ニュースレター登録

Loading

オールドメディアが伝えない海外のニュース

世界100万件のクレジットカード番号がダークウェブに流出——世界経済フォーラムが想定する大規模サイバー攻撃「サイバー・パンデミック」が近い?

Screenshot via CNBC

米国やその他世界各国の100万件のクレジットカード番号が、8月5日(木曜)、ダークウェブ上に流出したと報じられた。

 

このニュースを最初に報じた米金融系ケーブル局CNBCのワシントンDC特派員イーモン・ジェイバース氏は、次のように伝えている

CNBCは、ロシア語を話す新たな犯罪組織によって、アメリカと世界の100万人分のクレジットカード番号が本日ダークウェブ上に公開されたという情報を入手しました。自らを「All World Cards」と名乗るこのグループは、他の犯罪者たちに初回特別セールとして(クレジットカードの)口座情報を『無料』で公開しました。

 

過去数ヶ月の間に、米国の重要なインフラを標的とした一連の大規模なサイバーセキュリティ攻撃(SolarWinds社コロニアル・パイプラインのハッキングなど)が起きている。主流メディアは、これらはロシアの犯罪組織の仕業であると報じており、米国政府もロシア国家がこれらサイバー攻撃の背後にいると主張している中、今回の事件は起きた。犯人は、親切にもロシア語でメッセージを書くという「証拠」を残している。

 

今回のクレジットカード情報の流出事件については、まだほとんど何も分かっていないが、もし100万人分のカード情報というのが事実であれば、異例の規模の流出となる。

 

CNBCのジェイバース氏はさらに次のように報じている:

100万枚のクレジットカード情報が盗まれたということは、何年も前から大量の盗難クレジットカード情報が販売されているダーク・ウェブであっても、非常に大きな数です。犯罪者は近日中にこれらの盗まれたカードを使い始めるでしょうから、銀行はすぐに影響を受けるはずです

 

ジェイバース氏は、以下のスクリーンショット画像をツイッターに投稿している:

【訳】この分析は、Q6社にいるCNBCのコンサルタントから私たちに提供されたもの。本日早朝に掲載されたロシア語の原文記事の英訳を彼らは入手した。

 

これまでのところ判明しているのは、ダークウェブに投稿された情報はロシア語で書かれたものということだけであり、盗まれたとされるデータの背後にあるグループや個人については、実際にはほとんど何も確認されていないようだ。

 

しかし、世界の主流メディアが伝えるニュースの見出しは、ロシアの諜報機関との関係を指摘したり、プーチンが米国のインフラへのサイバー攻撃を行っている主犯であると最近バイデン政権が行った非難に拍車をかけるものとなることが予想される。

 

ジョー・バイデンは、7月27日に国家情報長官室(ODNI)を訪問した際のスピーチで、海外からのサイバー攻撃は、最終的に「銃撃戦」に発展する危険性があると語っている:

ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)をはじめとするサイバー上の脅威が、現実世界に損害や混乱をもたらすようになってきていることはご存知のとおりです。私たちが大国との戦争、本格的な銃撃戦に突入するとしたら、それは重大な被害をもたらすサイバー侵害の結果として起こるだろうと思います。

 

世界経済フォーラムが想定する大規模サイバー攻撃「サイバー・パンデミック」が近づいているのだろうか?

 

BonaFidrをフォロー

執筆者

error: コンテンツは保護されています。