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オールドメディアが伝えない海外のニュース

米政府、中東で国営メディアを含む大量のニュース・サイトを押収し報道の自由を一斉封殺——「これはグローバルなインターネットの死と、アメリカ帝国による支配の宣言」

題:「言論の自由」/撮影場所:ポルトガル・リスボン(Photo courtesy of Gabriela B. via Flickr)

【この記事の短縮URL】 https://bonafidr.com/2AniT (『https://』は省略可能です)

イランとの核合意の交渉が決裂しつつある中、アメリカ司法省は、中東のニュース・ウェブサイトを多数押収したSouthFrontが米国現地時間の6月22日(火曜)に投稿した。

 

サイトが差し押さえられたと報じられた報道機関は次の通り:

【訳】本事情に詳しい国家安全保障関係者がFox Newsに語ったところによると、米国政府はイランを拠点とする約30数件のウェブサイトを押収した。情報源によると、これらのウェブサイトはデマ情報を流していたとのこと。@davidspunt(Fox Newsのデービッド・スパンと記者)による情報。

 

  • PressTV(イラン)

【訳】連携した動きに見える中で、イランの複数の(ニュース)ウェブサイトや地元テレビ局に似たようなメッセージが表示されている。そのメッセージは、これらウェブサイトのドメインは、「米国政府に押収された」と説明している。

 

  • PalToday(パレスチナ)
  • Al-Masirah TV(イエメン)

 

【訳】ww(笑い)米連邦政府は、Al-Masirah(フーシ派の報道機関)を押収。

 

  • Al-Alam TV(イラン)

(Photo via SouthFront.org)

  • Nabaa TV
  • KafMedia(イラク)
  • LuaLua TV

 

* * *

 

グローバル・インターネットの終焉:米国政府が海外のドメインを接収

SouthFront.org|2021年6月22日掲載

(太字強調は原文のまま。)

 

6月22日、アメリカ司法省は、イラン、パレスチナ、イエメン、イラクのニュース・ウェブサイトを多数押収した。複数の報道によると、現時点で米国の「民主化運動」の犠牲になっているニュース・サイトは次の通り

 

  • PressTV(イラン)
  • PalToday(パレスチナ)
  • Al-Masirah TV(イエメン)
  • Al-Alam TV(イラン)
  • Nabaa TV
  • KafMedia(イラク)
  • LuaLua TV

 

今回の押収の対象となったのは、米国の管轄下にある.comと.netのドメインのみである。

 

対象となったウェブサイトの中には、テヘランの国営メディアであるPress TVがある。これはイラン・イスラム共和国放送の国際的な英語版サービス。

 

また、イランのニュースチャンネルAl-Alamは、アラビア語、ペルシャ語、英語で放送されている。

 

また、レバノンのベイルートに本部を置く、アンサール・アラー(フーシ派)が所有するAl-Masirahも犠牲となったメディアの一つ。

 

米国務省は、テレビ局のウェブサイトをブロックしていることについて、まだ(具体的な)コメントを出していない:

 

現時点では、我々はこの件について何も言うことはない。おそらく、司法省から近いうちにこの問題について何らかの情報が出されるだろう。

 

・・・(中略)・・・

 

おそらく、今日、私たちは言論の自由について「オーバートーンの窓」の手法が適用される新たな局面に再び直面しているのではないだろうか。アメリカ政府は着実に、この前例のない未曾有の歩みを進めている。

 

オヴァートンの窓(Overton Window, オーバートンの窓)とは、多くの人に尊重すべきものとして受け入れられる政治的な考え方の範囲のことで、「多くの人に受け入れられる思想は、窓のように一定の範囲の中に限定されている」という考え方である。

 

「窓」は常に変化し、かつては受容されていなかったものがいまは受容されたり、その逆もまた起こる。「窓」の枠に収まらないような極端な政策が広く世論で関心を持たれ議論されるようになれば、「窓」が移動して範囲の中に収まる効果があるとされる。選挙などにおいては、政策は「窓」の枠の中に入るように関心を持ってもらう必要がある。

 

アメリカのシンクタンクMackinac Center for Public Policyの上級役員だったJoseph P. Overtonによる考え方で、彼の死後に同僚のJoseph Lehmanが命名した。【出典:シマウマ用語集

 

最初はデマ情報キャンペーンを行い、独立系メディアの信用失墜と脅迫が常態化していった。さらに、ジャーナリストや編集者を迫害することがありふれたことになった。さらに、アメリカ人たちは、個人や集団への制裁を導入し、望ましくない人物たちの個人資金を凍結(別の言い方をすれば「窃盗」)した。さらに、アメリカの計略の範囲から一線を超えた人たちが逮捕され、時には誘拐されることもあった。自分たちは処罰を受けない(刑事免責がある)ことに気付いたホワイトハウスは、独立系メディアや(彼らにとって)好ましくない通信社を妨害し始めた。ホワイトハウスにコントロールされているビッグテック企業は、アメリカのエリート層の利益促進に脅威を与える可能性のあるコンテンツを情報空間から排除し始めた。

 

上記の措置が望ましい結果をもたらさなかったため、アメリカは次のステップとして、「敵」のドメインを完全にブロックすることに決めた。

 

こうした理由から、今日、私たちはグローバル・インターネットの死を宣言することができる。これは全世界へのメッセージであり、アメリカ帝国の支配を公然と宣言するものだ。

 

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