チャイナ政府、500メートル以上の高層ビルの建設を禁止——深セン市の高層ビルが大きくグラつき入居者が避難した問題を受けて
チャイナ政府は、「いくつかの建設プロジェクトの品質に対して懸念が高まっていることを受けて、安全性を確保」するために高層ビルの建設を禁止すると通達した。ブルームバーグ通信が7月6日(火曜)に報じた。
国家発展改革委員会が通達した新たな通知によると、禁止の対象となるのは高さ500メートル以上の建物。高さ250メートル以上の建物は、地方自治体によって「厳しく制限」されることになる。また、高さ100メートルを超える建物は、「それらが建設される都市の規模や消防能力に厳密に一致しなければならない」。
深セン市の72階建て(300メートル)の高層ビルSEGタワーは「予期せぬぐらつき」という問題が発生したことで5月に閉鎖された。この他にもいくつかの高層ビルで問題が発生したことで、チャイナの高層ビルに対する品質問題や安全性の問題が明るみになっていた。広東省広州の米国領事館は、自国民にSEGタワーがあるこの地域を避けるよう指示していた。SEGタワーは現在も閉鎖されたままである。
香港大学で法律学が専門のシトン・チアオ(喬仕彤)准教授は、次のように述べている:
それ(建設禁止の通達)は主に安全のためです。極端に高いビルは、市長の売名プロジェクトのようなもので、必ずしも効率的ではありません。
高さ500メートルを超える世界のビルの約半数がチャイナ大陸にある。
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