず、1年以上もその情報を隠蔽し一切、行動に移さなかったとバノン氏は批判している。レイ長官は、ハンター・バイデンの「地獄からのラップトップ」についても入手しながら、バイデン一族への犯罪捜査を行っていないとバノン氏は語気を強めている。

 

マット・ゲイツ議員は、この日の公聴会終了後、スティーブ・バノン氏のネット番組に出演している:

 

 

 

 

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