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オールドメディアが伝えない海外のニュース

中山防衛副大臣、「チャイナとロシアは『パールハーバー型』の攻撃を仕掛ける可能性がある」——ハドソン研究所の講演で米国に警鐘

中山泰秀防衛副大臣|2015年1月17日撮影|Photo via Flickr

中山泰秀防衛副大臣は、チャイナとロシアが軍事協力を強める形跡がますます目立つようになってきており、両国が太平洋で行っている活動は、彼らがパールハーバー型の攻撃を計画している兆候を示していると語った。6月28日(月曜)に米国シンクタンクのハドソン研究所での講演でこの考えを述べた。

 

中山泰秀防衛副大臣が「日本と台湾は兄弟」という発言を行ったことは、日本のオールドメディアでも広く報じられたが、パールハーバー型の攻撃の可能性や、広島と長崎に投下された核爆弾と比較して核攻撃の脅威があることに言及していたことは報じられていない。

 

中山防衛副大臣の講演内容は、その全文(英語)が文字起こしされハドソン研究所の公式HPに掲載されている。また、その内容を一部抜粋したものを、米国の軍人向けニュースサイトAmerican Military Newsが7月2日(金曜)に報じている。

 

中山防衛副大臣は、ハドソン研究所の講演で次のように語った:

70年前、私たちは真珠湾を攻撃しましたが、現在では米日はとても良い同盟国であり、世界で最も優れた同盟関係の一つです。・・・・(現在のロシア海軍は)ホノルル西部のすぐ目の前で演習を行っており、70年前を思い出させたくはないですが、ロシア軍の演習に私たちは注意しなければいけない。

 

ここ数日、ロシアの艦隊はハワイ付近で空母を沈める演習をするなど、様々な海軍訓練を行っている。一部のロシア船は、ハワイの海岸線から35海里以内で活動していることが報告されている

 

さらに中山防衛副大臣は次のように講演した:

チャイナとロシアはとても良い関係にあります。彼らは友人です。彼らはとても良い友人関係にあると思います。しかしその一方で、彼らは独自のミサイル能力や潜水艦能力を生み出しています。彼らは、学術界や研究開発(R&D)の分野でも、自分たちが持つ知識を共有しています・・・ですので、私たちは、どうやって防衛するか、そして防衛するだけではなく、どうやってこのリスクをヘッジ(回避)するかにもっと焦点を当てなければならない。

 

中山防衛副大臣は、第二次世界大戦中に米国が広島と長崎に投下した原爆というセンシティブな話題にも言及し、ロシアまたはチャイナが行う可能性がある核攻撃と対比している:

もし、どこかの国が彼らの大陸からホノルルに向けて(核兵器を)発射したら、そのミサイルの・・・その核弾頭は広島の200倍になります。私は以前に広島に行ったことがあり、そこの博物館にも行ったことがありますが、その経験と観点からすると、もし200倍の威力を持つ原子爆弾や魚雷、ミサイル、弾頭がホノルルに向かってきたら、ホノルルは地図から消えてしまうと思います。ですから、このような力を使う前に私たちは考えなければなりません。私たちはいかにそれを止めるかを考えなければいけません。

 

そして中山防衛副大臣は、チャイナが台湾侵攻を行う脅威が高まっていると述べ、日米が協力してチャイナの行動を抑制しなければいけないと語った。

私たちができることは、抑止力を示すことです。また、台湾への攻撃や台湾に対して起きている事は、日本だけでなく米日同盟にすら直接関係してくるのです。

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