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【オピニオン】「現在あらゆるもので史上最大の投機的バブルが発生している」——2008年のサブプライム住宅ローン危機を予言したマイケル・ビュリー氏

ジェローム・パウエルFRB議長(Photo via NY Times/Flickr)

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米国サブプライム住宅ローン・バブルの崩壊をきっかけに世界を襲った2008年金融危機——それを事前に予測し逆張り投資をしたことで膨大な富を手にしたマイケル・ビュリー氏は、今年初め、ドイツ・ワイマール共和国並のハイパーインフレがアメリカにやってくると予言していた

 

マイケル・ビュリー氏をモデルにした映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転(原題:The Big Short)』が公開されたことで、彼は一躍金融界の寵児となっている。

 

今年2月21日、ビュリー氏は、イェンス・パーソン氏が1974年に出版した書籍『Dying of Money: Lessons of the Great German and American Inflations(訳:瀕死の貨幣:ドイツとアメリカの大インフレの教訓)』から引用し、次のように投稿していた。

#ParadigmShift(パラダイム・シフト)

 

米国政府は、MMT的な政策でインフレを誘っている。旺盛な債務(対GDP比)とM2(通貨供給量)の増加の一方、小売売上高とPMIV字回復を演出している。数兆ドルもの追加刺激と(経済の)再開は、需要を上昇させると同時に、雇用コストとサプライチェーンコストは急騰する。#パラダイムシフト

 

「成熟期のインフレは、紛れもない独自の特徴を持つパラドックスだった。その一つは、大いなる富、少なくとも好景気によって得した人たちが獲得した富だった・・・多くの大富豪が一夜にして湧き出てきた・・・都市には、無目的で無気力な若者たちが集まっていた。

 

ドイツの物価は堅調に推移し、企業も株式市場も活況を呈していた。実際にドルや他の通貨に対するマルクの為替レートは一時的に上昇し、マルクはインフレ前夜に瞬間的に世界最強の通貨となった。

 

富と隣り合わせに貧困地域があった。より多くの人々が、イージー・マネー(ぼろ儲けできる富)が手に届かない外側にとどまり、中を覗き込むことはできても中に入ることはできなかった。犯罪率は急上昇した。

 

当時の記録によると、庶民は目まぐるしいペースに疲弊し、目的もなく、他人が目立って豊かになっていく一方で自分たちのおぼつかない(経済的)立場が滑り落ちるのを目にする恐怖などから、進行性のモラルの低下が庶民に忍び寄っていた。

 

ほぼどんなビジネスでも金を稼ぐことができた。事業の失敗や倒産は少なくなった。好景気は、自然淘汰という正常なプロセスを停止させてしまった。好景気でなければ、不要なものや効果のないものは淘汰されていただろう。

 

ドイツの富には何もプラスになっていなかったが、投機はドイツにおける最大の活動の一つとなった。手っ取り早く利益が得られる取引に参加しようと、ほぼすべての階級に熱狂が伝染した。エレベーターの運転手から他の誰までもが、相場に手を出していた。

 

ベルリン証券取引所の取引量はあまりに膨大になり、金融業界は事務処理が追いつかなくなった・・・そして証券取引所は注文の未処理分を処理するために週に数日閉鎖せざるを得なくなった。#ロビンフッド証券の取引停止

 

1922年夏に世界に存在していた全てのマルク発行残高は、 1923年11月までには 新聞1束、そして路面電車の切符1枚を買うのに十分な価値ではなくなっていた。それはこの崩壊についての壮絶な部分であったが、貨幣資産における本当の損失のほとんどは、もっと前に起こっていた。

 

そこに至るまでの数年を通して、こうした構造は(バブルを弾けさせる)一撃を受けるまで静かに自らを成長させていた。ドイツの#インフレサイクルは、1年ではなく、9年間続いていた。これは、「妊娠期間」に8年間を要し、#崩壊はたった1年だったことを表している」。

 

そしてビュリー氏は、彼が連続投稿したこのツイートを次のように締めくくっていた:

上記は、1914年〜1923年の出来事について、1974年に書かれたものであり、そして「20102021年:妊娠期間」という不吉な予測をしている。・・・もしドルが空から降ってくることがあれば(訳者中:つまり「ヘリコプターマネー」)・・・企業の経営陣は知恵を働かせ、最終的により多くのリスクを取るようになる・・・社債で資金を調達しそれを投資家たちに配当金として支払うようになる。そしてリスクの高い成長機会に投資を行うことが、堅実な心理を打ち負かし凌駕している。

 

そしてイェンス・パーソン氏が出版した同じ書籍を読んでいるかのように、今度はビリオネアーの投資家でチューダー・インベストメント・カンパニーの創業者ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、6月14日(月曜)、金融系ケーブル局CNBCに出演し、現在の市場は「バット・シット・クレイジー(コウモリのフンのようにクレイジー)」だと語った:

(もしFRBのジェローム・パウエル議長が今週水曜の記者会見で)「インフレは一過性(transitory)のものである」と言うなら、私に言わせると・・・その考えは私が世界の現状を見ている感じとはそぐわない。

 

そして6月15日(火曜)、マイケル・ビュリー氏は新たに以下のツイートを投稿し話題となっている

【訳】市場では何が起こっているのか?といつも聞かれる。それは簡単だ。あらゆるもので史上最大の投機的バブル(が発生している)。桁が2つ違う。#FlyingPigs360 

 

つまり、マイケル・ビュリー氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏に言わせると、現在のアメリカ経済は、飛行機が緊急着陸体勢に入り、キャビンアッテンダントが「ブレイス!ブレイス!ブレイス!(頭を下げて!)」と叫んでいる状態ということだ。

 

ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、さらに次のように語っている:

今週開かれる(アメリカの金融政策を決める)FOMC会議が、ジェローム・パウエルのキャリアの中で最も重大なものになる可能性があると考えている。

 

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