ニュースレター登録

Loading

オールドメディアが伝えない海外のニュース

P社製ワクチンの予防効果、「実世界」での7月の値はわずか42%——「これが警鐘でなければ何が警鐘なのかわからない」とバイデン政権の高官たちも憂慮

Photo via Flickr

ファイザー社製ワクチンの効果について、7月の実績値はわずか42%だったという査読前の論文原稿(プレプリント)が8月6日に発表された。左派メディアのアクシオス(Axios)がこの論文を8月11日(水曜)に報じた。

 

新しい変異株に対するワクチンの有効性をめぐって、「バイデン政権のトップがすでにこの論文の結果に注目している」とアクシオスは報じ、特にファイザー社のワクチンが懸念されているという。

 

さらにアクシオスは次のように伝えている:

この研究では、デルタ型が優勢だった7月の感染に対して、ファイザー社のワクチンは42%の効果しかないことが判明した。「これが警鐘でなければ、何が警鐘なのかわからない」とバイデン政権のとある高官はアクシオスに語った。

 

nferenceとメイヨー・クリニックが行ったこの研究では、メイヨー・クリニックの医療制度におけるファイザー社とモデルナ社のワクチンの効果を1月~7月までの期間で比較した。

(太字強調はBonaFidr)

 

全体的な数字を見ると、ワクチンは接種直後の初期には強固な(しかし宣伝されているよりかは低い)免疫を提供することが示されているが、時間が経つにつれて効果が急激に低下することが示されている。

 

1月~7月までの調査期間中、感染に対してモデルナ社のワクチンは平均86%の効果があり、ファイザー社のワクチンは平均76%の効果があった。入院に関しては、モデルナ社のワクチンは平均92%、ファイザー社のワクチンは平均85%の効果があった。

 

これらの平均値を下げたのは、7月に有効性が急激に低下したことが観察されたことが理由となっている。7月に限ってみると、モデルナ社の感染に対する有効性は72%、ファイザー社の有効性はわずか42%にまで低下した。(しかし、先日、米国のテレビに出演したモデルナ社のCEOは、同社のワクチンを接種してから6ヶ月経っても有効性は93%という高レベルと主張しており、今回の研究結果と矛盾している。)

 

今回の研究は全米の様々な州を対象にして行われたが、フロリダ州などでは、モデナ社のワクチンを接種した人の7月の感染リスクは、ファイザー社のワクチンを完全に接種した人に比べて約60%低かったという。

 

アクシオスはさらに次のように伝えている:

なぜこれが重要なのか:まだ査読はされていないが、この研究は両社のワクチンの長期的な有効性について、特にファイザー社のものについて重大な疑問を提起している。

 

・今回の結果が、時間の経過に伴う効果の低下を意味するのか、デルタ型に対する効果の低下を意味するのか、あるいはその両方を意味するのかは不明。

 

・本研究の筆頭著者であるベンキー・スンダララジャン(Venky Soundararajan)氏は、「これまでに私たちが得たデータによれば、両方の要因が重なっている。デルタ型が優勢な株である地域では、モデルナ社製ワクチンがファイザー社製ワクチンよりも効果的である可能性が高い(非常に高い)。そしてファイザー社製ワクチンは効果の耐久性が低いようだ」と述べている。

 

・彼の研究チームは、これら2つのワクチンの耐久性とデルタ型に対する有効性の違いをはっきりさせることを試みる追跡調査に取り組んでいるとも同氏は語った。

(太字強調は原文のまま)

 

* * *

 

国立アレルギー感染病研究所(NIAID)の所長で、ホワイトハウスのコロナ感染症対策トップを務めるDr.ファウチは、つい数日前までもし3回目のワクチン接種「ブースターショット」が必要になるとしたら、それは高齢者や免疫障害を抱えた人たちと語っていた。

 

しかしこの発言からわずか4日後となる8月12日(木曜)、4大ネットワーク局の一つCBSの朝の情報番組に出演した際、「いずれかの時点で全ての人がブースターショットを必要とするのか?」との質問に次のように答え、数日前とは異なることを言い始めている

「将来的にはそうなる可能性が高いです」。

 

また同じ日、Dr.ファウチはさらに別の4大ネットワーク局の一つNBCの朝の情報番組にも出演し、次のように語っている:

「(高齢者や免疫障害を抱えた人たちだけでなく)一般の人々にブースターショットを接種をしなければならない時が不可避的に来るでしょう」。

 

ただしこの番組の中で、Dr.ファウチは次の点を強調している:

「ワクチンは、みなさんが本来望んでいたように、人々が入院しなくて済むように、そして重症化しないようにしてくれています」。

 

しかし、CDCが元々ワクチンに望んでいた効果は、ワクチン接種を受けた人が他人を感染させることがないようにするというものであった。しかし、これもまた後に「絵に描いた餅」であったことが判明している。さらに、イスラエルやオーストラリアでは、重症患者のほとんどがワクチン接種済みというデータが報告されている

 

Dr.ファウチが次に再び前言を撤回するのも時間の問題だろう。Dr.ファウチは、すでにその「布石」となる言い訳を始めている:

「少なくともこのカテゴリーに属するワクチンで、無期限に防御できるものはありません」。

 

「ワクチン接種を受ければ自由になれる」という、2021年前半に大々的に行われた当初の宣伝キャンペーンはどこへ行ったのだろうか?

 

一方、フランスのマクロン大統領は、最近、ヘルス・パス(ワクチン・パスポート)が人々の自由を守るという主旨の発言を行っていることをロイター通信は報じている。マクロン大統領は最新の科学データを把握していないようだ。

BonaFidrをフォロー

執筆者

error: コンテンツは保護されています。