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60歳未満の若年層ではダイエットして減量する方がコロナ・ワクチン接種より重症化や死亡リスクを下げる——公衆衛生当局者たちが隠す科学データ

Photo via Flickr

アレックス・ベレンソン| 2021年6月29日|Unreported Truth掲載 

(太字強調はBonaFidr。)

 

(以下は記事の後半部分。記事前半では、HIVが発生した1980年代当初、いかに公衆衛生当局が高リスク人口について情報を隠蔽して社会全体を恐怖に陥れたかを指摘している。ベレンソン氏は新型コロナウイルスもその時と全く同じ状況であると記している。)

 

SARS-CoV-2(武漢ウイルス)は、殺人ウイルスとしてはHIVと同じレベルにすら入っていない。しかし、ある重要な点ではHIVと似ている。SARS-CoV-2は、HIVと同じように、人に対する「好み」がある。

 

パンデミック発生から1年後、私たちのほとんどは、高齢者たちの間でコロナウイルスのリスクがはるかに高いことを知っている(ただし、情報通の人たちでも、そのリスクが実際にどれくらい高いかは知らないかもしれない)。

 

しかし、公衆衛生当局者たちがわざわざ曖昧にして隠してきたのは、肥満、特に重度の肥満がどれほど若年層のコロナウイルスのリスクを高めるかということである

 

4月、英国の研究者たちは、この問題に関する決定的な論文を、査読済み学術誌「ランセット・糖尿病および内分泌学(The Lancet Diabetes & Endocrinology)」に発表した。研究者たちは、イングランドの約700万人近い医療記録を調査し、肥満と、入院や死亡などを含むコロナウイルスによる重篤な転帰(*)との関連性を調べた。

(*転帰=けがや病気の治療後の経過および結果。)

 

その主な結果は、体重増加とコロナウイルスのリスクとには中程度の関連性しか認められないというものだった。しかし、研究者たちがさらに詳しく調べてみると、高齢者の間では体重過多が過剰なリスクをもたらすわけではないため、「体重増加とコロナウイルスのリスクとには中程度の関連性しか認められない」という結果が導かれていたことを発見した

 

そこで研究者たちは、患者を20~39歳、40~59歳、60~79歳、そして80歳以上の4つの年齢グループに分けた。その結果、60歳未満の比較的若年の2つのグループでは、肥満であることが、集中治療や死亡につながるコロナウイルス・リスクのほぼすべてに関連していることが判明した。この研究結果は、喫煙、体重に関係しない病気、貧富の差など、他のさまざまな潜在的交絡因子を調整した後もその有効性は維持された。

 

この過剰リスクは、肥満度指数(BMI)が40以上と定義される「病的肥満」ではない人でも極めて高いものだった。BMIが35(体重105kg、身長173cm)の40~60歳代の人は、COVID-19感染症で死亡するリスクが、通常の体重の人の約5倍に達した。また、それよりも若年の成人ではさらに過剰リスクが高く、そして病的肥満の人ではさらにリスクが高かった。

 

それとは対照的に、40歳未満の標準体重の人は、COVID-19感染症による死亡のリスクはほぼない。研究者たちは、彼らの死亡率が年間1万人に1人以下であることを発見した。40歳〜59歳の年齢層でも、標準体重の成人は年間で1,000人に1人の割合よりもずっと低いリスクしか抱えていなかった。

 

ランセットに掲載された同論文より:各BMIごとの年間1万人あたりの帰属率%

(Screenshot via Unreported Truth

 

しかし、研究者たちは、これらの驚くべき結果を論文の本編には載せず、付録にしか掲載しなかった。それでもなお、研究者たちは全体的な結果については明確に記している:

この大規模な人口ベースの群(コホート)から得られた知見は、過剰体重がCOVID-19感染症の重篤な転帰リスクを大幅に増加することと関連していることを強調しており、そして過剰体重がこれまでに確認されたリスク因子の中で、最も重要な修正可能リスク因子の一つであることを際立たせている

 

実際、この研究結果は、60歳未満の人にとっては、体重減少(ダイエット)がコロナウイルスの(重症化/死亡)リスクを減らす唯一にして最良の方法であることを示唆している。おそらく、ワクチンよりも効果があるだろう(しかも副作用はない)。

 

しかし、もちろん、皆さんはこの論文についてこれまで聞いたことがない。

 

誰も聞いたことがない。公衆衛生分野のエスタブリッシュメントは、誰がコロナウイルスのリスクに本当にさらされているかを正直に議論することが、一世代前のHIVの時と同様に、(太っている)被害者を非難することになると判断した。(HIVの時はゲイ男性と薬物中毒者が主な被害者だった。)

 

しかし今回は、基本的にリスクの全くない多くの人々をただ怖がらせただけではない。私たちの「ウイルス・ロックダウン劇場」は、1年間学校に通えなくなった子供たちやその他の人々にとって、はるかに破壊的なものになった。最後に一つ皮肉を言うと、この1年間のロックダウンが原因で体重が増えてしまったことは、(コロナウイルスによる重症化/死亡の)リスクを実際には悪化させてしまったかもしれないのだ。

 

真実を伝えるべき時はとうの昔に来ている。

 

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