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イスラエルでワクチン接種済みの人々の間でも「デルタ株(インド型変異株)」の感染が拡大——屋内でのマスク着用を再び義務化

Photo via Flickr

イスラエルのCOVID-19政府諮問委員会の座長を務めるラン・バリサー氏は、同国内の新規感染ケースの約90%がデルタ株である可能性が高いと語った。ウォールストリート・ジャーナル紙が6月25日(金曜)に報じた

 

バリサー氏は次のように語っている:

デルタ変異株の登場で伝播動態が変わってしまった。

 

【参考】WHOによる変異株の名称

  • イギリス型➡️アルファ株
  • 南アフリカ型➡️ベータ株
  • ブラジル型➡️ガンマ株
  • インド型➡️デルタ株

 

イスラエルのテルアビブ大学は、今年4月、「ファイザー/BioNTech社製ワクチン接種を受けたグループは、ワクチン接種を受けていないグループよりも新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の南アフリカ型に感染している割合が高いことを発見した」とする論文を発表しており、すでに変異型はファイザー社製ワクチンを「突破」できると報じられていた。

 

完全にワクチン接種が済んだ人たちがコロナウイルスの「デルタ株(インド型変異株)」に感染することを示す証拠もまた、次々と報じられるようになっている。

 

これを受けて、英国のボリス・ジョンソン首相は、ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず国内でCOVID-19規制を終了させることを先延ばししており、多くの国民から不満の声が上がっている。また、ワクチン接種率の低い国が変異株を深刻な脅威とみなすようになったため、現在、世界各地でロックダウンや渡航制限が相次いでいる。香港の公衆衛生当局は、英国を「超ハイリスク国」のリストに再び追加し、同国からの渡航者を全て入国禁止にすると6月28日(月曜)に発表した。サウスチャイナ・モーニングポスト紙が同日報じた

 

一方、イスラエルでは、コロナウイルスの変異株を抑制しようとする努力にもかかわらず、国内でデルタ株(インド型変異株)の症例がさらに多く検出されており、イスラエルの公衆衛生当局はより抜本的な対策を検討せざるを得なくなってきている。

 

イスラエルで発生しているデルタ株のアウトブレーク(流行)は、多くのワクチン接種済みの人々の間で広がっている。デルタ株に感染した成人の約半数は、すでにファイザー社のワクチン接種を完全に終えている。一方、新規感染者の約半数は16歳未満の子供たちであり、そのほとんどはワクチン接種を受けていない。

 

イスラエルでは新規感染者数がしばらく減少傾向にあったが、デルタ株の出現により過去数ヶ月で初めて新規感染者数が上昇に転じている。6月中、1日の新規感染者数は10人程度の状態が続いていたのが、1日200人にまで増えている。爆発的な感染拡大ではないが、公衆衛生当局者たちは感染の新たな波の始まりである可能性があると危惧している。

 

【グラフ】イスラエルで新たに確認された1日あたりのCOVID-19感染者数(人口100万人あたり)

 

しかし、感染力が強いということは重症化率や致死率は低い可能性がある。科学的データに基づいた研究結果が今後明らかになることを慎重に見守る必要がある。

 

そしてファイザー社とモデルナ社がそれぞれ開発した2種類のmRNAベースのワクチンは、COVID-19感染症の(重症化の)予防に90%以上の効果があると考えられているが、ワクチンを接種した人の間で変異株の感染が拡大しているという証拠が出るに伴って、両社は、「ブースター・ワクチン」を売り込むためのさらなる動機付けを得ることにもなる。

 

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